おはようございます。
雨と思っていたら晴れ間もあった日曜日。
私は一人暮らしで、洗濯する物もそんなにたまらなくて、水も労力ももったいないので、3、4日に1回しかしていません(笑)。
だから、洗濯しない日は晴れていたのに、する日に限って雨だとすごく損した気分になるのですが、洗濯する日だった昨日、予想外に外に干せて満足です(笑)。
さて、1日お休みした、「生きづらさの原因を探る その4」です。
母は、きつく言う人ではなかったし、子どもを意図的に抑えこもうとする人でもなかったが、でも本音は隠せない、ある意味わかりやすい人でもあった。
きつく反対はしないものの、納得がいっていないときは、表情が曇っていたり、ことばが渋ったりするのだ。
基本的に明るく優しい感じではあるので、逆にわかりやすい(笑)。
そして、優しいけれど、頑固なところも多々ある(笑)。
些細なこと、たとえば、昨日のように母と妹と私で出かけてご飯を食べるときは、なかなかお店が決まらない。
私の場合、「絶対これ!」というものがパッと思いつかないことが多い。
いや、値段無制限でどんなところでもよければ、ステーキ!とか、行きたいところはあるかもな。
でも、今日のランチに他の人はどのくらいお金をかけるつもりなのかな、とか、
母が出してくれるならあまり高いものは悪いかなとか、
みんなは何を食べたい気分なのかな、とか、
他の人を押しのけてまで、自分の食べたいものを通すほど食べたいわけじゃないしな、とか、
私はまたいつでも外食できるし、他の人の希望を優先させよう、とか、
そんな感じで、相手の出方をうかがいながら自分の意見を出していく感じだ。
きっと母と妹もそんな感じで、なかなか決まらない。
優柔不断家族、そしてその根底には、遠慮……。
そういうとき母は、「お母さん別に何でもいいから。あんたら好きなん決め。」と言うのだが、いざ決まって、それが母的にいまいちだったら、「うん……」と微妙な顔をする。
ほら!やっぱり食べたいものあるんやん!
それやったら最初っから言えや!!!
もうこのくだりは、ネタとして妹と私の間でものまねをするくらい、あるあるなシーンになっている(笑)。
デートの食事場面でよく男の人がぐちる、めんどくさい女みたいな。
「何でもいい」と言っときながら、提案すると文句を言う。
その遠慮がちバージョン。
そういう感じだな、うん。
今ならそう思える。
母は、ちょっとめんどくさいところのある、私や女友達と同じ、ただの普通の一女性なんだと。
でも、子どもの私から見たら、母は大きな存在で、完成された大人で、自分の大好きで大事な人だった。
そういう存在の人の曇った顔は、影響力大だった。
そして、基本は笑っていることが多いから、たまにある曇り顔が悪目立ちする。
だから、子どもの私は、母の曇った顔を、必要以上に深刻にとらえていたし、何より私を悲しくさせた。
とても純粋だったのだ、子どもの私は。
いやあ、誰でもそうだよね、きっと。
思えばずっと、お互いに、思いやりあって、遠慮しあうのが、かえってしんどさを引き起こしていた気がする。
こんなことを言ったら悪いかな、と遠慮して、こわごわ主張されると、かえって言い返しにくいし、遠慮することでそこに、触れてはいけない「タブー」みたいなものが生じてしまう。
面と向かって、「お母さんそれはイヤ!」とはっきり言われていたら、それに対して堂々と言い返すこともしやすかったかもしれないし、話し合うこともできたかもしれない。
もちろん、それはそれで、別の苦悩が生まれていた可能性もあるが。
前の職場のかわいい後輩(と言っても、彼女はだいぶ前に別のところへ転職しているし、「後輩」というより、いまや私の方が私生活において頼りに頼っているのだけれど・笑)に、Yちゃんという子がいるのだけれど、Yちゃんは私より1つ年下。
2、3年ほど前にいいご縁があって結婚したのだけれど、一般的には晩婚だった。
独身だった頃、Yちゃんとお母さんが初詣に行ったとき、お母さんが、
「この子が早く結婚できますようにー!お願いしますー!!!」
と声に出して(笑)必死で神様にお願いしていたのが恥ずかしかった、とぼやいていたことがあった。
普段から、早く結婚しなさいと言われて嫌だという話の文脈で、そのエピソードを聞いた気がするが、私は、思ったことを率直に言ってくるYちゃんのお母さんが、むしろとてもかわいらしくていいなと思って聞いていた。
私の母も、私がまだ結婚しないことを気にはしていると思うが、ほとんど言ってこない。
せかしたり、やいやい言うとかわいそう、私本人が気にしているんじゃないかと思いやって、何も言ってこないのだと思う。
それも100%母の優しさだろうし、結婚しろとやいやい言われるのもめんどくさい気はするが、まったく触れないことで、逆にそれがタブーのようになって、居心地が悪くなってしまう側面もある。
だから、Yちゃんのエピソードは、本人的にはめんどくさい、腹が立つという話かもしれないが、とても遠慮のない関係で素敵だなと思ったのだ。
その5に続く。