【ご相談】転職しても良いんでしょうか。―現状が辛いけれど、新しい未知の道にもリスクがあり八方塞がりなときは―
寒くなって急いで冬支度をしたら、小春日和。
'それなりに'うまくいっている→を→'おもいっきり'しあわせに
こんにちは、カウンセラーいなこです。
窓を閉めていると空気がこもって、昼間はちょっと暑いくらいの大阪です。
ちょうど今くらいが行楽日和なんだろうなあ。
でもそんなときに限ってやること盛りだくさん。
今日は文化の日?もちろん仕事です(^_^)(^_^)(^_^)(^_^)(^_^)
さて、現状が辛くて、新しい道を選びたいけれど、未知の道にはリスクもある。
どの道も不安で怖くて、八方塞がりのように感じるとき。
今の現状と望むところが、つながっていないのかもしれません。
そしてそもそも、そんな都合のいいことは叶いっこないと、不自由な枠の中で自分を制限し、自由に望むことさえ自分に許せていないのかもしれません。
ということで、本日は オンラインカウンセリング無料相談 | ココロノマルシェにいただいたご相談にお答えします。
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※オンラインカウンセリング無料相談 | ココロノマルシェでは、根本裕幸お弟子さん制度を修了したカウンセラーが、無料で相談にお答えします。
どなたでも何度でも匿名でご相談いただけますので、お気軽にご利用ください(^▽^)
【ご相談】転職しても良いんでしょうか。
私は28歳女性、独身、実家暮らし、恋人あり、正社員です。
仕事の人間関係(部署内でのいじめを上司が黙認・上司と特定の社員が常に喧嘩等)や、繁忙期の激務(長時間の残業)、お客様からの理不尽なクレームがあるような部署で、不眠に悩まされる等、心身ともに疲弊しながらも、なんとか4年勤めました。
現在は別の部署へ異動したものの、業務内容が合わない、マニュアルや指導が足りない、上司からの指示が曖昧で何をすれば良いかわからないといったストレスで、休職中です。
転職を検討していますが、福利厚生や給与面では現職より良くなることは難しいので、迷っています。
私としては、給与面で劣っていたとしても、定時で退勤できる職に就きたいと考えています。
また、今後、実家に頼らずに、恋人と生計を一緒にして生きていきたいのですが、今の仕事は私にとって身体的・精神的負担が大きいので、自分にとって負担の少ない職に就きたいと考えています。
一方、恋人も仕事について悩んでいて、精神的なストレスを抱えながら、ギリギリ休職せずに仕事をしている状態です。
それを考えると、私自身もなるべく条件の良い現職のままで、復帰したほうがいいのではないかとも思えてしまいます。
正直、どの選択肢も怖いです。
今の仕事のまま復帰できる自信もないし、
転職できるかもわからないし、現状より環境が悪化するかもしれない。
また、仕事とは別に、生まれてこの方実家暮らし・母は専業主婦という環境で育ったので、将来、恋人と一緒に生活していけるかの自信もありません。
もはや、自分が何に悩んでいるのかも分からなくなってこんがらがっています。
今の私はどうすればいいのでしょうか。
草食動物さん
【いなこからの回答】
草食動物さん、はじめまして。
いなこと申します。
このたびは、ココロノマルシェにご相談をお寄せくださりありがとうございます。
大変な状況でお勤めされて、休職中とのこと。
まずは本当にお疲れさまです。
そして、
> 転職を検討していますが、福利厚生や給与面では現職より良くなることは難しい
ということから、今の職場で困ったことは多いけれど、条件的にはいいので、それを手放すのが怖いといった状況なんですね。
ほんとうに、転職って一大事ですから、怖いですよね。
私事になりますが、昨年、長年勤めた職場を辞め、転職しました。
ここ数年モヤモヤしていた自分の人生を、妥協なく生きてみたいと思い、悩みに悩んで、ものすごぉく怖がりながら転職しました(笑)。
その苦悩は、本記事タイトル下のフォルダマーク「転・職・物・語」のカテゴリーにさんっざん書いています(笑)。よければご覧ください。
私の場合も、条件的には悪くなく、かつ人や環境も好きではあったので、本当に怖かったです。
だって、ひとり暮らしのパートナーなし、草食動物さんより3つも年上ですよ?(←ウソ。ほんとはアラフォー。)
転職を決めるまでも悩みに悩み、決めてからはもっと悩み、怖すぎて朝起きたら足元がゾーっとして、夢だったらいいのにと何度も思いました。
目が腫れるまで、転職関係の記事をネットで検索しまくり、むさぼり読みました。
いつしか親友は私を、「検索の鬼」略して「検索鬼(けんさくき)」と呼ぶようになりました。
あごはニキビだらけになりました。
その恐怖と言ったら、もう二度と味わいたくないくらい苦しかったですが、
ただこのまま、安定と引き換えに、モヤモヤしたまま今の仕事に定年までの20年もの時間を費やし続けて後悔しないのか?
