【ご相談】変わりたいのに変われない自分にうんざりしてくじけそう―完璧主義を緩めるのに、完璧主義を発揮していませんか?―
‘それなりに’うまくいっている→を→‘おもいっきり’しあわせに
こんにちは、カウンセラーいなこです。
10月のカウンセリングご予約、受け付け中です。
ご縁あるあなたとお話しできることを楽しみにしております(^▽^)
このところ、ブログをいい感じに更新できていたのに、休みの日に気が緩んでしまいました(TT)
仕事のあるウィークデイの方が、時間はないんですけど、その分、何だか気合が入って、少しでも隙間時間を見つけて、案外有意義に過ごせたりするんですね。
時間があると、ちょっとごろごろ、のつもりが何時間にも及んで、大して必要性のない情報を目が痛くなるほどスマホで検索するという……いやもう中毒ですよね依存ですよねアディクションですよね(TT)
この土日にはいろいろやることやって勉強して、ココロノマルシェにも3つくらい答えるつもりだったのに(TT)
ということで、本日は オンラインカウンセリング無料相談 | ココロノマルシェにいただいたご相談にお答えします。
元のご相談文は コチラ
※オンラインカウンセリング無料相談 | ココロノマルシェでは、根本裕幸お弟子さん制度を修了したカウンセラーが、無料で相談にお答えします。
どなたでも何度でも匿名でご相談いただけますので、お気軽にご利用ください(^▽^)
【ご相談】やりたいことに対して急ブレーキがかかる
田舎から上京して8年、うつ病や適応障害とコロナ禍で実家に強制帰還となりました。
うつ病や適応障害からくる無価値感と自己否定がひどく、とにかく心を休めているような状態です。
自分の感情に蓋をして生きてきたので、自分の内面を見つめ直すためにやりたいこと100リストや日記を書いたりしているのですが、どれも「誰かのため」だったりして自分がやりたいことがわからなくなってきています。
仕事でも基本的にイエスマンで出来ないことでも出来ると答えたり、人の期待に応えるためだけに働いていたみたいなので、自分の気持ちを伝えたり表現しても「他人の評価」が基準となってしまいました。
まずやりたいことリストを書くことから中々に難しい作業なのですが、書けたとしても実行する段階で
「別に自分がやらなくてもいいか…」
「自分には才能がないから…」
「他にすごい人がいっぱいいるしな…」
「自分がやらなくても誰かがやるだろう…」
など自己の無価値感からか、心からやりたいことのはずなのに急ブレーキがかかってしまいます。
何かを始めたくてもどうしても他人の評価ばかりが気になってしまいます。完璧主義的な気質もあり
「始めるからには出来る作品は妥協せず素晴らしいものでなくてはいけない」
という観念もなくなりません。
また
「誰かの役に立たなければ自分の価値がない」
という意識も強いです。
自分なりに頑張って作った作品も閲覧数の少なさや低評価が1つでもあるとモチベーションがなくなってしまい、結局どれも続かないことが多いのです。
自分軸で生きたいと思っていたのに、結局他人軸でしか物事を考えられないこの状況はどうしたらいいのでしょうか。
Tさん
【いなこからの回答】
Tさん、はじめまして。
いなこと申します。
このたびはココロノマルシェにご相談をお寄せくださり、ありがとうございます。
Tさん。やりたいことをやろうとしても、
>「別に自分がやらなくてもいいか…」
>「自分には才能がないから…」
>「他にすごい人がいっぱいいるしな…」
>「自分がやらなくても誰かがやるだろう…」
と急ブレーキがかかってしまうとのこと。
私もまったく同じことを思っていました!!!
