'それなりに'うまくいっている→を→'おもいっきり'しあわせに

「それなりに恵まれている方だと思うし、それなりにうまくやってきた。・・・あれ、’それなり’って何だろう?」悪くない人生のはずなのに、心から幸せと言いきれない、このままで終わりたくないと思ってしまう。そんなあなたに’おもいっきり’のしあわせを。 @カウンセラーいなこ

【ご相談】仕事の好きな私のストイックさが、後輩を追い詰めてしまっているのでしょうか。

【ご相談】仕事の好きな私のストイックさが、後輩を追い詰めてしまっているのでしょうか。

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こちら大阪は、昨日よく雨が降りましたが、今日も降ってきました。

気温がガタガタですが、この雨がまた、季節をぐいっと進めるのでしょうか。

 

 ’それなりに’うまくいっている→を→’おもいっきり’しあわせに

こんにちは、カウンセラーいなこです。

 

さて、会社という組織にいると、同じ仕事をしていても、いろんなモチベーションの人がいます。

仕事に対するモチベーションの高い人も、そうでない人も、それぞれ悩むことはありますよね。そこでどう折り合いをつければいいのか、考えてみました。

ということで、オンラインカウンセリング無料相談 | ココロノマルシェにお寄せいただいたご相談にお答えしました!

元のご相談文はこちら

 

 

【ご相談】仕事の好きな私のストイックさが、後輩を追い詰めてしまっているのでしょうか。

こんにちは。

私はエステティシャンをしており、10年ほど店長をしています。 小さな会社で同じ立場の人間はいないので、相談できる相手と言えば上司の社長くらいです。

10年間色んな人が入社していき辞めていきました。 結婚、妊娠、転勤、転職など様々な理由があり、直接的に私と馬が合わないとかで辞めたことはないと思います。

辞める前にはいつも私が相談を受け、出産などのやむを得ない理由を除くと大体が体力的にしんどい、拘束時間が長い、施術が上手くいかないという悩みでした。

私的にはかなり研修に時間を使い、気を配り接してきたつもりです。 楽しくやりがいを持って欲しい、成長できる場でありたいと考えて全力でやってきました。

ただ鬱っぽく追い込まれてしまう子が多いのです。 そして先日、辞めたいと追い込まれている後輩に「気遣って声をかけられるのが苦痛」だと言われました。 そこでもうどうしていいかわからなくなってしまいました。

今まで私がしていたことが全て間違っていたのかもという気持ちにもなりましたし、これからどうやっていけばいいのだろう、辞めちゃう子は私が管理できていないからなのか、、と悩んでいます。

私は計画立てて効率良く動きたいタイプで、要領がいい方だと思います。 仕事であまりつまずいたことはないし、人に頼らずとも自分で勉強したり常に向上心を持っているので、ついていけないと思われてそうです。

周りに何かを強要することはないですが、完璧で隙がないと言われます。

なのでそれと比べて後輩には「わたしにはふーさん(私)みたいにできないので自信ないです」と言われたりします。

ただすごくマイペースな子に合わせる方法が私にはわからないのです。

もちろん「なんでできないの?」.みたいなことを言ったり態度に出すようなことはありません。

本心ではこの子不器用だなぁとは思うこともあります。

バカにしてるとかではないです。

ただ私といるとプレッシャーになっているのかな?と感じたりもします。

私が店長だから下の子が続かないのかな、、 私が全力で頑張ることはみんなを追い込んでしまうのだろうかと悩んでいます。

ちなみに怒ったりすることはないですし、売上が悪くてもどうこう言うことはないです。

ただちゃんと仕事していなかったり、サボっていたり、言ったことをしていなかったりすると注意することはあります。 (衛生面や、お客様への失礼な態度など)

ずっとついてきてくれている後輩もいますが、多くの子が辞めてしまう原因の根本に私のストイックさが関係しているのかもしれないと不安です。

私はどういう立ち位置であれば良いのでしょうか、、

ふーさん

 

 

 

  

【いなこからの回答】

ふーさん、こんにちは。

いなこと申します。

このたびは、ココロノマルシェにご相談お寄せくださり、ありがとうございます。

 

同じ立場の方がいない中での管理業務、お疲れさまでございます。

 

