'それなりに'うまくいっている→を→'おもいっきり'しあわせに

「それなりに恵まれている方だと思うし、それなりにうまくやってきた。・・・あれ、’それなり’って何だろう?」  そんなあなたに’おもいっきり’のしあわせを。 @カウンセラーいなこ

泣きたくなりながら、自分を傷つけたりしなくていい。

泣きたくなりながら、自分を傷つけたりしなくていい。

 

 

誰も傷つかない冗談が言えるっていいですね。

'それなりに'うまくいっている→を→'おもいっきり'しあわせに

こんにちは、カウンセラーいなこです。

 

ある朝、起きてテレビをつけたら、ゆりやんの動画が紹介されていました。

 

ゆりやんが、バッグの中身を紹介するという動画で、1つ1つ見せているうちに、イラストの描かれた紙がたくさん出てきました。

「最近絵を描くのにはまってて、、いつも紙を持ち歩いてるんですよ」

みたいなことを言いながら、ファイルに入ったたくさんのイラストをパラパラと見せるゆりやん

 

そして神妙な面持ちでおもむろに、

「これ……言わない方がいいのかもしれないんですけど……」

と切り出すゆりやん

 

「実は私がバンクシーなんです。」

 

朝から笑ってしまいました。

誰も傷つかない冗談が言えるっていいですね。

 

いや、何で傷つくかは人それぞれだから、この冗談では誰も傷つかないだろうと思っても傷つけてしまうこともありうるのですが、この冗談は、かなりの確率で、誰も傷つかないと思います(笑)。

ネタにされたバンクシー本人も、「Wow!」とか言って手をたたいて笑ってると思う(笑)。

もちろんゆりやんがほんとにバンクシーである可能性も、ゼロとは言えないw

 

ゆりやん、冗談ばっか言ってるけど(そりゃ芸人さんだから笑)、どこか品のあるかわいらしさがあっていいですね。

自分の世界観があるっていいなあ。

動画はゆりやんYouTubeチャンネルかと思ったら「VOGUE」のものでした。

ゆりやんすごい。まんまと探して観ちゃったよ。

 

 

さて、私は医療の仕事をしているのですが、その中で、いろいろな方のお話を伺ったり、人生を垣間見たりします。

 

先日、担当している60代のご婦人とお話していました。

 

その方は、進行性の疾患で、今は自分で起き上がることもできない状態です。

 

だけど元気な頃は、休日の朝、ちょっといい食パンを買ってきて、豪華な朝ごはんを作って、ご主人とベランダで食べるという、「ホテルの朝食ごっこ」をしていたとお話しされていました。

 

うわあー、そういうのすごくいい!

好き!

楽しそう!

ご主人も、生活の中でそんなふうに、ちょっとした贅沢で楽しみを作り出せる奥さんを、さぞ愛おしく、好ましく思ってらっしゃっただろうなあと思った私は、その感動をそのまま伝えました、

 

 

しかしそのご婦人は、

「いやあ、主人からしたら、そんなことするより、もっと明るい奥さんの方がいいと思うわ。」

とおっしゃったんです。

 

 

その方は、色白で鼻筋の通ったお顔立ちで、思慮深くて繊細で、話し方もことば違いも丁寧で、おとなしくて、インドア派で、お料理裁縫が得意で、とにかくどこをとっても上品な印象を受ける方。

一方のご主人は、ご夫婦とはほんとにうまくバランスが取れたもので、行動的で外向的で建設的で、冗談のポンポン出てくるような快活な方。

 

ご主人が一生懸命介護をされていることは、傍から見ていたらよくわかるのですが、繊細なご婦人の心の機微の理解までは難しくて、すれ違っていることが多い。

 

そうして浮かない顔の多い妻を見ているのが辛いから、ご主人は息抜きが必要と趣味のテニスに出かけたりと外出が多い。

 

そういう夫の行動を見ている妻の方は、夫に嫌われていると思ってしまう。

 

「動けない私を置いて、夫は好きなことをして……」と恨めしい気持ち、

「自由に動けさえすれば、私もしたいことはたくさんあるのに……」と悲しい気持ち、

テレビの音だけしか聞こえない部屋のベッドで、1人天井を見ているしかできない寂しさ、

何より、何もできず、夫の「お荷物」のようになってしまったと、ご自分を強く責めておられるんですね。

そしてたぶん、ご病気される前からも、おとなしいタイプの自分を、コンプレックスに思われていたんだと思います。

 

だから、ほめられても、全否定したくなってしまう。

 

純粋にほめられているのに、

ほめられたその部分はすべて無視して、

わざわざ自分の自信のない(と自分で思っている)ところを持ってきて、

自分と対極にあるタイプの人を持ってきて、

自分を否定されるんです。

 

だけど、否定しながら自分でも、自分を傷つけている感じがするのはわかるんです。

どこかで、自分を罰したい気持ち。

それとは裏腹に、自分で言いながら、泣きたくなるような気持ち。

 

私も散々、そんなふうにしてきましたから(笑)。

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だからここで、「そんなことないですよ!」といくら私が言ったって、そうそう簡単に受け取れないこともわかる。

 

なので私個人の感想として、「そうかなあ、私はそういうの、好きだけどなあ。」ということだけ、軽やかにお伝えしました。

 

そしてご主人が奥様をいかに大事に思われているかの証拠になる、ご主人の具体的な行動をたくさん添えて。

 

すると控えめに、照れて冷静を装いながらも、お顔が晴れたご婦人。

 

本当は、強く自分を肯定してほしいのにね。

心って本当に、やっかいです。

 

 

ほめられたとき、

わざわざ自分の悪いところをあげつらって、

自分と対極にある人を持ってきて自らわざわざ負け戦を仕掛けてまで、

否定していませんか?

 

誰かがあなたのことをほめている瞬間、

その人の頭の中に、あなたの対極にある人のことなんて、浮かんでいません。

目の前のあなたを見て、ただ、「いいなあ」と思ったから、その感動を伝えたかったんです。

 

差し引きゼロにするかのように自分の悪いところをわざわざ引っぱってきて、

泣きたくなりながら自分を傷つけたりせずに、

ありがたく相手のその感動を受け取って、一緒に味わっていいんですよ(^^)

 


 

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