狙い撃ちで私宛にメッセージくださったのかと思うくらい(笑)。
私も、何かやろうと思っても、そんなことを自分に言い聞かせながら、
自分が特別と思うなと自分を抑えたり、
先延ばしにしたり、
確実にできそうなことの中からしたいことを選んだり、
人気のなさそうなものを選んだり(人気の物は取り合いがしんどいし自信がないので)
やるとしても人知れずひっそりやったりしてきました。
で、どうなったかというと、このブログのタイトルにもしている、
「それなりにうまくいっている」状態になりました。
身近な人もいい人に恵まれているし、仕事もあって食べてはいけるし、人生、「それなり」にはうまくいっているけど、何か物足りない、どこかさびしい、このままで終わりたくない、心から「幸せ」とは言い切れない……
いつも、「いつか、何か」に期待して、
このままではいけないような、
「今、ここ」にはいないような感覚を持つようになっていました。
まあそれでも私は図々しいところもあるので、それなりにはやってきたわけですが、Tさんは、うつや適応障害になられ、ご実家に帰られたとのことですから、私よりもっとまじめで、人の期待に応えたいというがんばり屋のやさしい方なのだと思います。
そんなTさんですが、もう今の時点で、かなりご自分を見つめ直してこられたのだと思うんですね。
「うつ病」、「適応障害」と診断名がついているということは、病院にかかられたのでしょうか。
病院での治療や、ご自分でされている「やりたいこと100リスト」や「日記」など、たくさん調べたり、自分を振り返るなどして、いろいろなことに取り組まれ、少しずつその成果が出ておられるんだと感じました。
というのも、すごく現在のご自分の状況をよくわかって、まとめておられるからです。
無価値感と自己否定がひどいこと、
お仕事でもイエスマンできたこと、
人の期待に応えるために働いてきたこと、
他人の評価が基準となっていること、
完璧主義な気質があること、
誰かの役に立たなければ自分の価値がないという意識があること。
これらのことに気づいておられますね。
この、「自分で気づく」ということがとてもとても大事なんです!
気づいていない間は、そこから抜けることも難しいからです。
だって、気づいていないときは、
いくら自分が人の期待に応えすぎていても、
他人の評価が基準になっていようとも、
「それが正しい」
「そうしなければいけない」
と、それをたった1つの真実として信じているわけですから(心のどこかで何かしんどさを感じているとしても)、変わろうとも思わない、変えようがないのです。
ですから、自分が他人軸であることには気づいたものの、
そこからなかなか変われない、
いつまでも進めないとお思いかもしれませんが、
Tさん、
確実に前進していますよ!
大丈夫です(^▽^)
だけどこの、
「自分がしんどい生き方をしてきたことに気づいたものの、なかなか変われない」
と感じている段階にいるときが、1番しんどいですよね。
わてもさんざん通って来てますがな
きっとTさんは、これまでの人生ずっと、
人の期待に応えよう、
評価されるためにがんばろうとされてきたのだと思います。
ということは、Tさんの人生において、
自分の心を休めて、自分軸で生きようとし出した時間より、
人の期待に完璧に応え、評価されようと頑張ってこられた時間の方が、はるかに長いのではないのでしょうか。
だとしたら、「他人軸に気づいたからハイ、やーめた!」
とすぐには変われなくて当然なんです。
なんせ、これまでの何十年、「これが正しい」、「こうあるべき」、とずっと信じて努力して守ってきた方針と、正反対の方向転換をしようとしているのですから。
会社が急に、
「このたび経営者が変わったので、今日から理念が変更になります。」
と言って、急にこれまでと正反対の理念を打ち出して来たら、
気持ちがついていかないでしょう?