下の人からは、「管理職はえらいさんで、会社からも認められてて、お給料もよくて、怖いものなしでいいよな〜」って見えているかもしれませんが、上に立つとそれはそれで、お客様、部下、上司、売上げ、会社、自分個人の考え等、多方面との折り合いに、気を遣うものですよね。

 

エステティシャンをされているということで、女性の多い職場でしたら、ライフステージの変化とともに、スタッフさんの出入りが激しいのもやむをえない業界なのだろうとお察しします。

 

スタッフさんたちに丁寧に研修を行い、育ってきたなと思った頃に辞めていってしまうのは、残念でもありますよね。

 

 

>私は計画立てて効率良く動きたいタイプで、要領がいい方だと思います。 仕事であまりつまずいたことはないし、人に頼らずとも自分で勉強したり常に向上心を持っている

とのことで、お客さんにとっても、会社にとっても理想的な人材で、かつ、部下のみなさんにも、

>もちろん「なんでできないの?」.みたいなことを言ったり態度に出すようなことはありません。

ということなので、ふーさんはすごくいい上司なのだと思います。

 

ご自分ではやりがいを持って楽しく働いておられるけれど、

だからといって、部下のみなさんに、無理に自分の理想を押しつけたり、頭ごなしに叱りつけたりはしておられないのだと思います。

 

そういう上司のもとで働けると、部下のみなさんは幸せですよね。

 

 

ただ、ふーさんは、1人ですべてを背負いすぎているのかもしれないと感じました。

 

「私が店長なんだから、ここで起こることは、すべて私の責任。

スタッフが、やりがいを持って、楽しく働けて、ここで成長できるように努めなければ……!」

と。

 

 

ふーさんは、

>楽しくやりがいを持って欲しい、成長できる場でありたいと考えて全力でやってきました。

とのことですが、

スタッフの中には、いろんなモチベーションと目的で、その会社に入ってこられた方がいらっしゃると思います。

 

エステティシャンという仕事に、やりがいを持ちたい、そこで成長したい、と思って入社し、働くのが理想ではありますが、みんながみんな、そうではなく、

「生活の糧のため」

「特別エステティシャンになりたかったわけではないけれど、これならできそうと思ったから入った」

「受かったから入った」

という人がいても不思議ではありません。

それはどの業界、どの会社でもそうだと思います。

 

ふーさんのように、楽しくやりがいを持って、その仕事を通して成長していくというのが、理想ではありますが、

「そういう人でなければ絶対に採用しない」という会社でない限り、

いろんなモチベーションの方や目的の方がいるのは、いたしかたないかと思います。

 

 

それを前提とすれば、入社してから、

「実際やってみたら、私には無理だな」

「やっぱり、このモチベーションでは続けられないな」

と思う人は、どうしても出てきてしまうと思います。

 

ふーさんが、どれだけマネジメントや教育に対して、全力で努力しようとも、です。

 

ふーさんがやってきたことが間違っているとか、足りなかったとかいうわけではなく、

誰がどれだけやっても、一定数は、不可抗力で、去っていってしまうものじゃないかと思うんです。

 

>ただ鬱っぽく追い込まれてしまう子が多いのです。

そして先日、辞めたいと追い込まれている後輩に「気遣って声をかけられるのが苦痛」だと言われました。

とのことですが、もしかしたらそれは、

「為せぬものを成そうとしているから」

かもしれません。

 

「楽しくやりがいを持って働く」、「この仕事を通して成長する」といういことを、1ミリも求めていない人も、いるということです。

 

そもそも、モチベーションに温度差があるから、どんなに工夫して指導しても、難しかったということです。

 

ふーさんで以外の人がしても。

 

 

元々のモチベーションや目的が違う人に、ふーさんの高いモチベーションのような人と同じ教育や接し方をすると、そこで気おくれしてしまうのかもしれません。

 

きっとふーさんの教育内容の質は高いのだと思いますが、

それがよければよいほど、温度差を感じて、

「私はここにはいられない。ふさわしくない。」

と思ってしまうのかもしれません。

 

こまめにいろいろ指導してもらって声かけされるより、

最低限の仕事はするので、それ以上は適度に放っておいてもらう方が気楽、

というスタッフもいるかもしれないのです。

 

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だけど、部下の方が辞めていってしまったからといって、ふーさんがやってきたことが無駄だったかというと、そうではないと思います。

