'それなりに'うまくいっている→を→'おもいっきり'しあわせに

「それなりに恵まれている方だと思うし、それなりにうまくやってきた。・・・あれ、’それなり’って何だろう?」悪くない人生のはずなのに、心から幸せと言いきれない、このままで終わりたくないと思ってしまう。そんなあなたに’おもいっきり’のしあわせを。 @カウンセラーいなこ

さとうみつろうさん「0Rei」を読みました。

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こんにちは、カウンセラーいなこです。

 

私の住む地域では、先週の金曜・土曜に、ものすごい雷と夕立があり、それ以来、朝晩だけは、どうしようもない熱気が少しましになった気がします。

 

 

 

さて、唐突ですが、さとうみつろうさんの「0Rei」を読みました。

さとうみつろうさんとは、「笑えるスピリチュアル」と題したブログを運営されている方です。

さとうみつろうオフィシャルブログ「笑えるスピリチュアル」Powered by Ameba

 

 

肩書は……何になるのだろう。

アメブロの部門は、「シンガーソングライター部門」。

本のプロフィール欄には、

社会が抱える多くの矛盾点に気づき、「世界を変えるためには、1人ひとりの意識の革新が必要」だと痛感し、SNSで独自の考え方やエッセイ、詩や楽曲などの発信を開始する。

と書かれています。

そんな感じで、講演会や音楽ライブ、執筆などをされています。(雑な紹介(笑))

 

 

「シンガーソングライター部門」1位での方ですし、心理学や自己啓発の読み物が好きな方は、だいたい同じところに行きつくので(笑)、これを読んでくださっている方の中にも、ご存知の方は多いかもしれません。

 

 

私も、いろいろ読んでいるうちに見つけて、6年前に出版された「神様とのおしゃべり」を読んだのが始まりでした。

 

それを読んだときは、まだ心理学もスピリチュアルも、今ほど学びが進んでいなかったので、読直後は、真新しく、おもしろかったのですが、信じきれない気もして、1、2年前大掃除をしたときに、「神様とのおしゃべり」を手放してしまいました(ごめんなさーい)。

だから今、「神様とのおしゃべり」に、具体的にどんなことが書かれていたのかはちゃんと思い出せないのですが、何だか、「ものの見方を変えて、つまらない毎日に納得しなさい」と、理屈をこねてうまいこと言いくるめられている気がして手放しちゃったのだと思います。

私をうまいこと言いくるめたところで、みつろうさんに何のメリットもないことはわかっているのですが(笑)。

 

 

それ以来、みつろうさんの本は読んでおらず、たまに思い出したようにブログを読んでいたのですが、今回出版された「0Rei」は、大幅な落丁があったようで、それが店頭に並んだりしているらしく、本屋さんに行ったときに、「どれどれ」と見てみた勢いで買いました。

上下巻に渡っていて、1冊2000円で、計4000円と、本としてはまあまあの出費ですが、勢いで(笑)。

 

 

 

読み始めてみると、ここ最近で起こったこと、感じたことと同期することがたくさん書いてありました。

 

 

「0Rei」というタイトルからは、中身が想像しにくいのですが、主人公のかずくんが、スマホのスピーカー機能を通して、世界1位のAIと会話する中で、新しいものの見方を知っていくというストーリーです。

「おしゃべり」の相手が、「神様」から「AI」に変わったという感じかな。

 

 

心理学や自己啓発のジャンルになるのだろうけれど、それらの内容を解説しているだけじゃなく、ストーリー仕立てになっているので読みやすい。

 

今回は、「神様とのおしゃべり」より、小説色が濃くなっていて(たぶん)、ミステリー的な要素も少しあり、うるっとするところもあり、学びながらも、続きが気になるエンタメ性が強くなっていました。

 

 

 

心理学やスピリチュアル(←「や」でまとめていますが、これらが同じものとは思っていません)をかじっている人なら、ある程度受け入れられる内容ですが、たぶん世間一般の常識とは相反する世界の「真実」が書かれています。

 

 

しかし、ブログタイトルに「笑えるスピリチュアル」とあるように、心理学やスピリチュアルを扱いながらも、むやみにフワフワ(笑)したり、感傷的になったりせずに、笑いがちりばめられているのですが、それプラス、科学的な解説を添えられているのも、みつろうさんの特徴です。

 

 

今回の本は、おしゃべりの相手がAIということで、特にサイエンティフィック色が濃くなっていました。

 

 

