こんにちは、カウンセラーいなこです。
寒い。
世の中、ネガティブよりポジティブがいいという風潮がありますが、私の心にずっと残っている、こんなことばがあります。
楽観的な悲観主義
高校のとき、現国の、教科書かあるいは実力テストの問題文か何かで読んだエッセイにあったことばです。
なんとなく、ずっと頭に残っていました。
私の記憶の範囲で書くと、、、
日本人は、農耕民族であった。
農業は、天候に左右される。
天候は、人間の力では、どうしようもない。
がんばって育てた農作物が、日照りや大雨、台風などで、だめになることもある。
だから、
「がんばっても報われないこともある。
ものごとは思い通りにはならない。」
という考えが染みついている。
この点においては、悲観主義であると言える。
しかし、ものごとは思い通りにならないという前提があるからこそ、
「それを気に病んでもしかたない。
なるようにしかならない。」
と考えている。
その点では楽観的といえる。
このように、日本人は、
「楽観的な悲観主義」
で、やってきたのである、、、
こんな内容でした。
たぶん。
今回この話を書くにあたって、キーワードで検索してみましたが、見つけられませんでした。
筆者のお名前やタイトルなどの出典不明で書いちゃってごめんなさい。
わかる人がいたら教えてください!
この考え方って、割としっくりくるというか、ちょうどいい、楽になる考え方だなあと思うんです。
完全なポジティブ、楽観主義でいるのは、性格的に無理がある、かえってしんどいという人は多いと思います。
すべてが思い通りになる、うまくいくとは、なかなか信じこめないというか。
生きていれば、思いもよらない、自分ではどうしようもできないハプニングに見舞われることもありますからね。
だけど、
「しょせん、すべてが思い通りになることはない」
という前提に立っていれば、ジタバタしても一緒、というスタンスでいられます。
むやみにがっかりすることもない。
むりくり、すべてを前向きにとらえる!っていうのより、
この「楽観的な悲観主義」の方が、
歴史的、遺伝子的にも、日本人に合っているのかもしれない。
心理学的に言えば、
「サレンダー/surrender:降伏する」
ってことと似ているかもしれませんね。
流れを信頼して、身をゆだねる。
一般的には、ポジティブに価値を置かれがちです。
でも、それを押しつけられてちょっとしんどいときは、
「楽観的な悲観主義」
このスタンスを私はとる!というのもいいんじゃないでしょうか。
なにかにつけて、「ネガティブやな〜」と言われるいなこからの提言でした。(笑)