それを自分に問い続けて、踏み出しました。
怖くなったらごめんなさい(^^;
決してこんなにしんどいよ、怖いよと脅しているのではありません。
こんな人間もいると勇気づけたくて言っています。
だって今、元気に楽しく生きているから。
だけどやっぱりしばらく(というか結構最近まで)は、本当にバカなことをしたと自分を責めたり悩みましたよー(^^;
ということで、せっかくこうしてご相談くださった草食動物さんには、私の経験したことすべてをかけて、できるだけ痛み少なくこれからの道を歩むお手伝いができたらなあと思ってしまいます。
さて、「転職しても良いのでしょうか」という草食動物さんの問いへの答えは、草食動物さんの中にしかないので、「はい」とも「いいえ」とも私にはお答えできないのですが、
もしも望んだことが絶対に叶うなら、草食動物さんは、どうしたいですか?
>私としては、給与面で劣っていたとしても、定時で退勤できる職に就きたいと考えています。
きっと、そういうことですよね。
いや、望んだことが必ず叶うなら、
「給与面で劣っていたとしても」
という譲歩さえ、要らないのではないでしょうか。
草食動物さんは、自由に望むことはできますか?
したいこと、望むこと何でも、堂々と口にできますか?
本当の望みを口にして、虚しくなったり恥ずかしくなったりイヤな気分になったりすることはないですか?
というのも草食動物さんには、
「本当はこうなったら最高だけど、そう簡単にはうまくいかないよなあ」
という思いがあるのではないかと感じたんです。
だから、自分の本当の本当の望みを、自由に望みきったことがないのではないかと。
本当の望みって何よ?と思われるかもしれませんが、人って案外、自分の望みさえ、わかっていないことが多いんです。
誰にでも望みはあるし、
今、「これが自分の望みだ」と思っていることも、嘘ではないのですが、
それは「枠」の中での望みだったりするんですよね。
「このくらいまでなら叶いそう」という枠。
「この程度なら自分にもできそう」という枠。
「このくらいなら常識の範囲内」という枠。
「これ以上望むのはわがまま」という枠。
望むことは自由なのに、人は意外と、自分の心の中でさえ、こういう枠にとらわれて、その枠内でしか望めていなかったりするんです。
この望みは、ゴールとも言えますから、最高でもそのゴールまでしかたどり着けません。
目的地をそこに設定しているのだから、当然ではあります。
だから結局、
「このくらいまでなら叶いそう」ということしか叶わない
というからくりなんです。
で、「ほら、やっぱりね、私ってこんなもんだよね」に落ち着くということを繰り返していたりします。
その枠というのは、これまでの親や社会の中で聞いてきたことば、経験などからできています。
親など大人たちに、悪気はありません。
彼らも同じように傷ついたり教えられたりして、枠を作り、枠の中で生きてきたから、自分がはまっているその枠の存在を信じているんです。
枠には、身の安全を守ろうとする一面もありますから。
自分たちを守るために、代々受け継いできたものでもあります。
だけどやっぱり、もったいないなあと思うんです。
このからくりを知ってしまうとね。
ということで、ワークその1。 ←唐突
【ワークその①】自分の枠を取っ払って望んでみよう
「叶う/叶わない」、「できる/できない」は置いておいて、こうなったら最高!ということを、書き出してみてください。
仕事内容、就業時間、出勤日数、お給料、職場の人間関係、福利厚生など、お仕事のことはもちろん、仕事と生活は密接に関係するので、それ以外のプライベートについてもできるだけ具体的かつ自由に。
そこでもし、「こんなこと身の程知らずだ」と恥ずかしさが出てきたり、「こんなこと望んでもどうせ叶わないのに虚しい」といったイヤな気持ちが出てきたら、やっぱり枠にがっちりはまっていると思われます。
「私、自分を枠にはめちゃってるんだなあ」、と気づけるだけでも大きな前進ですので、焦らず、自由に望んでいいんだと言いながら、書き出しを続けてみてください。
ちなみに、私もこの、「自由に望む」ということがたいへん苦手です。
おい
「どうせこんなこと望んでも叶いっこない」と、虚しくなるんですよね。
「こんな私がこんな高望みをしたら笑われてしまう」と恥ずかしくて口にできなかったり。
「そりゃできるなら私だってそうなってほしいけどどうせ無理だもん」と拗ねたくなったり。
おいおい、ぜんぶお前の話だったのかよ
だけどそれは、自由に望めない何らかの事情があって、傷ついてきた心の痛みがあるために、
ちゃんと望みを見ることができない、直視できないからなんです。
ほんとは望みがあるのに、それを遠く感じすぎて悲しいという心の痛みがあるから、ちゃんと見ることさえ辛い、考えたくなくなる。
この望み、心理学的には「ヴィジョン」とも言えますが、叶う叶わないは置いておいて、いったんちゃんとヴィジョンを描いて見つめてしまえば、少し落ち着きます。
ちゃんと見ようとしないから、よけいに痛いんです。
ということで、望みを自由に書き出したら、次は、少しずつ、現状との埋め合わせをしていきます。
今が辛いと、いっきに今の現状が反転するような現実がやって来ないかなあと、現実逃避したくなったりしますが、それを望んでいると、いっきに変わらない現実に、くじけてしまいます。
でも、1つ1つ現実的に間を埋めていくなら、確実に成果が出やすいし、進捗も感じられるし、ちょっとずつですが、確実に現状をヴィジョンに近づけていけます。
1つ1つ、今の現状とヴィジョンとの間を埋めていけばいいことなんだとわかれば、ヴィジョンが自分と遠い無縁のことではなくなってくるし、痛みもおさまってきます。
できることを1つずつすることに集中していると、不安も和らいできます。
ということでワークその2。
【ワークその②】今できることを1つずつやってみよう
ワーク①で望んだことに、優先順位をつけてください。
絶対譲れないことから、まあ譲れること。
そして、優先順位の高いことを実現するために、今できることを書き出してください。
「今できること」というのがポイントです!
