こんにちは、カウンセラーいなこです。
月末業務とその余韻で、バタコさんでした。
ご無沙汰して申し訳ありません。
すてきな彼はほしいと思うけど、出会いの場に行ったりするのはおっくう。
結婚したいと思っているのに、なかなか婚活する気にはれない。
結婚したいなら、婚活アプリするなり、婚活パーティー行くなりしたらいいやん?
って友達にも言われて、確かにそうなんだろうと思いながらも、なかなか動く気になれない。
でも、ほんとに恋をしたいな、結婚もしたいなとは思っているんだけど。
それはほんとに。
でも、やっぱり動く気にはなれない……
このくらいの、
「結婚したいんだけど、婚活とかはねー、なんか動く気になれなくて。」
みたいなテンションの方って、結構多いんじゃないかと思います。
私もー。
自分はそうじゃないという方も、周りにそういうお友達はいませんか?
したいならとっとと動けばいいのに、何で何もしないの?っていうお友達。
この、
「やりたいし、やらなきゃと思っているのに、なかなか行動を起こす気になれない。」
というときの、心のからくりを、先日、根本裕幸師匠から聞いたので、今日はそのお話をしたいと思います。
したいのに、やる気になれないことって、ずばり、自分の中での優先順位が低いらしいんです。
いやいや、そんなことないし!
ほんとに結婚したいし!
しなきゃと思ってるし!
今一番したいことやし!
一番の悩みやし!
そうでしょうそうでしょう、そう思いますよね。
私もですよ。
だけどね、やる気になれないってことは、悔しいことに、とにかくやっぱり優先順位が低いらしいんですよ。
表1をご覧ください。
いつもは温かみを演出するため(いらん?)、あえての手書きにしていたのですが、今日は見やすさ重視でデジタルにしました。
表1.心の重要度ランキング
人の心の中は、たとえばこんな感じで、ものごとに優先順位があるんです。
たとえば恋愛とか結婚をしたいのに、具体的に行動を起こせないという場合、こんな感じで、恋愛や結婚の順位が5位とか6位とかになっていて、低いということなんですね。
この表の人の例でいくと、実は、家族や仕事などの優先順位が恋愛より高くて、それに比べると恋愛とか結婚は、自分にとって大して重要じゃないってことになるんですよね。
もっというと、
「大してしたいと思っていない」。
えー私、別に家族とベッタリじゃないし、仕事人間でもないし、金の亡者でもないよ!
恋よりも仕事!とか思ってないし!
恋したいし!!!
そうでしょうそうでしょう。
私もですよ。
じゃあ何で、自分にとって大して重要じゃないはずのことを、「したいのにできない」と悩むかいうと、
優先順位に加えて、問題の有無が絡んでくるからということなんですね。
優先順位の高い項目に、さして問題がない場合。
自分の健康…まあちょっとした不調はあるけど特に問題なし。
家族…うん、元気。
お金…もっとほしいけど、当面の暮らしには困らぬ。
仕事…天職ってほどじゃないけど、まあやっていける。
恋愛…ノー。
ってな感じで、優先順位は高いけど、問題がないことは、普段さして意識にのぼらないんです。
ほんとは大事だけど、特に問題がないから、「それが大事だ」とか、「したい」とかわざわざ考えない。
そこで、
優先順位は低めだけど、
「うまくいっていない」という意識のあるものが、
「悩み」、「問題」として上がってくるということなんです。
ふたたび表1参照。
で、
この重要度の高い項目を維持していくのに、結構エネルギーを使っている
らしいんですよね。
重要度の高いものを守っていくのは、絶対だから。
そういえば、お薬にも、そういう効き方をするものがあるんです。
「これ飲んでも全然良くなれへんやないか!」
って思う薬でも、見かけ上、良くはなっていないけれど、悪くならないように、進行を遅らせるように作用している場合があるんです。
それを飲んでいても治っていかないように見えるけど、飲むのを止めると、悪くなっちゃうっていう薬。
今の状態を維持するための薬。
