傷つくたびに、トゲトゲしくなるわたしたちの心
今日は満月。
'それなりに'うまくいっている→を→'おもいっきり'しあわせに
こんにちは、カウンセラーいなこです。
今日の満月も、きれいで大きくて、堂々としたものですね。
本当に月って近い。
地球を見守ってくれているよう。
さて、自分の人生が失敗の人生だなんて思うのはいやですよねーって話を昨日書きました。
失敗の人生なんてないんですけどね。
ただ、人生まるごと失敗とは思わないけれど、
「あんなことがなければなー」と思ったことくらいは、誰にでもあるのではないでしょうか。
失敗とか、汚点とか、トラウマティックな思い出。
小さなものも入れると、結構たくさんあるのでは。
自分に傷がついたように感じるできごと。
失敗とは言わないけれど、
私の人生、
けっこう傷だらけで、
いびつで、
スマートじゃないなあ。
と思ったり。
何の傷も負わずに育ったような人がうらやましかったり。
私の2大永久保存版まんがに、小花美穂さんの「こどものおもちゃ」という作品があります。
もう1つはもちろん(?笑)、美内すずえ先生の「ガラスの仮面」ね。
ちょっと訳ありの生い立ちを持つこどもたちを中心とした、人間ドラマあり、恋愛ありの物語なのですが、その中に、こんな描写がありました。
※まんが本は実家に置いてきて手元にないので、私の記憶をたどって書くので、毎度のことながら正確でないことをお許しください。
人の心は、生まれたときは、きれいな、まあるい形。
だけど、生きていくなかで、傷つく経験をするたびに、トゲが生えてしまう。
1つ、また1つと傷ついて、
どんどんトゲトゲしくなっていく心。
だけど、無数のトゲが生えたら、最後にはまた、ほわんとした、まあるい形になる。
なるほどなあ、と思ったんですよね。
年をとって丸くなるというのは、こういうことかもしれない。
まあるくなるのと同時に、トゲの長さ分、一回りも二回りも、大きくなってるしね(笑)。
私たちは、
トゲの数だけ、痛い思いをしてきたわけだけど、
トゲの数と同じだけ、
人の痛みがわかるようになったり、
やさしくなったり、
強くなったりして、
味わい深くなっているんです。
失敗の人生なんてないけれど、
何の傷もない人生もない。
傷の分だけ味わい深くなって、
最後には、ほわほわした、まあるいものに、戻るんです。
「こどものおもちゃ」は、心理学好きな人なら好きだと思います!
味わい深いよ。
名作だ。
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