'それなりに'うまくいっている→を→'おもいっきり'しあわせに

「それなりに恵まれている方だと思うし、それなりにうまくやってきた。・・・あれ、’それなり’って何だろう?」悪くない人生のはずなのに、心から幸せと言いきれない、このままで終わりたくないと思ってしまう。そんなあなたに’おもいっきり’のしあわせを。 @カウンセラーいなこ

クリスティーヌはなぜ"音楽の天使"を信じたかー「オペラ座の怪人」がよりおもしろくなる?原作のおはなし③―

 「オペラ座の怪人」がよりおもしろくなる?原作のおはなし③―クリスティーヌはなぜ”音楽の天使”を信じたか―

 

 

仕事始めとなった方も多いでしょうか。

 

’それなりに’うまくいっている→を→’おもいっきり’しあわせに

こんにちは、カウンセラーいなこです。

 

世間がお正月の雰囲気から平日の雰囲気になると、お休み終わりは残念だけれど、いつもの日常に、どこかホッとしている自分もいます。

お正月の雰囲気って、世間の動きが止まっている感じがして、どことなくさみしさも感じるんですよね。

わかる人いますか?

 

 

さて、原作小説から、私の大好きな四季版「オペラ座の怪人」の、より理解が深まったなと感じるところを書いていくシリーズ。

本日は、「クリスティーヌはなぜ”音楽の天使”を信じたか」です。

 

オペラ座の怪人」の原作小説と、ミュージカルの関係はこちら↓に書いているのでご参照くださいねー。

www.aikoingk.com

 

【四季版「オペラ座の怪人」の理解がちょっと深まる原作シリーズ】

①オペラ座の「怪人」

②頼れる姐さん?マダムジリー

 

▽たくさん読んでいただいているこちらもぜひどうぞ。

オペラ座の怪人をちょこっと心理学的に考察シリーズ】

①怪人とペルソナ

②怪人の母と罪悪感

③クリスティーヌと投影

④ラウルの愛、怪人の取引

⑤怪人とセクシャリティ

 

 

 

ここからネタバレしますよーーー!

 

 

 

怪人は、クリスティーヌがお父さんから聞いていた、"音楽の天使伝説"に乗っかって、なりすましたわけですが、だからといってみなさん、十代も後半にもなる女性が、壁から聞こえてくる声が”音楽の天使”だなんて信じると思いますか!?

 

いやいやクリスティーヌ、いくらなんでも純粋すぎるだろうっていう話です。

 

私だったら幼稚園の頃でも信じないヨ!

サンタクロースを信じた時期がなかった、とても現実検討能力の高い子どもだったんです。←ひねくれもの

 

でもまあここは、ミュージカルがすばらしいあまりに、そんなに気になってはいなかったんだけれども、冷静に考えると、やはり無理がありすぎます。笑

 

ですが原作では、少し詳しめにこの”音楽の天使伝説”について書いてくれているので、納得できました。

 

 

四季版でも、お父さんが、「自分が亡くなったら音楽の天使をお前に使わすよ」と言ったんだということはわかります。

 

私は、お父さんが亡くなる間際にそう言っただけなのかなという印象を持っていたのですが、原作ではそうじゃなかったんですね。

 

常々小さな頃から、そういうお話があると、クリスティーヌに言い聞かせていたみたいです。

 

お父さんは、クリスティーヌだけでなく、近所の子どもたちを集めて、いろんな物語を話してあげていたんですね。

お父さんは四季版から受けるイメージ通り、すごくやさしそうな人。

 

音楽の天使伝説のざっとした内容は、

 

選ばれた人間には、音楽の天使が来る。

天使はけっして姿を見せないが、思いがけないときに、突然、妙なる調べ、神々しい声が身に響く。

それは一度聞いたら忘れられない。

天使の訪問を受けたら、その人は熱い思いを抱き続け、ひとたび楽器に触れたり歌を歌ったりすれば、すばらしい音色を響かせる。

音楽の天使が来訪したことを知らない人々は、その人ことを天才と呼ぶ。

 

というようなお話。

 

おおー。

このお話、うまくできてる。

なるほどねって思っちゃいましたよ。

じゃあ、四季の俳優さんたちは、実は私たちが知らないだけで、音楽の天使の来訪を受けた人たちなのかと思いましたよ。笑

 

四季版に出てくる「ロッテ」という名前は、その物語で、音楽の天使がやってきた女の子の名前です。

この物語を聞いている子どもたちの中に、ラウルもいます。

 

だからクリスティーヌには、音楽の天使が来てくれたら、自分の歌唱力も飛躍的によくなるという概念はあったんでしょうね。

 

 

 

 

……っていやいやいやいや、だからって高校生の年齢の女性が、壁からの声を天使とは信じないでしょう!

 

と、それでもまだ無理はある気がするのですが、クリスティーヌには、年老いた養母のような女性がいるんですね。

お父さんが亡くなった後、この女性と暮らしているのですが、この人も四季版には出てきません。

 

この養母さんが、信心深いお年寄りなんです。

そして、楽屋の壁から音楽の天使の声がしたというクリスティーヌの話を聞いて、

「それはもう、音楽の天使に違いないわ♪」と後押しします。

 

この養母さん、他にも、クリスティーヌとラウルが微妙な関係のときに、ラウルをひやかしたりしていて、天然で悪気なく周囲を混乱させるタイプっぽい。笑

 

 

だからクリスティーヌは信じたのかあ!とも思いがたいところはあるけれど、まあ、いったんはちょっと信じてしまうのかなとは思えます。笑

 

だから、ラウルが登場した後、天使の発言内容に、やきもちを妬いているような雰囲気を感じ、どうやらこの天使、人間ぽいなとはさすがに察しています。笑

 

 

ということで、クリスティーヌがなぜ”音楽の天使”を信じたかというおはなしでした。

 

音楽の天使がやきもちを妬いていると書きましたが、次回は、人間みあふれる原作の怪人像ついて書きますね。

四季版では、ここ数年で、演出が新しくなり、昔からのファンの方の間では賛否両論あるようですが、この原作の人間味あふれる怪人を読んで、私は新演出もスーッと入ってきました。

 

お楽しみに〜!

 

 

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