今までの癖が出るし、しばらくしっくりこないと思います。
だからまずは、
人生の転換のきっかけとなるすばらしい気づきを得た。
本来の自分を生きるという点において、前進している。
でもすぐには変われなくて当然。
ということを認識しておいてください。
で、この、
「他人の期待に応えなければ」
「他人に評価されなければ」
「完璧にこなさなければ」
というのを、緩めていこうとされているわけですが、
これらの基本方針というのは、Tさんのやることなすことすべてに沁みついて、適用されているんですね。
ということは今、
他人の期待に応えるのをやめよう、
他人に評価されようとするのをやめよう、
完璧にこなそうとするのをやめよう、
自分軸で生きよう、
変わろう、
とすることにも、適用される。
すなわち、
完璧に、
他人の期待に応えるのをやめよう、
他人に評価されようとするのをやめよう、
完璧にこなそうとするのをやめよう、
自分軸で生きよう、
変わろう、
としてしまうということなんです。
そう、
完璧を緩めること自体にも、完璧を求めてしまいがち
ということなんです。
だから本当は少しずつ変化しているのだけど、
「生きづらさが完全になくならないと変わったとは言えない」とか、
「何か目に見えて現実が大きく変わらないと、変わったと認められない」とか、
「人から『変わったね』と明らかに言われるまでになってこそ」だとか、
そんな風に感じておられるところはないでしょうか。
わてもさんざん通ってきてますがな
ということで、
完璧主義を緩めていくということ自体にも、
完璧を求めず、自分の少しの変化でも認めてやる
というのをお勧めします。
これは、「完璧主義を緩めることに対する完璧主義を緩める」という、二重にいいトレーニングになります(笑)。
いや、要はやっぱり、Tさんすごくよくがんばられていますし、変わって来ておられますよということなんです。
とはいえ、なかなか成果が出ないこと(本当は少しずつ出ているのだけど、見えにくいし、少しずつなので自分ではわかりにくい)って、しんどいですよね。
一体いつになったら私は?と、うんざりしますよね。
わてもさんざん通ってきてますがな
だからこそ、
変わる過程もできるだけ楽しくした方がいいんです。
成果を意識的に見つけて、思いっきりほめてその気にしてやるんです。
もしかしたら、
そんな程度で自分をほめたら、甘やかすようでよくない、
こんなんで満足してはいけない、
と思われるかもしれませんが(やっぱ昔の名残でね・笑)、
ダイエットも、食事制限したり運動しているのに、なかなか成果が出ないといやになるでしょう?
でも、ちょっとずつ体重が減ったり、身体が軽くなったとかきれいになったという体感があったりすると、楽しくなってきて、「よーし、もっとがんばるぞ!」とモチベーションが上がると思うんです。
さらに、励まし上手、ほめ上手のトレーナーがいたりすると、効果倍増です。
少しの変化も見逃さず、
「Tさん、ウエストのラインがきれいになって来てますよ!
この調子でいきましょう!」
とか言って、
自分ではなかなかわからない変化を教えてくれて、
その気にさせてくれて、
ますます成果を出せるなら、
それっていいトレーナーでしょう?
自分が自分の、そういういいトレーナーになるんです。
くじけそうなダイエットだけど、ちょっとの変化も見逃さず、励まし、ほめて、その気にさせてあげる。
それはお世辞でも甘やかしでもなく、優秀なガイドです。
ちなみに、心のいいトレーナーは、僭越ながら、我々カウンセラーなどです。えへん。
「トレーナー」と言うと、トレーニング感出てちょっとしんどそうですけどね、ここは話の流れ上「トレーナー」で。
そんなつもりで、ご自分の変化をみてあげてくださいね。
そのために、今されている日記もすごく有効だと思います。
自分の変化やほめポイント、今日あったいいことなどを特に意識してつけられてみてください。
また、今の気持ちの整理にもなるのはもちろん、後々見返すと、「あら私、だいぶ考え方、感じ方が変わったわ」とさらに変化に気づきやすくもなりますヨ。
で、
>心からやりたいことのはずなのに急ブレーキがかかってしまいます。
とのことなんですけれども、やりたいことって、どんなことをされましたか?
>自分なりに頑張って作った作品も閲覧数の少なさや低評価が1つでもあるとモチベーションがなくなってしまい
と書かれているので、何か創作活動をされているのでしょうか。
そう、この1文にも、Tさんがご自分でおっしゃっているように、
他人の評価が基準であり、
始めるからには素晴らしいものではいけない、
という観念が絡みついているんですね。
これまで感情に蓋をして、他人軸で行動してきたなら、すぐにはしたいこと、好きなことがわからなくてもおかしくないです。
「したいこと」というのは、
ただただ「すること」が目的であって、
それに生産性があるかとか、
役に立つかとか、
世間に評価されるかとかは関係ないんですね。
だからもし、Tさんのされている創作活動が、「ただただしたい」、「作品を誰かに見てもらいたい」ということが目的であれば、
創作した、
発表した、
ということで、目的達成、そこで楽しくなると思うんです。
創作して、発表した時点で満足なんです。
もちろん高評価がついた方がうれしいですけどね。
だけどそれは、あくまでおまけであって、作りたいから作る、それが楽しい、となるのが、したいことなんです。
創作活動をされている瞬間は、Tさんはどんな気持ちでしたか?