 

 

辞めていく人が、その会社で大成することはなかったとしても、

そこで何かしら学んだことは、必ずあるはずです。

今はしんどくてわからなくても、後になって、「あのときふーさんにはお世話になったなあ」とか、

後々どこかで自分も上に立つようになって初めて、あのときのふーさんの気持ちがわかる、

などと、かなり後から、あのとき人生勉強をしたと気づくようなことは、往々にしてあります。

 

また、

「その会社、あるいはエステティシャンというお仕事が、自分には合わないとわかった」ということは、

その人にとっては、「自分の他の可能性に目を向ける機会ができた」ということでもあります。

 

そこでエステティシャンのお仕事を続けることはできなかったとしても、

ふーさんに丁寧に育ててもらったことや、そこで経験したことは、

大きな視点で見れば、

その人の人生においては、必ず何かの実になっているはずです。

 

 

そして、

あるスタッフが辞めていって空いた席は、その席にもっとふさわしい人のために空いた

とも考えられます。

 

そこに座るにもっとふさわしい人がいるから、その席は空いたのです。

いい循環が起こっているかもしれないのです。

 

ド綺麗事のようで大変恐縮ですが(笑)、

どんなときも、みんなが幸せに向かっているんだと、

私は思っています。

 

それは、部下のみなさんもふーさんも、会社も、それはもう、みーんな。

渦中にいるときは、ほんっっとにわからないんですけどね(^^;(^^;

私の人生は特に、絶対向かってないように思えることがあります、ええ、それはもう、しょっちゅう。←

 

 

技術職としては、お店の質向上のためにも、技術のついてきたスタッフの離職は防ぎたいですし、

店長という立場上、会社からそういうミッションを背負っておられるとは思うのですが、

以上の理由で、部下の方が辞めていくことを、残念がりすぎることはないし、

ましてや全部自分のせいだなんて責める必要はないと、私は思います。

 

技術をつけたスタッフの離職は、会社としては損失ですが、大きく見れば、ふーさんは、人としても徳を積まれていると、私は思います。

 

一緒に働けなくなるのは残念だけど、

この人は、この人に最適な人生を歩いていくんだと、応援する気持ちで送り出されたらいいと思います。

 

 

一定数は不可抗力で辞めていくと申しましたが、ついてきてくれる方もいるんですよね?

結局、その会社、そのお仕事に合う人が残っていくというのが、道理です。

当たり前っちゃあ当たり前ですが(笑)。

だから、ふーさんが見込んだところがあるならその点と、一緒に働いてほしいという希望だけは伝えて、それ以上は、辞めるという人を無理に引き止める必要はないと思います。

 

 

以上、部下の離職に対する私のオススメスタンスをお話したのですが、

以下は、具体的なワンポイント的対策を、思いつくままにお伝えします。

 

 

①後輩には「わたしにはふーさん(私)みたいにできないので自信ないです」と言われたりする問題

もしできるなら、

「私も店長として、これでいいのかなと迷うことがあるよ」という今のお気持ちを、部下のみなさんに話してみられてはどうでしょうか。

部下のみなさんから見たら、

「ふーさんはスーパーウーマンで、仕事に悩むことなんてなくて、自分の悩みなんかふーさんにはわかってもらえない、弱音を吐いたらダメスタッフと思われる。」

というように見えているかもしれません。

 

仕事が好きで、ストイックなふーさんが、仕事に悩み、迷うことがあるんだと知ったら、後輩さんがどれだけ勇気づけられるか。

 

完璧で隙がないと思っていた人から垣間見えた隙の味わいよ!

 

部下のみなさんは、ふーさんに単純に話しやすくもなるし、そこまでモチベーションの高くない自分でも、ここにいていいんだと思えるかもしれません。

そうして少しでも離職を減らせたら、新人さん指導の時間と労力が減って、みんなの業務量が減り、より余裕のある働き続けやすい職場になっていきます。

 

 

②そもそも採用の段階で、モチベーションの高い人を選んでくれればいいのでは問題

可能であれば、現場を指導してまとめる立場として、会社に、採用する際、

「こんな人材を採用してほしい」

「こんな試験を課してほしい」

「採用面接時にこんな質問をしてほしい」

「こんな点をじっくり評価してほしい」

といった意見を伝えてみるのも1つかと思います。

ふーさんが考える、今の現場で起こっている離職の理由や対策、それがどれだけ会社のサービス向上、売り上げにつ関係するかなど、会社側のメリットを添えて。

採用面接に立ち会えればなおいいかもしれません。

 

