こんにちは、カウンセラーいなこです。
仕事から帰ってドアを開けたとたん、冷気。
いくら涼しくなったとはいえ、こんなに?
……いやな予感。
冷房をつけたまま出ていってました(TT)
先日、パスケースを買い換えました。
見慣れているのであまり気にしていませんでしたが、よくよく見ると、色が剥げていたり、革がめくれて傷んでいたり。
かれこれ10年くらいは使っていたかも(^^;;
もう十分だなと、買い替えることにしました。
新しいものにカードを入れ替えて、うきうき。
でもそのとたん、空になったついさっきまで使っていたパスケースの方は、急に魂が抜けたようになってしまいました。
カード数枚と小銭を入れて、新品のときより少し革が伸びていたのが、中身を抜かれてスカスカ。
さっきまで以上に、傷んで見えます。
古く見えます。
本当に、ついさっきまで、私が使っていた、まぎれもない私の持ち物だったのですが、新しいものに中身を移し替えると、すっかり「過去のもの」といった風情です。
確実に、魂が抜けている。
財布やスマホケースを買い換えたときも、同じことを感じます。
さっきまで確実に‘生きていた’ものが、中身を抜いて新しいものと交代したとたん、とたんに、魂も抜けたように見える。
私の持ち物としては、‘死んでしまった’のです。
不謹慎かもしれないけれど、人でもそうです。
数年前に、母方の祖母が亡くなりましたが、亡くなった後の顔を見たとき、「おばあちゃん、こんな顔だったかな……」と思いました。
もちろん本人であることには間違いないのですが、‘魂’が抜けた後の顔は、何か別人のようで。
で、中身って、やっぱり大事だなと思うんです。
中身といっても、外見より中身、見た目より性格が大事だよ、というニュアンスとはちょっと違って。
やっぱり、‘魂’って言うのがしっくりくるかな。
‘魂’ありき。
‘魂’ってなんなのよっていう話ですが(笑)。
入れ物自体より、それを動かしている、稼働させている何かです。
それがあるとないとでは、大きく異なる。
パスケースでも財布でもスマホケースでも、使われているときは、生き生きしています。
どんなに傷んでいても。
そこからカードやお金やスマホが抜かれるということは、それとして使われなくなるということ。
まったく同じものなのに、中身を抜かれたとたん、急に見え方が変わってしまうのです。
「恋をするときれいになる」と言われたりしますが、好きな人を意識して、気合を入れておしゃれするので、実際に造形的にきれいになるのもありますが、「気合を入れておしゃれする」の「気合」の方の力もあなどれないと思います。
好きな人ができると、すべてにおいてやる気が出てきて、目に力が入る、表情が豊かになる、足取りが軽やかになる。
結果、すごく輝いて見える。
そういう現象を、自分においても、他人においても見たことのある方は多いと思いますが、同じ人物で、顔も身長も体重も変わっていなくても、‘魂’だけで、それだけ‘入れ物’の見え方も変わるんです。
超絶美人でも、人生を悲観して疲れていると、あまりきれいに見えなかったりするものなんです。
入れ物を動かしている、‘魂’的な何か、あなどれないです。
魂的な何かから輝かせるというのが、その人の本質的でオリジナルな美を引き出す手段である気がして、そしてその手段の1つが、心理学な気がして、私は好きなんですよね。
際限なく、その人だけの美しさを引き出せる気がして。