楽しかったですか?
ワクワクしていましたか?
熱中していましたか?
楽しさの感じ方もそれぞれなので一概にどう感じたら楽しいとは言えませんが、それをやっている瞬間のワクワク具合をじっくり感じてみてください。
やりたいと思ったことは、ぜひ片っ端から気軽に実際にやってみて、感じてみてください。
やってみて、本当にしたいかどうか、好きかどうかが初めてわかるということも大いにあります。
「やってみたら何か違ったわ〜」でもいいんです。
「違う」ということがわかったんだから。
Tさんのしたいことを、また1つ絞りこめたということです。
経験値も確実に増えてます。
だから、
>どれも「誰かのため」だったりして自分がやりたいことがわからなくなってきています。
というのもいいんですよ!
すごく有意義な経験です。
そして、Tさんの思い描く「したいこと」とは、もしかしたら、すごく大きなことなのではないでしょうか?
何かライフワークにつながるようなこととか、形になるもの、成果物になるものなど。
本当にしたいことかどうかもわかりにくい段階にいるときに、
いきなりライフワークにつながるような大きなことをするはハードルが高いかもしれません。
まずは、
好きなものを食べるとか、
好きなところにいくとか、
好きな雑貨を買うとか、
休みたいときに休むとか、
日常の、ちょっとした選択から、自分の「したい」、「好き」を基準に選んでいき、
その感覚を取り戻していくのがお勧めです。
ちょっとずつの積み重ねで、
「これが心からしたいことをしたときの感覚か〜」
「私ってこういうのが好きなのか〜」
とかいうのがわかってきます。
そこから、ライフワークというものが見えてきたりします。
なのでまずは、いろいろやってみて、どんな感じがするか、ただただじっくり味わってくださいね。
気軽にやってみることを許す。
それが実にならなくてもいい。
やってみること、感じること自体が目的。
というのがポイントです。
ということで、まとめますと、
〇Tさんは、他人軸から自分軸へのシフト途上にいて、ちゃんと変化している。
〇だけど急に完璧には変われなくて当然と念頭に置いておく。
〇だから完璧主義は緩めていくけれど、そこに完璧を求めない。
〇少しの変化に気づいて寄り添い励まし、その気にさせる、自分のいいトレーナーに自分がなる。
〇やりたいことは気軽にやり、ただ味わってみる経験を重ね、自分の「したい」、「好き」を取り戻していく。
というところをポイントに、ゆるゆる進められてはいかがでしょうか。
最後にもう1つ。
>自分の感情に蓋をして生きてきたので、自分の内面を見つめ直すためにやりたいこと100リストや日記を書いたりしているのですが、どれも「誰かのため」だったりして自分がやりたいことがわからなくなってきています。
と書いておられますよね。
Tさんが、
完璧主義になって、
他人の評価を気にして、
役に立とうとされてきたことの奥には、
必ずそこに、
誰かへの愛があったはずなんです。
誰かを助けたくて、
笑わせたくて、
幸せにしたくて、
やってきたことなんです。
自分を後回しにして、感情に蓋をしてまで。
これが、どれだけ愛情深いことか、おわかりでしょうか。
具体的に、誰へのどんな愛かということは、お話をうかがってみないとわからないのですが、誰かへの愛のもとに、よくがんばってきた自分を、よーくねぎらって、慈しんでくださいね。
ゆめゆめ、「どうして私はこんなに他人軸なんだ!」と、自分をお責めにならぬよう。
私は長らくそこも責めてましたね笑
ずっと応援しています(^▽^)
ありがとうございました!
やっぱりウィークデイの方が調子よろしゅおすなあ。
▽ご意見ご感想を、首を長くしてお待ち申しております〜!!!
▽いなこの雰囲気はこんな感じです