こんにちは、カウンセラーいなこです。
いろいろと忙しく、間が空いてしまいました。
カウンセラー根本師匠曰く、カウンセラーの元には、そのカウンセラーらしいクライアントさんがやってくるそうで。
クライアントさんは、何かしら解決したいことがあってカウンセリングを受けに来られるわけですが、同時に、そのクライアントさんは、カウンセラー自身の問題を解決しに、そのカウンセラーの元へやって来てくれるというわけです。
カウンセラー自身が今現在あるいは過去に抱えていたテーマと同じことで悩んでいるクライアントさんが来られる。
特に新人の頃はその傾向が強いそうです。
自分が悩んできたことと同じことをクライアントさんから相談されるので、すごく共感できるし、自分のようなこの人に、どうにか幸せになってほしいと切に願う。
そして、自分が信じたいこと、自分が言ってほしいことを、クライアントさんに言う。
それを言いながら、カウンセラーは、自分自身が癒される。
クライアントさんの何か力になりたいと思いながら、自分自身もたくさん気づかされるわけです。
私自身も、モニターカウンセリングを始めて、本当にこの現象を肌で感じています。
もちろん、私がブログなどで発信している内容を見て来てくださる方もいらっしゃるので、自分と似たタイプの方が多いということもありましょうが、それを勘案しても、それ以上に、不思議なほど同じような悩みを持たれた方を引き寄せているように感じるのです。
これは他の仲間も言っています。
「自分みたいな人が来た!」と。
ありがたい仕事だなあと思うし、神秘的というかなんていうか。
カウンセラーにとっても、来てくださる方はすべてメッセンジャー。
私に必要な何かを伝えに来てくれている。
そう思うと、私の元に来てくださるクライアントさんをなお愛おしくありがたく感じます。
先日は、本当に、年の頃も私と同じような方で、同じようなことで悩んでおられる方が来てくださいました。
詳しい内容は、クライアントさんと私の個人情報に関わるので(笑)言えませんが、まあ、恋愛において、好きな人に対しては勇気が出ないということですね、ざっくり言うと。
気持ちがわかりすぎて、息が詰まりそうでした。
そして、同じ年の頃で、ひたむきにがんばっておられるその方のお話を聞いていて、すごく励まされました。
おい、お前が励ます係だろ。
自分が同じことで悩んでいるときは、すごく情けなく思えるのに、同じことで悩んでいる人を客観的に見ると、むしろかわいらしく見えるんですよね。
私と同じような年でも、ぜんぜん情けなくないな、ぜんぜん大丈夫なんだなと思えるんです。
だけど、共感できすぎる状況に、なんだかいろいろと思い出して切なくなっていたところに、そのセッションが終わった後、なんとなく師匠のブログを見たら、謀ったようにその日ドンピシャの記事内容がアップされていて、ダメ押しで泣きました(笑)。
いい感じの人と出会えたけど怖くて恥ずかしくて自分から近づけないときに効果的ないくつかの方法とワークについて。 | 心理カウンセラー根本裕幸
これもすごい引き寄せ。
師匠は、具体的な解決につながる方法を惜しげもなくいろいろと書いてくれているんだけど、まーあできる気がしない。
それで、少し反省しました。
今まで、クライアントさんには、とらえ方を変えればいくらでも現状を変えられますよ、自分の魅力に気づけば、自分次第でいくらでも道は拓けますよということを知ってほしくて、そうお伝えしてきたんです。
セッションでも、大丈夫!とよく笑っていました。
でも、本当―――に自分の苦手なことにおいては、そう言われても、まったくできる気がしないんですよね。
違うものの見方や具体的な行動方法を提案されても、ぜんぜんできる気がしない、やってみようという気になれないんです。
自信をすっかり失くしているから。
自分はきっとできないと思っているから。
ほんとにうまくいったことのない分野に関しては、「自分もやればなんとかなる」という自己効力感を完っ全に失っているからです。
先月の講座で、先輩カウンセラーのヤタさん
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が、
