「お金がない」のつづき②―みんなが知ってる気持ち―
‘それなりに’うまくいっている→を→‘おもいっきり’しあわせに
こんにちは、カウンセラーいなこです。
4月のカウンセリングのご予約受け付けを開始しました!
よろしくお願いいたします(^▽^)
さて、さっそく昨日のお話のつづきをば。
新しい主治医の先生に、半分怒られ憐れまれ、薬を減らすなんてとんでもないと言われた私。
そのとき感じていたのはまさに、「分離」でした。
私は、私の周りにいる人たちと違って、健康でない。
私は、自分の体に、一生手放せない爆弾を抱えている。
私の体は私のものであり、誰ともシェアできない。
治療費のこと、お金のことなんて、誰にも頼れない。
みんなは悩むとしても、パートナーシップだとかライフワークとか、華やかなこと(笑)で悩んでいる。それに引きかえ私の悩みは、病気という、かわいくも美しくもない、暗くて重いものである。
病気のことなんて、いくら周りのカウンセラーに相談しても、答えに困るにちがいない。
何とも言いづらいにちがいない。
相談したところで、自分と他人のちがいを思い知らされて、かえって落ちこんでしまいそう。
私はひとりぼっち。
私は(悪い意味で)他の人とは違う。
周りの人と、世界と、つながりが切れた感覚。
まさに「分離」でした。
さみしくて、カウンセラー仲間のブログを見たりしていたんですね。
何かどうにかつながりを感じたかったのかもしれません。
そこで思い浮かんだのが、同期のゆか姐さんだったんです。
彼女は去年、だんなさんの大病を経験しています。
そんなゆか姐さんなら、
この病気の孤独感をわかってもらえるかもしれない。
そしてちょうど次の日に、
お茶会をするとブログに書いてあったんですね。
「居場所がないと感じているならいらっしゃい!」
という誘い文句がそのときの私にぴったりで、
急遽参加することにしました。
それでも、
自分自身のの病気とパートナーの病気とでは、
やっぱり病気との距離感が違うと思うけど……と、
まだ分離を感じていました。
お茶会当日。
もう1人参加者さんがいて、3人でのお話。
さみしくて、
誰かとシェアしたくて参加したものの、
楽しいお茶会で、
こんなに重く暗い話をするのがなかなかためらわれました。
一通り話すのも、エネルギーがいるし。
だけど、思いきって話してみたんですね。
昨日新しい病院で、関節がボロボロだと言われたこと。
治療薬が結構高額なこと。
自分がどんなおばあちゃんになるのか、
そもそもおばあちゃんになるまで生きられるのか、
お金のことなんて、養ってくれる人もいないし、実家が資産家でもないし、自分でどうにかするしかないこと、
こんな自分なのに、どうしてもっと若い頃に、支えてくれるパートナーをみつけておかなかったんだろう、
今はよくても、もっと身体が悪くなって働けなくなったらどうしよう、
痛かったときに、自分を大事にしなかったこと、
とんでもないことを自分にしてしまったと怖くなったこと、
医療費がこんなにかかるのに、医療費無料の前職場を辞めた自分の無鉄砲さ、……
思いついたままに話して、
なかなかに支離滅裂だったと思うけど、
時々涙が出そうになりながらも、
そんなようなことを話したんだと思います。
2人はずっと黙って聞いてくれていました。
で、私の話がひと段落したとき、
ゆか姐さんがこう言ったんですね。
「いなこに絶対これ言わせたろうと思って。
『私辛い』って言ってみ?
ずーっと、
『こうやけど、そんなん言っても仕方ない』とか
『やるしかない』とか言ってるばっかりで、
1回も『私辛い』って言ってない。
ちゃんと、
『私辛いねん。』
『私しんどいねん。』
って言ってみ?」
と、力強い口調で、だけど涙ぐみながら。
たしかに。
私はそのとき、
ものすごく孤独を感じ、
さみしくて、
不安で、
心細くて、
辛かったけど、
それでも、
そんなことを他の人にダラダラと言っているだけでは嫌がられる。
たしかに辛いけど、
辛い辛いだけ言っていても始まらないし、
過ぎたことを言っても仕方ないし、
何かしらやりようはあるのだから。
「そうは言っても何かしらやりようはあるでしょ!」
と他の人に言われてしまう前に、
先回りして自分で、
「まあ今さらそんなこと言っても仕方ないし」
「まあいざとなればこういう手段もあるから」というようなことばで、
自己完結していたんですね。
辛いよ、
しんどいよ、
助けて。
とは言えずに。
ゆか姐さんのことばで、
そのことに気づきました。
ああ。
どうするとかこうするとか考えずに、
まずはただ、
「辛い」
って言っていいのか。
ゆか姐さんは、私と同じ
生まれも育ちも大阪のねえちゃん(たぶん笑)で、
仲間内では大阪弁なんですが、
こういうお茶会やカウンセリングなどのビジネスシーンでは、
標準語を崩さないんですね。
きちんとした大人のビジネスウーマンといった風情なんです。
カウンセラーとしては、クールなイメージだったんです、私の中で。
この日ももちろん標準語で、上品につつがなく始まりました。
そんなゆか姐さんが、
お茶会で他の参加者さんがいるにも関わらず、素の大阪弁に戻って、
私のために、涙ぐみながら、わずかな怒りさえ感じながら
言ってくれている。
そのときゆか姐さんがどういう気持ちだったかはわかりませんが、
私のために心を砕いてくれていることは伝わり、
こんなにしてもらってもいいの?という戸惑いを感じながらも、
すごくうれしく、ありがたく思いました。
「私、辛いねん。
私、しんどい。」
そう言って、私は、「おーん」と泣きました。
もっと美しく可憐に、悲劇のヒロイン風に泣けたらよかったんだけど(笑)。
残念ながらおーん泣きでした(笑)。
なかなかにブサイクな顔で(笑)。
ほんとに、もう1人の参加者さんはドン引きしてたんじゃないかと、
今その光景を自分で思い出したらすっごく笑えます。(大笑い)
記憶があいまいだけど、
それでたぶん、少し安心したのだと思います。
お茶会の後、LINEで、
「重くて暗い内容やし、
病気のことなんてみんなわからないし、
答えに困るから言えないと思ってた」と言う私に、
ゆか姐さんは、
「病気のことはたしかにわかれへんかもしれんけど、
『辛い』、『悲しい』、『さみしい』っていうのは
みんなが知ってる気持ちやで。」
と言ってくれました。
そうか。
みんな、抱えている事情は違う。
だけど、
辛いとか悲しいとかさみしいとか、
そんな気持ちは誰もが、
いつかどこかで味わったことのある気持ち。
その点では、みんな同じなのかもしれない。
つながっているのかもしれない。
そんなことを思いました。
フー!いいこと言うー!
そんなゆか姐さんの今月のお茶会。
お金がない話になかなかたどり着かないけど、つづきはまた次回!笑
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