恋い焦がれる人がいる。
男らしくて、でもかわいらしいところもあって、仕事に対して真摯で、うしろ姿も声までもかっこいい。
ああ、なんて素敵。
ずっと見ていたいけれど、恥ずかしくて見られない。
あの人のことならどんなことでも知りたいけれど、話しかけるのも恥ずかしい。
他の男友達とは笑っていくらでも話せるのに、あの人とは顔もこわばって、あいさつもしどろもどろ。
どう進めたらいいのかしら。
乙女ティックなそこのあなた。
あなたの恋い焦がれるその人は神なのですか?
全知全能の神なのでしょうか。
もし、スサノオノミコトとかだったら、その対応でOKです!
ここからは、好きな彼が人間であるという方に向けて書きますね。
確かにあの人は、これまで出会ったどの人よりも、あなたのタイプにドンピシャかもしれません。
みんなの人気者かもしれません。
およそ非の打ちどころが見当たらない男性かもしれません。
でもそれでもやっぱり、ただの人間なんですよ。
あなたと同じ、人間なんですyo!
彼も、生活してるんです。
生き物なんです。
食べるところが男らしくて、あるいは上品で、素敵かもしれない。
でもその後、あられもない姿で排泄もしているでしょう。
無償で奉仕することもあれば、打算で動くこともあります。
やさしい笑顔を向けることもあれば、冷たく切り離すこともあります。
格好よくガードレールを飛び越えることもあれば、階段を人知れず踏み外して1人照れ笑いすることもあります。
あなたの彼を、侮辱しているわけではありません。
人間って、もれなくそういうものだということなのです。
つい好きすぎると、その人を完璧な男性だと思ってしまう。
好きな人を神化してしまいますよね。
神格化してしまう。
それに比べて、こんな私はつまらない、つりあわないように思えてくる。
アプローチもできない。
格が違うからです。
あなたの中で。
神様と人間だもの。
あなたが勝手に、彼を格上にしてしまっているのです。
だから恥ずかしくて話しかけることもできない。
私なんかが好きになったら迷惑じゃないかと思ってしまう。
こんなにも好きなのに、その恋を進められないのです。
いえいえ、彼は神ではなく、普通の人間であるということを思い出しましょう。
でも難しいんですよね。
わかります(笑)。
あなたは恋をしている。
彼の一挙手一投足に魅了されてしまっている。
でもね、昔好きだった人を思い出してみてください。
前は好きだったけど、今はどうでもよくなった彼(笑)のことを。
あの頃あんなに恋い焦がれていたけど、今思えばしょーーもないやつだったなあ。
何であんなに好きだったんだろ???
あの人も、普通ーの男だったんだなあ。
あんなにときめいていた感覚を無残にも(笑)忘れてしまっているあなたは、同窓会か何かで再会したとき、その彼と接するときにウフウフして恥ずかしそうにしていた感覚も忘れています。
だからごく自然に、いろいろなことを彼と話せます。
普通の人間だから。
あなたと同じ人間に戻っているから。
あの頃からこうしてたらよかったな。
あんなに話せなかった自分が笑える(笑)。
こんなことないですか?
私はあります(笑)。
今あなたが恋い焦がれている彼に対しても、いつかそんな日が来るのです。
かなりの確率で。
だから、この「同窓会の感覚」(笑)を思い出して、彼がただの人間であることを思い出しましょう。
あなたは完璧ではない。
そしてそれは彼もです。
同じ、同格の人間です。
すべてひっくるめて、彼のことも自分のことも受け入れたら、そこから始まります。
でもドキドキするよねー、自信ないよねー。
わかります(笑)。
とりあえず、笑顔で「おはよう」。
まずはそれだけでいいのです。
今日も応援していますね。