【ご相談】職場の先輩を見れば自分の3年後がわかるというけどああはなりたくない―その先輩の魅力が見えるようになったとき、あなたの可能性はもっと広がる―
‘それなりに’うまくいっている→を→‘おもいっきり’しあわせに
こんにちは、カウンセラーいなこです。
本日は オンラインカウンセリング無料相談 | ココロノマルシェにいただいたご相談にお答えします。
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職場の先輩達を見て不安になり転職をしてしまいます。 | ココロノマルシェ
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【ご相談】職場の先輩達を見て不安になり転職をしてしまいます。
私は専門学校を卒業後、公務員7年→農協職員3年→半導体製造業(現在)と仕事をいくつか転職してきました。
やってみたいと思って始めた仕事なので、とくに嫌な業務もありませんし、人間関係も本当に困ったことはありません。
ですが、『この会社での自分の進路は3年上の先輩をみたら分かる』みたいな言葉をきいたことで、不安が増えた気がします。
頑張ってもあんな風にしかなれないのか、とかどれだけ社内で表彰されても給料は変わらないのか、とか。
また、人間関係には問題ないといいましたが、自分より高い給料を貰っているのにおしゃべりだけして面倒なことを後輩やパートさんになげる先輩、手当を4万も貰ってるのに業務中寝るリーダーなど、そういう人を見るたびにすごい怒りが湧いてきて、イライラしてしまいます。(直接本人に何か言ったりすることはありません。)
そういう不安や怒りがあると、だんだん自分が優しい人でいられなくなり、ここで頑張ってもしょうがないと思ってしまって仕事へのやる気がなくなってしまいます。
お金への執着が強いんだろうなとは思うのですが、手放し方がわかりません。
今も職場で同じようなことが起こり、転職を考えているのですが、きっとこのまま転職しても同じことが起こりそうでどうにか変えていきたいです。
アドバイスよろしくお願いします。
ちるさん
【いなこからの回答】
ちるさん、このたびはココロノマルシェにご相談をお寄せくださりありがとうございます。
「この会社での自分の進路は3年上の先輩をみたら分かる」
言いますよね。
どこからか誰からかは覚えていませんが、私もそんなようなことを何度か目にしたことがあります。
意識高い系の方とか、ゴリゴリビジネス系とか、ガンガン啓自己啓発の方がおっしゃってそうなイメージです。
また、
自分より高い給料を貰っているのにおしゃべりだけして面倒なことを後輩やパートさんになげる先輩、
手当を4万も貰ってるのに業務中寝るリーダー
などを見て、怒りが湧いてくるんですね。
実は似たようなことを、私も前職場で感じていました。
私はコメディカルなのですが、部署トップの上司は基本、担当患者さんを持たず、管理業務のみでした。
部署には、グループ全体で100名ほどの部下がいるわけだから、何かあった時にすぐ動けるよう、トップはそれでいいと思っていました。
が、それでも、普段は割と暇そうで、業務中、みんなが病棟でバタバタする中、1人スタッフルームのデスクであくびをしていたり、定時すぐに帰っているのを見て、なんだか情けないなあと感じることもありました。
人間関係はよく、働きやすい職場でした。
しかしその分、のんびりした雰囲気もありました。
保守的で、なあなあ感があるとも感じていました。
患者さんを診て、昼休みには家庭の愚痴を言ったり、テレビや趣味の話をしたりして、いつもの仲間と馴れ合って仕事する毎日を繰り返す人生。
たしかに、割と条件よく、穏やかには仕事できるけど、そんな人生でいいのか?
この中で偉くなったって、それはこの中だけの話。
外に出たら通用しない。
このぬるま湯の中で、甘んじていていいのか?
何かしらで名を揚げたい。
何者かになりたい。
このままで終わりたくない。
そんなふうに思っていた私は、当時の直属の上司に、
「"こんなふうになりたい"と思う先輩がいない」
と言ったこともありました。
そうして私は何者かになって名を揚げるため、前職場を退職し、カウンセラーとイラストレーターの道に進みました。
※細かい経緯は長くなるので端折りますが、前職場は副業禁止だったので、副業のできる今の職場で同じコメディカルの仕事をしながら、カウンセラーとイラストレーターをしています。
しかし、新しい職場は悪いところではなかったものの、気持ち的になかなか馴染めませんでした。
なんだかんだ言いながら、自分がいかに前職場を愛していたかに気づきました。
そんなに好きだった職場を自分から辞めた罪悪感やさみしさに、ずいぶん長い間苦しみました。
また、個人でビジネスを始めるのは大変なこと。
ずっとサラリーマンできた私には、カウンセラー業も、イラストレーター業も、それで食べていくには、やはりそれ相応の覚悟が必要だと気づきました。
そしてそんな覚悟なんてなかったことにも。
慣れ合ったいつもの仲間に、たくさんの安心や愛情をもらっていたことにも、そういう場が私には大切だったということにも気づきました。
カウンセラーやイラストレーターを本業にできるイメージなんて、まったく持てない。
なんで自分は、こんないばらの道を選んでわざわざ苦しんでいるんだろう?
