絶対に愛されない人とは
前職場で仲良くしていた後輩のSちゃんが、退職して故郷の北陸に帰るということを、風のうわさで聞きました。
‘それなりに’うまくいっている→を→‘おもいっきり’しあわせに
こんにちは、カウンセラーいなこです。
いつかは地元に帰りたいと言っていた彼女なのですが、こんなに早くその日が来るとは。
うわー、さみしいなあ。
ということで、帰ってしまう前にとさっそく連絡して、ごはんに行く約束をしました。
私が退職してから直接会うのは初めてです。
しばらくしてSちゃんから、
「Nちゃんも行きたいって言ってるんですけど、3人でもいいですか?」
と連絡がありました。
Nちゃんは、Sちゃんと同期の子。
こちらも、仲良くしていた、どころか、私の直属の1番近い後輩です。
Sちゃんの方は、とても近いけど、まったく同じ職種ではないんですね。
隣の科(病院なので「課」じゃなく「科」で)の後輩。
対してNちゃんは、私とまったく同じ職種の同じ科の後輩。
私の科では、私の上に上司がおり、ナンバー2が私、ナンバー3がNちゃんという関係でした。
で、Nちゃんとは同じ職種であるがゆえに、私が退職を考え始めた頃から、私の中で、少し溝ができていたんです。
そもそも私が前の職場の退職を考え始めたのは、その仕事に情熱を持てなくなってたから。
でも最初はそうではなかったんです。
やる気に満ち溢れていて、みんなに「あの人はすごい」と思われていた時代もあったんです。
自分で言うのもなんですが。笑笑
だけど、自分の中の情熱が冷めてきてしまって、以前のように熱心に仕事できていないことから、「以前のような輝きがなくなってしまった」と自分で感じていました。
そして、自分がそう思っているんだから、周りにもそう思われているだろうと思うようになっていました。
だから、直属の後輩のNちゃんはなおさら、同じ職種として、
「いなこさんも落ちぶれたもんだ」
と思っているんじゃないか。
私が辞めることで、ナンバー2の座が手に入って喜んでるんじゃないか。
その上、安定した職場を早まって辞めて、結果、いばらの道(笑)を行くことになった私を笑っているんじゃないか。
「私の方が正解なのに」と。
心のどこかで、そんな風に思うようになっていました。
だからこれまで、隣の科のSちゃんのように、気楽に会う気にはなれなかったんですね。
会えば、心の中で笑われる気がして。
でも、Sちゃんがきっと同期で仲よしのNちゃんに言ったんでしょうね。
「今度いなこさんとごはん行くねん」とか。
それでNちゃんは、「え!私も行きたい!」とか言ったんでしょうね。
2人でごはんに行く約束をしているところに、「私も行きたい!」って後から言うって、なかなか勇気の要ることじゃないですか?
勇気と言うと大げさだけど、その2人との信頼関係というか、
「私が加わっても嫌がられないだろう」
と思えていなければ、行きたいとは言いにくいと思います。
でもNちゃんは言った。
ということはNちゃんは、Sちゃんはもちろんだけど、私も嫌がらないと信じているんだなと思いました。
で、よくよく振り返ってみたんです。
Nちゃんは、私が退職する時に、熱い手紙をくれていました。
「あなたの背中を追ってきた」的な。
そして、「退職のプレゼントをしたいけど何がいいですか?」と聞いてくれていました。
ちょうどフライパンが焦げ付くようになっていたので、大小2つのフライパンをリクエストしました。
それでもリクエストはするんだね
そして、「ごはん行きましょう、その時までに用意しときます!」と言ってくれていました。
だけど、ちょうど退職の時期にコロナが流行り出したのをいいことに、私は「また落ち着いたら」とうやむやにしていたんですね。
フライパンは欲しかったけど。
ええ加減にせい
・・・Nちゃん、そんな、私を笑うような嫌な子やった?
いやいやいや、どう考えても違うやん!
今も昔もめちゃめちゃ慕ってくれてるやん!!!
NちゃんもSちゃんも、後輩とはいえ、1年違いなだけなので、お互いに新人だった頃から苦楽をともにしてきた仲間です。
仕事をしていると、ほんとにいろんなことがありますが、喜んだり凹んだりしながら、いろんなことを話し、励まし合いやってきました。
ごはんに行ったり、カラオケに行ったり、お互いの家に行ったり、旅行に行ったりと、たくさん遊びもしました。
それなのに私は、自分が思う自己イメージの悪さから、
それらをぜーんぶなかったことにして、
いつの間にか、
「私はNちゃんから愛されていない」
と思い込むようになっていたんです。
・・・えーっと。
私の脳みそ、大丈夫そ?
もうね、あまりの自分の脳のバグり具合に、愕然としました。
たとえば、今日が祝日なのに、平日だと思いこんでいる人がいるとします。
するとその人は、平日の行動をしますよね。
朝起きて、準備して、電車に乗って、会社に行こうとする。
ほんとは祝日なんだけど。
世間がいくら祝日でも、その人は平日だと思いこんでいるから、実は祝日だったと気づくまでは、まぎれもなくその人にとっては平日なんです。
これと一緒で。
「私は愛されていない」と思いこんでいる人は、
周りがどんなにその人を愛していても、
「愛されていない」
と思っています。
どんなに周りが愛していても、熱い手紙をくれても、フライパンを買ってあげると言っても、です。
その人が「愛されてない」と思いこんでいたら、その人の中では、まぎれもなく愛されていないんです。
だからその人は、そう思いこんでいる限り、絶対に愛されることはありません。
だって愛されていないと信じているんだから。
愛されていないから、愛されていない行動をします。
愛されたくて、愛されようとがんばっていろいろするけど、でも愛されないと思い込んでいるから、何をしても、どんなにがんばっても、愛されることはありません。
絶対に愛されない人というのは、こういう人なんです。
これを読んで、「へー、いなこさんの脳みそって、ほんとに腐ってるのね」と感心しているあなた。
そういうあなたも、誰かの愛をなかったことにしていませんか?
スルーしてしまっている愛は、本当ーーーにないですか?
人のふり見て・・・でしてよ!
ほんと、ほんとにこういうことってあるのよ
ということで、私がお店の予約をしていたので、すぐに3人に変更して、「もちろん!予約変更できたよー(^^)」とSちゃんに返事をしました。
Nちゃんにほんとに申し訳ないことをしたな。
Nちゃんは去年2人目を産んで、幼子が2人いるのに今回の夜のごはんに来てくれるんです。
何をどう、どこまで話すかは、あんまり決めずに、その時感じたことを、と思っていますが、2人とも、やっぱり私のかわいい後輩であることに変わりありません。
これまでも、これからも。
今、彼女たちへの感謝と、彼女たちを愛し続けたい気持ちでいっぱいです。
約束の日はもう少し先なのだけど、また何か気づきがあったら報告しますね。
ということで、私の脳みそが腐ってたお話絶対に愛されない人とはというお話でした。
今朝の大阪城公園。
少しずつ色づいてきています。
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▽いなこの雰囲気はこんな感じです。
「やわらかい関西弁が聞き心地よい」とのありがたいお声をいただいています(‘∀‘)
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