とはいえ、人手不足で、なかなかそこまで人を選ぶ余裕がない、という問題もあるかもしれませんが、

そういう会社側の事情であれば、やはり一定数は不可抗力で辞めていってしまうのはしかたないので、結局やっぱり、ふーさんが離職率の責任をすべて負って自分を責める必要はないと思います。

 

 

③相談できる相手と言えば上司の社長くらい問題

店舗には、ふーさんと同じ立場の人はいないということですが、会社の店舗は、ふーさんが店長を務めておられる1店舗だけでしょうか?

「小さな会社なので」という書き方から、そうなのかもしれませんね。

もしも他の店舗があるなら、「店長会議」のような場で(なければ呼びかけて開催して)、同格の方たちと悩みをシェアするのもいいと思います。

店長だからこその悩みや、部下には言えないこと、それぞれの店舗での離職防止の工夫など、同じ立場で共有できる場があると、それだけでかなり気持ちが楽で、心強くなります。

 

もし他の店舗がなく、社内で店長という立場は、本当にふーさんだけということであれば、外部で、横のつながりは作れないでしょうか?

私は、医療技術職をしているのですが(だから同じ技術職なので、ふーさんの状況がよくわかる気がするんです!)、それぞれの資格に、業界の質向上や地位向上などを目的とした、職能団体があります。

今、コロナで話題になっているのでよく聞きますが、「日本医師会」とか、「大阪府看護協会」とかそういうのです。

※私は医師ではありません。看護師でもありません。←誰が興味あるねん

 

エステティシャンの方も、技術職という点では似ていて、自分たちの技術向上、後進育成などにおいて、技術職特有の悩みがあるのは、どこの会社も同じだと思います。

そういう職能団体があれば、そこで相談されるのもいいと思います。

 

共通の資格がなければ、互いに各社ライバルでもありますし、そういう横つながりの団体はないのかもしれませんが、ご自分でも勉強されているということなので、もし、外部での勉強会や研修会に参加されることがあるなら、そこでつながりをつくられるのもいいと思います。

 

または、そういうのもなければ、SNSなどで、エステティシャンの指導的立場の人たちが、悩みを共有できるコミュニティを作るというのも、ふーさんのバイタリティと能力があればできそうな気がします。

 

社内で同じ立場の人、同じ熱量の人を見つけにくいのであれば、社外に仲間を作って、相談したり、ぐちったり、励まし合ったりするのもおすすめです。

 

 

 

最後に。

>すごくマイペースな子に合わせる方法が私にはわからないのです。

とのことですが、私なりの結論を言うと、合わせる必要はないと思います。

「合わせる」というよりは、

いろんなモチベーション、ペースのスタッフがいるということを、「知る」、「認める」。

とりあえず、いい悪いは置いといて。

 

ふーさん自身は、マイペースというか、モチベーションが低いスタッフさんに、気を遣って合わせるなんてしてはもったいないです。

むしろもっともっとアクセルを踏みきって、突き抜けてしまえばいいです。

ふーさんがお仕事が楽しくて向上したいなら、

「ストイックで部下がついてこられない」なんて気にせず、

むしろどんどん励んで、

圧倒的なカリスマ的存在になってしまうんです。

 

まだどこかふーさんは、遠慮して、自分を発揮しきれていないのではないでしょうか。

 

遠慮も迷いも取っ払って、もっともっとエステティシャンという仕事に夢中になったら、

今以上に本来の輝きが出てきて、

そんなふーさんの姿に触発されて、エステティシャンの楽しさに目覚めたり、

ふーさんのもとで働きたい!というモチベーションの高い人が、自然と集まってきたりするかもしれません。

 

今のお仕事が好きで、向上心も高くて、楽しく働いておられて、指導的立場にもいらっしゃるなんて、めちゃくちゃ幸せで、すばらしいことです。

合わせるなんてもったいないことせずに、もっともっと突き抜けてください。

 

 

ずっと応援しています(^▽^)

ありがとうございました!!!

 

 

 

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