大富豪を知らないと言えなかった女の話。
シルバーウィークにこんにちは。
カウンセラーいなこです。
微妙に休日間が開いているけれど、一応シルバーウィークと呼ぶのでしょうか。
私は祝日は仕事なので、いつも通りです。
でも通勤の道はすいているし、患者さんをみるという業務が動いているだけで、組織自体は休みなので、会議や問い合わせで自分の業務を中断されることもほとんどなく、サクサク仕事が進むんですよね。
普通の平日の出勤より楽で、得した気分です。
っていやいや、道すいてるし呼び出しもないってことは、それだけ他の人は休んでるってことやん、損してるやん。
いなちゃんほんとにお人好し〜。
さて私は高校時代、剣道部のマネージャーをしていたのですが、夏休みには合宿がありました。
学校の部室たちの2階に、同窓会費で建てられたという、だだっ広いささくれだった畳の部屋があり、宿泊できるようになっていたんですね。
うちの部は、毎年夏休みに、そこで2、3泊の合宿をして強化練習をしていました。
朝はグラウンドのランニングに始まり、その後1日道場で練習。
顧問の男の先生2人は、練習中は厳しいけれと他は割とざっくばらんで、夜は校庭で花火をさせてもらったりしていました。
お風呂は隣の駅の銭湯まで、みんなで連なってぶらぶら歩いて行き。
私はマネージャーだから、しんどい練習をすることもなく、みんなと学校に泊まるという非日常がただただ楽しいだけの行事でした(笑)。
で、夜ごはんの後、みんなでトランプで「大富豪」というゲームをしようということになりました。
さすが高校生、元気です。
真夏にあっつい道着着て防具つけて練習してヘトヘトなはずなのに、トランプをするという浮かれよう。
誰や、合宿にトランプ持ってくる用意周到なやつは。(笑)
でも実は私は、「大富豪」のルールを知らなかったんです。
その頃流行っていて、特に男子が何かと時間を見つけてはやっていたような気もするのですが、私は今も昔もカードゲームに興味がなく。
だけどその頃の私は、「知らない」と言えなかったんですね。
私以外の全員が知っていて、みんながやっているゲームを、今さら自分だけ知らないと言うことが、恥ずかしかったんですね。
今思えば、何でそんなことが恥ずかしいの?と、自分でも甚だ疑問なのですが。
思春期特有の、みんなと同じじゃないと、という気持ちもあるだろうけど、にしても、ねえ?
どうですかみなさん、これがかの有名なエベレスト・プライドですよ。
で、どうしたかと言うと、知ってるテイで、やり通したんです(爆)。
でもルールが曖昧なので、勝負はどうでもいいというやる気のない人の感じで。
微妙な態度と表情で。
うーん苦しい!
イタイ!
きっとみんなは悟ったでしょうね。
「こいつ、知らんな。」と。
やめて黒歴史ーー!!!
そっちの方がよっぽど恥ずかしいわーーー!!!(笑)
そんな苦しい芝居をせずとも、
「私、大富豪知らんねーん。
とりあえず最初は見学しとこかな。
1回目は◯◯くんについて見せてもらっていい?」
とか言っちゃえば、ぜーんぜん問題ないし、むしろ可愛げあるんですよね。
その頃は、スマートにできる自分でいたい、非の打ちどころのない完璧な自分でいたいという思いが強かったんだと思います。
大人になる過程で、できないことやコンプレックスは、笑いながら恥ずかしながらでも、開き直って言っちゃうという方法を、観察学習により学びました。
あ、そんな感じでいいんや。
みんなけっこう適当なんや。
知らなくてもいいんや。
知らないって言っちゃう人はむしろ可愛げあるな、大丈夫だな、と。
知らないこと、できないことは、正直にそう言った方が誠実だし、話が早いし、何より自分が楽です。
大富豪知らないごときをひた隠しにするほどのエベレスト・プライドの持ち主は、そうそういないとは思いますが、
いつも褒められてきた人、
よくできると思われてきた人、
ちゃんとしていると思われてきた人、
責任感の強い人、
人にサポートされるよりサポートすることが多い人、
役職付などリーダー的立場の人などは、
できない自分を見せること、助けてもらうことに慣れておらず、
「できない」、「知らない」と言うのに抵抗があるかもしれません。
バツの悪さを感じたり、下に見られてしまう気がしたりして、特に部下後輩などには言いにくかったり。
ですが、
「知らない」
「できない」
「教えてほしい」
と言うことで、ダメ人間のレッテルを貼られるかというと、
案外そうでもなくて、
言いにくいことを正直に言い、教えを乞う姿に、
強さや誠実さ、親しみやすさを見てくれる人も、たくさんいます。
もしもあなたが普段から「できる人」と思われているならなおさら、
そんなあなたに
「知らないから教えて」
と言われたら、相手はよろこんで張り切って教えてくれるでしょう。
もしも、「知らない」、「できない」と言ったあなたのことを、下に見てくる人がいたら、「すごーい!」と敬い、自分を見下げさせてあげながら、心の内では、手のひらで転がしてあげているつもりでいればよいのです(笑)。
ちなみに私は、
この人にはぶっちゃけなくていいな
ここは正直に言うとややこしくなるな
と判断したときは、その場しのぎで適当に合わせることもあります(笑)。
そういうちょっとした自分のズルさも許せるようになると、さらに楽です。
なんかいかに私がはらぐろのテキトーかをさらしてるだけになってる?w
ちょこっとバカになる、
ちょこっとズルくなることを、自分に許すだけで、
人生はずいぶんと生きやすく、楽しくなるものです。
あなたが何を知っていようと知らずとも、引くことのないカウンセラーがお待ちしてます\(^o^)/
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