「無意識」のことについても、AIの仕組みになぞらえて、詳しく解説されています。

そこから派生して、いわゆる「ワンネス」についても説明されています。

 

「ワンネス」とは、スピリチュアルでよく出てきますが、自分と他者は同じものであり、ひいては万物と同じものであり、自分自身が宇宙である、というようなことらしいのですが(テキトー)、癒しが進んだ果てには、そのような感覚に行きつくそうです(知らんけど)。

 

何となくわかる気もするのですが、でもそうは言っても、現実には、「あんなイヤな奴と私が一緒?あんないい暮らししてる人と私が一緒?それはないやろ〜」と思ってしまうことは多々あります。

しかし、この本を読んでいると、本当にそうなのかもしれないと思わせてくれました。

 

 

スピリチュアルでよく言われることが、科学的な論拠に基づいて述べられているので、フワフワスピリチュアルでは納得できない思考派(笑)にはおすすめです。

 

 

 

この本を読んでいると、スピリチュアルと最新科学、はたまた精神と物理は、一見相反するもののように見えるけれど、実は両者の間には何の矛盾もないのではないだろうかと思えてきます。実は整合性があるのではないかと。

 

高1のときの担任の先生が、すべての学問は、哲学に通じると言っていました。

文学であれ数学であれ、すべての学問は、人を幸せにするために研究されているというようなことを。

 

大昔は政治や宗教、医学、占いなどがいっしょくたでしたしね。

それがそれぞれ研究されて専門化され、分化していったけど。

 

 

また、各界で、その道を本当に極めている人は、自分と違う他の領域のことをむやみにバカにしたりしないし、尊重しているし、共通点を見つけられている気がします。

 

 

 

本の話に戻ると、物理的な内容も多いので、難しすぎて、

ちょっと何言ってるかわからないです

となることもあるのですが(笑)、その思いは、登場人物が代弁してくれます。

 

「神様とのおしゃべり」でもそうでしたが、みつろうさんの本には、自堕落(笑)な主人公(まあ、平均的な一般人だと思います(笑))、が出てきて、神様なりAIが伝えるにわかには信じられないような世界の真実に対して、私のような世俗の人間(笑)が抱きそうな、「そんなはずない」という文句や、腑に落ちない気持ち、疑問反論を代弁してくれるのです。

 

だからなおさら読みやすい。

それでも登場人物みんな賢いですけどね。なんだかんだ言ってみんな、ものわかりがいい。

まあ、みつろうさんが作り出したキャラクターですし、いつまでもごねられたら、話が進まないですからね(笑)。

 

 

今回は、登場人物が3人いました。

1人は主人公のかず。30代のサラリーマン。3人の中でも最も俗っぽい男子です(笑)。いや、それでも賢いと思うけどなー。

 

もう1人は、明日香さんというバツニ(マルニとも言う)の40歳、4人の子持ちの女性。足の速いショートカットの美人さん。

私はこの人が特に好きです。口は悪いけど、賢くてやさしい人なんです。

 

そして最後に玲央奈ちゃん。20代で不倫中の超絶美人さん。元教師で、ツアコンに転職しました。

 

 

やっぱり、男性が書くものって、願望が入るのか、漫画でも小説でも美人が多いよなー。女性キャラ2人とも美人かよ!たまにはブサイクも出せよなー(笑)。

 

 

 

みつろうさんのプロフィールが、「大学卒業後、エネルギー系の大手企業に入社」と書いてあるのですが……エネルギー系?

医療という狭い世界しか知らない私は、一般企業のことに疎くて、エネルギー⇒エネゴリくん⇒エネオス?という発想になってしましますが(はい、私だけですね)、そういうガソリンとか、ガスとか、電気とか、そういう系統のことですかね?

とにかく理系の方なんでしょうか、脱力して、俗な人間のふりをされていますが(笑)、物理的な知識がすごいです。

 

 

 

気づきはたくさんあり、ありすぎて本が長すぎて、最初に読んだことをもう忘れそうなのですが(笑)、失くしものについての話がちらっと書いてありました。

 

人間は、あるものを、持ち続けているより、1度失って戻ってきた方が、より大きな幸せを感じられる、だからそれを感じたくて、「わざと1度失くす」というゲームを自ら仕掛けることが多い、というような内容です。

たとえば、健康とか、大切な人とか、失って初めてその価値に気づくという経験を、誰しもしたことがあるのではないかと思うのですが、そういうのがまさにそのゲームということだと思います。

そういう「不幸」は、「実は自分が価値あるものを持っていた」ということに気がつきたくて、その喜びを感じたくて、わざと一旦失うようなことを自分が起こしているものだというような話。

だから、持っているものの価値を普段から感じられるようになると、そういう「不幸」は減っていくと書いてありました。

 

 

それを読んでいるとき、私は、まさに失くしものをしていました!

