【ご相談】’わたしらしい’ってなに?ー答えのない‘自分らしさ’で多くの人が悩むのはなぜー
今日はまた一気に肌寒くなりました。
‘それなりに’うまくいっている→を→‘おもいっきり’しあわせに
こんにちは、カウンセラーいなこです。
夕方帰って来て、部屋着にフリースを羽織ったくらい肌寒くはあったのですが、
ここ2、3日の暑さに比べたら、こっちの方がましだなと思ってしまいました。
昔は夏の暑さの嫌さより、夏が来るワクワクの方が大きかったのに。
年とったんですかな。笑
さて、自分という人間は自分しかいないわけで、したがって自分の見本なんてありません。
だったら、自分がすることはすべて‘自分らしい’はずなのに、
多くの人が、自分らしさがわからなくなったり、自分らしい、らしくないと悩んだりします。
それは、自分の「あるべき姿」という正解に追われているからかもしれません。
ということで、本日は オンラインカウンセリング無料相談 | ココロノマルシェにいただいたご相談にお答えします。
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どなたでも何度でも匿名でご相談いただけますので、お気軽にご利用ください(^▽^)
【ご相談】わたしらしいってなに?
はじめまして、こんにちは。
わたしは今20代後半です。そして、転職を2回しています。1回目は新卒で入社して3ヶ月での転職となりました。
転職で出会った仕事はとても好きで、天職なのでは?とずっと思って働いてました。先輩たちを理解しきれなくて、イライラすることはありましたが、それよりも環境が好きだったので、可能ならずっとここにいたいと思ってました。責任も重くなく、自分である程度コントロールできるのも良かったのだと思います。
でも、責任とお金は比例すると言われているように自立できるだけの収入はありませんでした。
一人暮らしをして、親に心配がられない自分になりたいですし、自分の好きなことは続けたいです。
わたしは踊ることと舞台鑑賞が好きなのですが、踊るといってもレッスンに通うのが好きなので、レッスン代がかかります。その他にも諸々かかります。舞台鑑賞はチケットがそもそも高いです。
なりたい自分になるためには、お金が必要と思って去年また転職しました。
以前から興味があったの全然別の業界です。
そこで、出会った先輩の一人には萎縮してしまい、うまく会話できなくて毎日怒られてます。
別の先輩たちは比較的優しいですが、頼りすぎても迷惑だろうなと思ってしまうし、言いたいことがきちんと言えるかと言えばそうではない気がします。
しかも、電話対応が苦手なわたしの主な業務が電話対応です。
波がありますが、概ね辛いと思いながら毎日過ごしてます。
踊るのも心の底で電話がなりませんように!と願いながら踊るので前ほど楽しくないです。舞台は観に行くのをやめてしまいました。
わたしらしくいれたら楽なのにと思っているときに、わたしらしく居たらいいよと先輩たちに言われました。
そこで、わたしらしいってなんだろうと思いはじめ、今に至ります。
今の仕事は業務内容にも怯えながら仕事してます。迷惑かけたくないのです。
わたしらしくいれるところなら恐怖はないのでしょうか?
逃げ出したい気持ちを肯定して今の職場から離れるのも怖いです。
ずっと何かに怯えて生きてる気がします。
自分らしいってなんですか?
ららさん
【いなこからの回答】
ららさん、はじめまして、こんにちは。
いなこと申します。
このたびはココロノマルシェにご相談をおよせいただきありがとうございます。
わたしらしいとは何か。
ららさんは、「わたし」の正解はどんなんだと思いますか?
どんな「わたし」なら、正解だと認められるでしょうか。
「わたし」って、「わたし」しかいません。
私以外私じゃないの、当たり前だけどね。
言われたら当たり前すぎて、
は?
なのですが、
人はしばしばこのことを忘れて、矛盾した悩みを抱えます。
「わたし」以外のところに
正解もなければ見本もない。
つまりは
「わたし」がやることなすことすべてが、
わたしらしいんです。
だから本来は、
わたしらしいって何だろう?
と悩む必要なんてないんですよね。
なのに人は、
自分らしさって何?
ということで、よく悩みます。
自分探しについて述べられた自己啓発本や、
それにまつわる苦悩と感動が主題となった
映画や歌などの芸術作品がたくさんあるのは、
それだけ多くの人が、
‘自分らしさ’について高い関心を持ちながらも
よくわからないからだと思います。
自分は唯一無二の存在で、
お手本はないのだから、
自分のやることなすこと考えることすべてが‘自分らしい’。
だけど、
自分らしさって何だろう?と時に自分を見失うのは、
自分はこうありたい
こうあらねば
こうあるべき
という期待や義務感でできた
「あるべき姿」を抱いているからではないでしょうか。
「あるべき姿」を、自分の正解の姿に設定し、
それに追われて、
今ある自分を否定するから、
「こんなの自分らしくない」
「自分らしさとは何だろう」
と悩むのだと私は思います。
でもそうやって、
「こんなの自分らしくない」
「自分らしさとは何だろう」
と悩むことさえ、自分らしいことなわけですけどね。
あーややこしい。
ですから、
その、自分らしくないなあ
自分らしさとは何だろう
とモヤモヤする不快感から抜け出すには、
それに悩む自分さえ、
「あー、これに悩むのも自分なんだなあ」
と受け入れることです。
受け入れるって、
それがいいことだ!