それに似てるなあって思いました。
そんなお薬と同じように、
ものすんごいがんばって健康とか家族とか仕事を向上させている意識はないけれど、
今の安定した状態を維持していくために、自分のエネルギーや時間を、実は結構使っているってことなんですね。
そんなこんなで意外と忙しくて大変なので、
モチベーションの弱い、重要度の低い項目に、エネルギーや時間を割く余力がない。
だから、「やりたい」と思っているはずなのに、なかなかやる気になれないというわけなんですね。
たしかに、仕事人間ではないけど、食べていくには仕事大事だし、
勤めていれば日々結果を求められるし、やらなきゃいけないことは次々迫ってくるし、
家族はもちろん大事だし、代わりはきかないし、
友達とも遊びたいし、
1人でしたいことだっていろいろあるし……
あー、たしかにいろいろあるわ、
大事なこと。
やりたいこと。
日頃から時間もっとほしいって思ってるし(^^;;
この話聞いて、
「あ、やばい、私やっぱり結婚せえへんかも」
と思いました(泣笑)。
そしてもしも、この重要度ランキング上位のものに何か問題が起こったら……
たとえば、
自分が大きな病気をしたとか、
家族に何かあったとか、
会社にリストラされたとか。
もともと重要度の高いものが
「問題あり」
になろうものなら、
ガチコーン!とその重要度はさらに跳ね上がり、もともと下の方だった恋愛とかが、ますますどうでもよくなってしまいます。
ま、あたりまえっちゃああたりまえですよね。
まだ見ぬダーリンより、すでに存在している家族や友達や、明日の生活が優先されるのは、仕方ない気もします。
でも、恋が何より大事!
いつも彼を切らさない
って人は、そうじゃないということなんですよ。
あー、何で私を
「いなこぉ、男の人がいなきゃ生きていけなぁ〜い♡」
みたいな女に育ててくれなかったんだ。
あー何か腹立ってきた。
だってさ、人に迷惑かけないように、ちゃんと自立して生きていけるようにがんばってきたのに、結局、「何にもできなぁ〜い♡」みたいな女子が幸せになるってことでしょ?
わしゃがんばり損かい!!!
何もええことないやないか!!!
あーあほらし。
いや、すべてそんなことはないと思います。
恋多き女がそんなアホみたいな人間ではないし、恋することだけが幸せではないし、私が何も持っていないわけではない。
わかってます。
でも今一瞬拗ねたい気分になったので、はいはいとお捨ておきください(笑)。
そういえば、仕事でも、毎年、来期の目標を立てるとき、自部署の課題を挙げて、それを重要度と緊急度の度合いで、優先順位を決めていたんですよね。
ご存知の方も多いと思いますが、
図1のDのように、重要度も緊急度も高い課題は、「大事だし、急いでやる必要がある」ということで、一番優先してやらなきゃいけない目標となります。
一方Aのように、重要度も低くて緊急度も低い課題は、「そんなに大事ではないし、急いでやる必要もない」ということで、余力があればやる、程度の目標になります。
図1.重要度と緊急度
こんな仰々しく分析しなくても、
私たちの無意識は、
本音の本音の重要度と緊急度を一瞬ではじき出して、
その通―りに私たちを動かしてくれていたというわけなんですね。
あー何て優秀で正直な私たちの無意識。
笑うわ。
例として、恋愛の順位が低い場合を挙げましたが、
人によってそれぞれ、
「やらなきゃと思っているのにやれないこと」を当てはめて、
重要度を振り返ってみてください。
実はそれ、大して重要じゃないから動けなかったのかという、不都合な真実に気づいちゃうかもしれません(^^;;
それでもやっぱりしたいものはしたいのよ、ほんとに困ってるのよ、どうしたらいいのよという話ですよね?
それについても師匠から聞いたのだけど、感覚的につかめなかったというか、自分に当てはめたとき、できる気がしなかったので(個人の問題が大きい気がします・笑)、書けるか自信がないのですが、書けたらまた書こうと思います(笑)。
アデュー。