「こんな条件のところに転職する!」とか、いきなり大きなことでなくてもいいです。
というか、大きくない方がいいです。
今できることだから、「もう少し休んで英気を養う」とか、「人事に相談してみる」とか、そういう具体的かつスモールなステップがいいです。
それを少しずつやっていきます。
ちょっとずつでも何かしら「今できること」があるんだと気づけると、八方塞がりのように感じていたけれどそうでもないと思えたり、さらに自由に望むことができていきます。
なおこれは、望み、ヴィジョンという「ゴール」に対し、現状という「現在地」を見つめることにもなります。
「ゴール」と「現在地」をつなげていく作業です。
怖がらずに、その2点を見つめれば、道は必ず見えてきます。
さて、ここまで読まれて、いかがでしょうか。
まだワークをされていないとしても、草食動物さんの気持ちとしては、ある程度、答えが出ているのだろうなあと思います。
眠れないほどの状態になって、休職されているなら、
いくら給与面などの条件がよくても、この先その職場で、働き続けられるでしょうか。
「給与が何より大事!」ということであれば、きっとこのご相談はされていないのではないでしょうか。
おそらく草食動物さんは、まじめな方だと思います。
そして素直に堅実に、周りの言うことを信じて、がんばってこられたのではないでしょうか。
そういう方ほど、自分に厳しく過小評価をして、小さな枠の中に自分をはめこんでしまっていたりするんです。
今、草食動物さんは、しんどい職場で困っておられるけれど、
この問題は、単なる目先の仕事や転職の問題ではない。
人から受け継いだ枠を取り外し、
自由に自分のこの先の人生を生きるために起こっている。
そうだとしたら、どうでしょうか。
枠外しのために起こっている。
そう考えると、今、とても重要な転換期なのではないでしょうか。
また、そんなに悪いことでもないのかもしれません。
ぜひ、これを機に、草食動物さんが人生で本当に大切にしたいこと、どんなふうに生きたいかを見つめていただけたらと思います。
枠を外したら、きっと世界が変わりますよ!!!
そしてこんな人生の重要なターニングポイントにこそ、カウンセリングをご利用くださいね(^▽^)
ちなみに私が師匠の根本さんを見つけ出したのも、転職を決めて不安で死にそうになっているときでした(笑)。そしてすぐにカウンセリングを受け、今ここにいます(笑)。
強固な枠の制作過程には、無価値感や罪悪感が噛んでいることが多いです。
カウンセリングでは、その辺りを癒したり、
自分に厳しく過小評価していそうな草食動物さんの価値を客観的にお伝えしたり、
なかなか1人では自由に望めないところを後押ししたりし、
それらを踏まえて転職についての具体的な提案をさせていただきたいなあと思います。
ぜひご検討くださいね(^^)
お伝えしたいことはまだまだあるのですが、長くなったので、手短にあと少しだけ。
恋人の彼も、休職ギリギリというところまできておられるとのこと。
「パートナーは鏡」と言いますが、草食動物さんは、そんな彼に、「給与がいいんだからもっと働け!」と思うでしょうか?
休職している草食動物さんが、彼のために早復職しようと思ってしまうくらいだから、
そんな風にはきっと思われないですよね。
その彼の姿が、草食動物さんの姿でもあるし、
草食動物さんが彼に抱く気持ちが、彼や草食動物さんを大事に思う人たちが草食動物さんに抱く気持ちです。
そして、
>また、仕事とは別に、生まれてこの方実家暮らし・母は専業主婦という環境で育ったので、将来、恋人と一緒に生活していけるかの自信もありません。
とおっしゃっていますが、これは、自由に望んでいいということがわかれば、もう大丈夫ですよね(^^)
文脈から、家事や家計のやりくりなどを心配されているのかなと考えたのですが、どんな形で彼と生活してもいいし、1人ですべてを完璧にやらなくてもいいんです。
草食動物さんが最高に心地よい生活を選んでいいんです。
ワークをご紹介したのですが、今はまだ、それをやる気力ももしかしたらないかもしれません。
まずはゆっくりお休みになって、「やろうかな」という気になったらでいいですよ。
けっしてワークも、言われたからやらねば……!という負担にしないでくださいね(^^)
ずっと応援しています(^▽^)
ご相談ありがとうございました!
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