とか絶賛することではなくて、
もちろん否定することでもなくて、
良い/悪いの判定なしに、
ただ「これも自分らしさの1つなのね」と思っておくだけのことです。
ららさんの先輩が、
>わたしらしく居たらいいよ
と言ってくださったのは、
ららさんが、自分のすることやあり方を、
「こんなんではいけない」
「こんな自分はダメだ」
と感じているのが伝わったからかもしれません。
それが先輩たちからしたら、すごく苦しそうに見えたから、
>わたしらしく居たらいいよ
と声をかけてくださったのかもしれません。
今の業務内容に怯えながらお仕事されているとのこと。
それは確かに辛いと思います。
うん辛い、辛いですよね。
そんなに辛いことをがんばっているららさんなのに、さらに、
そんなことで辛がっている自分はダメだ、
こんなことできるようにならないとダメだ、
と辛がっている自分を否定したり責めたりしているところはないでしょうか。
先輩たちの、
>わたしらしく居たらいいよ
ということばを言い換えると、
業務内容を辛く感じていることを責めなくてもいいよ。
辛いことを隠さなくてもいいよ。
その仕事を好きにならなくてもいいよ、得意にならなくてもいいよ。
苦手なまま、ららさんのペースとやり方でやっていけばいいよ。
もっと私たちを頼っていいんだよ。
ということかもしれません。
いなこの持ってるほんやくコンニャクにかけたらそう訳されました。
「あるべき姿」というのは、
親や学校、世間からの教育や、
傷ついた経験などから作られていきます。
「もっとこうあらねば怒られてしまう」
「このままのわたしでは、また傷ついてしまう」
というようにして、ちょっとずつこうあるべきが増えていくんですね。
>迷惑かけたくないのです。
とおっしゃっていますから、
ららさんにとっては、「人に迷惑をかけない自分」というのが
自分のあるべき姿の1つなのでしょうね。
これまでの経験から、
迷惑をかけてはいけない、迷惑をかけない自分にならなくては
と信じるに至ったのでしょう。
ららさんはすごく責任感の強い方なんだと思います。
まじめで、これまで素直に言われることを受け入れて、
努力されてきたのではないでしょうか。
そういうまじめで努力家な方は特に、
「あるべき姿」を知らず知らずのうちに、強固に描いていることが多いです。
自分らしさというのは、自分が1番知っているようでいて、
実は自分が1番見えていないことも多くあります。
なぜなら、自分に一番興味関心があるのは自分だから。
だからこそ、こうありたい、こうあるべきという期待も抱きやすく、
客観的に見にくいんですね。
そして、あるべき姿を強く握りしめているまじめなタイプの方は、
自分に対してシビア寄りの見方をしやすい。
そうしてますます、あるべき姿のハードルを上げていきます。
なので、先輩方がくれた、
>わたしらしく居たらいいよ
ということばは、ららさんという人を知るとてもいいヒントになります。
1つ宿題をお渡しするなら、
「わたしらしくって、どういうことだと思われますか?」
「今のわたしは、わたしらしくないですか?」
「わたしらしくないとすれば、どういうところですか?」
と、先輩方に聞いてみてください。
どんな答えが返ってくるかはわかりませんが、
「へー、先輩からはそう見えるんだ。
そう見られるわたしもわたし。」
と感じてみてください。
だけど先輩の答えもまた、正解でも不正解でもありません。
見る人によって、そう見える自分もいるんだなあ、というだけのことです。
自分って、いろんな彩りがあるとても興味深い生き物だなあと感じるのみです。
そうして、「あるべき姿」を少しずつ薄め、手放していってください。
▽参考記事
長所は見いだしたもん勝ち② ほめてくれる人から学ぶべきこと。 ←ワーク付きです
ここで私が感じたららさんについて簡単にお伝えしておくと、
>わたしは踊ることと舞台鑑賞が好きなのですが
とのことから、そういう芸術がお好きということはきっと
感受性豊かで情熱的な方なのだと感じました。
だからこそ、
>踊るのも心の底で電話がなりませんように!と願いながら踊るので前ほど楽しくないです。
となるくらい、心地よいことにも悪いことにも、心を動かされやすいんでしょうね。
感受性豊かで情熱的であるがゆえの悩みもあれば、才能・魅力もある。
そんなららさんなんだろうなあと感じました。
>ずっと何かに怯えて生きてる気がします。
の「何か」の正体は、
ららさんが作り出した「あるべき姿」ではないでしょうか。
「こうあるべき」にいつも追われて、
安心できていなかったのではないでしょうか。
だとしたら、
わたしらしさがわからなくなったという今の状況をぜひ好機にして、
いろんな自分を知って、これからの人生を楽しんでください。
「あるべき姿」を手放して、
わたしのやることなすことわたしらしいと笑えるようになると、
生きることが楽しくなります。
この自分に生まれたからには、この自分を満喫するぞ!
そんな気持ちで、生きているだけで、毎瞬毎瞬がおもしろくなってきます。
今に安心して、のびのび生き生き今を生きてくださいね(^^)
「あるべき姿」をどうして握りしめるようになったのか、そこにどんな痛みがあるのかを紐解いて癒し、
自分を知って、最大限に生かして人生をクリエイトするために
専門的なサポートを受けるなら、カウンセリングがおすすめです(^▽^)
ずっと応援しています(^▽^)
ご相談ありがとうございました!
この映画も、自分とは何かを考えるのにおすすめです。
昔何気なく観たのですが、予想以上によくって泣いていました。
アニメは手に入りにくいのかもしれませんが、森絵都さん原作の本を読まれるのもいいと思います(^^)
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