'それなりに'うまくいっている→を→'おもいっきり'しあわせに

「それなりに恵まれている方だと思うし、それなりにうまくやってきた。・・・あれ、’それなり’って何だろう?」  そんなあなたに’おもいっきり’のしあわせを。 @カウンセラーいなこ

愛ゆえに口が悪い。太田光が好きだ。

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年齢のこととか結婚まだなこととかいじってきてめんどくさかったけど、そんなこと大した問題じゃないと思ってるからこそいじれるのね。何や思ったよりいいやつやん。でもやっぱやめて(怒怒・笑)。

 

濱田祐太郎をご存じだろうか。

R-1グランプリで優勝した盲目の漫談家である。

今調べたら、2018年のR-1だった。

中途半端な古さの話でごめんなさい(笑)。

 

「ってタイトルの太田光の話じゃないんかい!」

 

まあまあ聞きなはれ。

 

 

R-1はあまりちゃんと観たことがないのだけど。

 

「言うといて観てないんかい!

どこまでも期待裏切るやっちゃな。」

 

まあまあ、もうちょっと辛抱して聞いておくんなはれ。

 

 

R-1は観ていなかったが、ある夜、お風呂上がりにテレビをつけたら、R-1王者に与えられるご褒美番組をやっていた。

R-1王者が、その特番を冠番組として与えられて、好きな企画をさせてもらえるという番組。

 

そこで、その年の王者の濱田祐太郎さんは、爆笑問題太田光さんに会いたいとリクエストして、太田さんのラジオ番組(やったかな?)で共演させてもらっていた。

 

 

ちなみに濱田さんのネタは、R-1王者になってから私も知ったのだけど、盲目である自分をいじりながら、多少自虐的に笑いを取る感じ。ほんとにざっくり言うと。 

 

それで、なんで太田さんに会ってみたいと言ったかというと、これも正確には覚えていないが、

 

「太田さんが好きだから。

爆笑問題は、そのコンビ名の由来でもあるのだけど、社会問題、時事問題などをネタに漫才をしている。

でも、太田さんは、別にそれで「社会に何か問題提起をしよう」とか、「社会をより良くしていこう」とか、そんな壮大なことを考えてしているわけじゃない、ただそのネタが自分たちにとってやりやすいから、おもしろいと思っているから、みたいなことを言っていた。

自分(濱田さん)も、目が見えないことをネタにしているが、別にそれによって、「障害者が生きやすい世界にしよう」とかいう高尚な志でやっているんじゃない。ただそれが自分にとってやりやすいネタでおもしろいと思っているから。

そういうところに共感した。」

みたいなことを言っていた。

 

 

それで、ラジオ対談で、2人はそんなことをいろいろ話していたのだが、

太田さんが、話の中で濱田さんの様子を見て、

 

「自分は目が見えないから(R-1王者に)選ばれたんじゃないかとか思ってるんだろー。だからお前は青いんだよ!」

 

と言った。

 

 

図星で、濱田さんはそれを少なからず気にしていたようだった。

 

 

太田さんは、

「俺はおもしろかった」、「目が見えないことも含めて武器なんだからどんどん使ったらいい」、「白杖を振り回したらいい」とか、そんなことを言っていた。

 

 

要約すると、

 

濱田さんは、

「障害があるのに頑張っている」とか、そういう美化で、同情票で、優勝したんじゃないか、今回の優勝は本当に自分の「笑い」の実力だったのかという点において、自信が持てていなかった。

それを、以前からシンパシーを感じて尊敬していた太田さんに聞いてみたかった。

 

太田さんは、濱田さんのその気持ちを十分に感じ取った。

ネタとしておもしろかったし、「目が見えないから」という要素は確かに抜けないものだけれど、それも含めておもしろいのだからそれでいい、それがあるからないからとかじゃなくて、お前のすべてがお前の笑いで武器で、すべて含めたお前自身という芸がおもしろかったんだから、堂々としとけ、

という趣旨のことを伝えた。

 

と、私は解釈した。

 

 

 

格好いい!

太田さん格好いい!!!

今日は(笑)頼りがいのある先輩に見える!!!

そしてこの先輩後輩のやりとり、泣ける、エモい(涙)。

 

 

 

濱田さんはこれまで、目が見えないことで、「かわいそう扱い」とか、「腫れもの扱い」とか、そういうのを感じてきたのかもしれない。

もちろんそれは大半が人のやさしさからだろう。

世間のその空気はすごくわかる。

 

しかし、「健常者ポルノ」ということばがあるが、「マイノリティー」の人を、美化したり大変扱いしたりすることは、

差別していないよう見えて、結局くっきり差を見ている。

差別用語」を言わないようにするとか、そういうのは本質ではない。

そこじゃない。

 

太田さんは、そういう感覚がわかる人だと、濱田さんは、太田さんをテレビで観ていて感じたんだろうなあ。

 

 

太田さんが高校時代友達がいなくて、3年間誰ともしゃべらなかったというのは有名な話。

休み時間はひたすら本を読んでいたらしい。

天才過ぎて高校生の中では浮いていたんだろうな(笑)。

そんなこともあって、「少数派」の感覚もわかるのかもしれない。

いや、センスがあるから浮いていたのか。

  

おもしろさを追求して切り込みすぎて、田中さんがいないと収集つかなくてめちゃくちゃになって、他の芸人からも「絡みづらい人」扱いされている太田さん(笑)。

天才の自分を持て余して、絡みづらくなってしまう太田さん(笑)

 

前から好きだったけど、この対談を観て、私は太田さんがますます好きになった。

 

 

 

太田さんは、心のバリアフリーだよな。

バリアがないから、濱田さんを「盲目の漫談家」という特別枠とみていないから、

だから濱田さんにも特別気遣った言い方もしなかった。

「うんうん」とやさしく濱田さんの話を聞いてフォローして励ますんじゃなくて、

だからお前は青いんだ!と笑い飛ばした。

ちょいちょい会話に盲目ネタを挟んでくる濱田さんに、「ほんとに絡みづらい」、「性格が悪い」と困りながら。

盲目ネタにつっこみづらくて困っている自分を素直に見せていた。

センスのある人だなあ。

 

そして、濱田さんは、あこがれの太田さんがそんな風に踏み込んできてくれて、どんなにうれしかっただろう。

 

やさしいから、というか、愛があるから、対等に感じているからこそ、口が悪いんだよな。

 

 

相手の気にしていそうなことに触れないことも愛だけど、

ずかずか触れてくる奴も実は逆に、相手のことを「かわいそう」と思っていない、対等に感じているという愛なのかもしれないな。

 

いろんな愛があるよな。

 

 

 

その記事がありました。興味のある方はどうぞ。

https://www.lmaga.jp/news/2018/05/41557/