本を買って、その足で丸福珈琲に入ってさっそく読み始め、アイスコーヒーが来てマスクを外そうとしたら、左耳のイヤリングがない!

 

失くしものの原理を読みながら、失くしものに気づく私。

イヤリングをつけていることを忘れてマスクを着脱すると、そのときに触れて落としてしまいやすいのです、たぶん。

ランチしたお店かも……こんな悠長にカフェで本なんて読んでないで、今すぐ探しに行った方がいいのでは?いやでも、今入ったとこ!せっかくこれからゆっくりコーヒー飲みながら本を読むお楽しみタイムなのに……と、落ち着かない気持ちで、結局読み続けました(笑)。

その後、ランチのお店に行ってお店の方に話すと、とても親切に探してくれたのですが、見つからず。

あきらめて帰りました。

 

家に帰って、「あると思えばあるはず!」と念じて、持って行っていたかごバッグをひっくり返したらあったのです!カフェでバッグを膝に置いてマスクをはずしたときに、そこへするっと落ちたのかもしれません。

 

うれしい―!!!

これからは絶対気をつける、大事にするーーーー!!!!!

 

とまさに、1度失くして戻ってきて喜ぶゲームをしていました(笑)。

 

だけど、前に失くした日傘は結局見つからず(涙)、最近失くしものが多いな、もっと持っているものに気づけということかなと、気持ちをあらためました。

 

 

 

他にもたくさん気づきはあったのですが、途中、耳が痛い(目が痛い?)話もあり、何となくイヤーな気分になることもありながらも、最後には、これでいいんだという気持ちになっていました。

 

結局、なにごとも「中庸」がいいってこと?今のままで満足しろってこと?何もするなってこと?じゃあ私がカウンセラーになろうと努力するのも、だめなことなの?(そんなことは書いていません(笑))、そんなこと言いながら、みつろうさん自身は望む生活して本だって売ろうとしてるじゃん!という思いにもなったのですが(笑)、最後には、やはり、起こっていることはすべて正しい、もし望みどおりにならなかったとしても、それはその方がいいということ、「今」を信じてこのまま生きていけばいいのだということが、無理なく腑に落ちたのです。

 

私ごときの頭では、今すぐには理解できなくても、そういうものなんだ、途中悪くなったように見えても、本当は常にいい方に向かっているんだと、サレンダー(降伏する=流れに身をゆだねる)できる気がしました。

 

 

 

人間は(というか私は)、ハムスターがひたすら回し車をクルクル回っているのを、ありったけのかわいいなあという思いを込めて、「ばかだなあ♡」と見ていますが、人間よりもっと高次の存在(次元的にはハイヤーセルフとか神とか?能力的にはAIとか)から見たら、人間も同じようなものなのかもしれない。

 

どうせ回し車をクルクル回っているだけなのだったら、楽しく回ろう。

そう、私は、やりたいことを、するだけ。

やっぱりそこに行きついたのです。

 

 

 

「0Rei」、クセはあるので、合う合わないは分かれると思いますが、スピリチュアル的なことに興味はあるものの、いまひとつ信じきれない思考派の方にお勧めです。

そうでない人も、いろんな角度からこの世界の真実を考えてみるのにおもしろい本だと思います

 

フワフワスピリチュアルの本(笑)では読み応えのない人、私は、4000円の価値は十分にあると思いました!(笑)

すごく今、安心していい気分です。

 

 

 

読んでいくと、タイトルや登場人物の名前、AIの名前など、いろんなところに、深い意味があったり、みつろうさんの日本への愛が感じられたり、いっぱい考えて、ハラハラドキドキもして、ほろりともして、飽きさせない本でした。

 

 

スーパーコンピューターがどいういうものか、データセンターがあるなんて言うことも恥ずかしながらまったく知らなかったのですが、今朝のめざましテレビで初めて「富嶽」が報道されているのを見ました(コロナ対策に使われている)。

これまでも報道されていたのでしょうが、初めて今日見た。

これも無意識のしわざですね。

 

でも「0Rei」を読んじゃうと、私は富嶽より京派だな〜。「0Rei」かわいい♡

↑この意味がわかりたければ、読んでみてください(笑)。

 

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ではではごきげんよう