実際にありそうな相談事例についての解説をしているときに、こんなことを言っていました。
「僕の感覚的なものですが、この人はどこか自分の状況を、『神様のせい』にしているんじゃないかと思う。」
って何のことかわかりませんよね?(笑)
でも、私は何となく、ヤタさんの言わんとすることがわかったんです。
神様のせいにする。
私なりに言い換えたら、
「運命を恨む」
ということになると思います。
本当に苦手なことに対するとき、本当に悩んでどん底のときって、そういう気分になると思うんです。
何で自分ばっかりこんな目に
自分ばっかり損してる
自分だけが苦しんでる
他の人は余裕で生きてるのに
こんなにがんばってるのに
自分ではどうにもできない
どうやったって報われない
見えない大きな力に翻弄されている
そんな感覚になってしまうと思うんです。
それが、「神様のせいにする」ということ。
だけど、どんなときでもそんなことはない。
「自分次第で現実は変えていける」という感覚をつかめるよう案内すればいいという話の前置きとして、ヤタさんは「この人は神様のせいにしている」という言い方をしたんだと思うんです。
私も、ブログでもセッションでも、自分次第で現実は変えていけますよ的なことをえらそうにいっぱい言ってきましたが、自分が本当―――に自信がない分野においては、そう言われてもそうそうできる気はしないよなあと、私と似たクライアントさんのお話を聞きながら思い出しました。(その方はすごく前向きで素直な方でしたが。)
なんか最近前向きになったつもりで忘れてたけど(笑)。
私は、恋愛以外の人間関係や仕事においては、いっぱい勇気を出してきました。
でも、恋愛においては、勇気を出すということにはまだ課題が残っています。
だから、仕事では、自分は何とかできると信じられるから、何とかやってみようという気になりますが、自信のない恋愛とかそういうことになると、とたんに誰かにどうにかしてほしいと依存的になります。
自分ではどうにもできない、誰か助けてくれー。
私はもうがんばれない。
そんなこと言ったって無理。
相手もあることだし、自分ががんばったってどうしようもできない。
神様はなんで私をこんなに苦しめるんだ。
私の人生は呪われてる。
私の運命の人は、きっとまだ生まれてないか、もう死んでる。(おい)
パートナーシップというパスルにおいては、私は余ったピースなんだ、どうせどこにもはまらない。
自信のない分野で、あれこれいろいろアドバイスしてもらっても、拗ねて泣きたくなるんです。
そんなに難しいことじゃないとか言われたらよけいに、そんなこともできない自分はほんとにダメ人間だな、今まで何してたんだろうと。
あーもうやめやめ!
めんどくさい!しょーもない!どうせこんな私は一生幸せになんかなれない!
でもカウンセラーは、それさえも自分で望んでしてるんだ、解決する気がないんだ、逃避だとかいうんですよきっと。
ほんとイヤな集団ですよねー。(おめーもな)
まあ、そうなんです、その通りなんです。
カウンセラーも、責めるためにそんなことを言うわけではもちろんありません。
自分次第で変えられるということを知ってほしくて、幸せになってほしくて言っているんです。
だけど、ほんとに悩んでいるときって、そういう感覚になっちゃってるものだよなあと思い出して(私はひねくれ具合が誰よりひどいかもしれません。他の人の方がましかも・笑)、なんか、わかったようなことを言っていた自分を、少し反省しました。
だから、ひねくれずに、カウンセリングに来て解決しようとされている時点で、すごく素直で前向きで立派だなあと思います。
ほんとに悩んでいるときって、神様のせいにしたくなるよね、運命を恨みたくなるよね、自分の人生は呪われていると思うよね。
そんな思いも忘れずに、その上で、それでも変えていけるんだということを、お伝えしていきたいと思います。
おめーな。
っていうか、お伝えすることで、私はやっぱり自分自身に言い聞かせて、やっぱり励まされていくんだと思う。
本当にありがたいお仕事です。
ありがとうございます。
何ですかこれは。
とにかく励まされました(笑)。
やっぱり笑いっていいなあ。