あのまま前職場にいれば、こんなに苦しむことなく、あそこで順調に出世して、穏やかに過ごせたのに。
自分には、起業する才覚なんてなかった。
それなのに、見誤って飛び出してしまった。
それで、気づいたんです。
私が、ぬるま湯に甘んじていると思っていた上司たちは、ぬるま湯に甘んじることを、自分に許していたのだと。
ぬるま湯に甘んじることを自分に許すということは、他人に「その程度の人間だ」と思われることも受け入れる、ということでもあります。
しかしそんなことを憂うより、自分の特性や性格、本当の望みをよく知って、それに合う環境に感謝して、受け取れているということでもあるんです。
それは、他者の目を気にして、見栄を張りたくて、何者かになって、名を揚げたいと思っていた自分より、よっぽど大人なことなのではないか?
自分に正直なのではないか?
純粋なのではないか?
強さを持っているのではないか?
自分に向き合えているのではないか?
自分の特性や性格、本当の望みをよくわかっていないのに、自分に過度な期待をしていた自分の方が、よほど子どもなのではないか?
私が直属の上司に、
「"こんなふうになりたい"と思う先輩がいない」
とも言ったときも、その上司は、黙って聞いてくれていました。
そんな失礼なことを言われたら、ムカっときてもおかしくないです。
でも、私がやりたいことをやるために辞めると言ったときも、
「そうやって行動できるのがすごい。俺はなかなか動かれへんタイプやから。」
と言って、送り出してくれました。
自分を受け入れていないと、なかなかできないことだと思います。
もしも上司が、「こんな自分はダメだ、もっと立派に思われたい」と自分を責めて否定していたら、カチンときて、一言二言反論したくなるでしょう。
内心はキレてたかもしれませんがね。いや、あきれてたのかな。笑
たしかに組織としてはスピード感はある方ではなかったかもしれませんが、法令遵守で(当然ですが笑)、ホワイトでしたし、部下の声もちゃんと聞いて動いてくれる、信頼してきた上司たちでした。
助けてもらったことも、育ててもらったところもたくさんあります。
苦労してきたところも見ています。
私も末席ながら管理職でしたので、少しずつみんなで働きやすいように作ってきた職場でした。
私が上司たちを不甲斐なく思い始めたとき、私の心はよくない状態でした。
自分の価値を見失って、ボロボロだったんですね。
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自分の価値を見失っていると、それが投影され、他者の価値も見えなくなります。
あの頃の私は、元々無価値観が大きかったところにいろいろあり、自分も周りも、いいところが見えなくなっていたのだと思います。
焦っていました。
ずいぶん私の話が長くなってしまいましたが、ちるさんには、自分の本音より、外側を気にしてしまっているところはないでしょうか。
ちるさんの気持ちも、職場の状況も、私とまったく同じではないと思います。
しかし、他人のあれこれが気になるときは、自分を見る目がおろそかになっています。
ちるさんは今、そのままの自分に価値があると言えますか?
価値のない私だから、
何かを成し遂げなければ。
何者かにならなければ。
お金持ちにならなければ。
と思っているところはないでしょうか。
ちるさんは、どうしたいですか?
どうなりたいでしょう?
何が好きですか?
どんなときに幸せを感じますか?
ちるさんの本当の望みはなんでしょう?
ちるさんは、どう生きたいですか?
職場の先輩たちのようにはなりたくないから、転職して新たなことを始めるのでもいいです。
それがちるさんの本当の望みであるなら。
でも、自分の本当の望みをよく知ることなく、「もっとすごくならないといけない」、「もっと価値を付け足さないといけない」という思いで、理想の先輩を求めて転職するのなら、まずは自分の望みをよく知ることをお勧めします。
私の上司が実際には、何を思い、考え、働いていたかはわかりません。
結局、特に何も考えてなかったかもしれない。笑
ですがもし、上司たちがその環境に甘んじていたとしても、そこにも苦労や強さがあるということに気づいてから、彼らのすごさが見えるようになりました。
「患者さんを診て、昼休みには家庭の愚痴を言ったり、テレビや趣味の話をしたりして、いつもの仲間と馴れ合って仕事する毎日を繰り返す人生。」
そんな毎日を繰り返せること、維持していくことの尊さ、偉大さに気づいたんです。
それに気づいたことで、外から「すごい」と思われること以外にも、たくさんの幸せがあることに気づけました。
いろんな人のすごさがわかるようになりました。
今、外側の目を気にして「名を揚げねば!」と思っていたときよりも、肩の力を抜いて人生を楽しめています。
カウンセラーも、イラストレーターも、正直まだまだ仕事として成り立っているとは言えないけれども(笑)、少しずつ積み上げる過程を楽しめるようになってきました。
他者の魅力にどれだけ気づけるかは、自分の魅力にどれだけ気づけているかのバロメーターです。
ちるさんには、もっとたくさん自分の魅力に気づき、もっとたくさんの選択肢を自分に許す余地があります。
不甲斐ないなと思っている先輩たちを、敬えとは言いません。
ですが、そんな先輩たちにも、苦労や強さがあることを知り、そんな生き方もありだなと思えたとき、ちるさんは自分の前に、いろんな可能性が広がっているのに気づくと思います。
ずっと応援しています(^▽^)
ご相談ありがとうございました!!!
サブリミナル効果って絶対あるよね。
バレンタイン前ということであちこちでチョコレートフェアを見聞きして、普段チョコなんて食べないのに食べたくなって買っちゃいました。
食べ出したら止まらない。
今日1日で、1人で上段+1ケ食べちゃいました。
なんてことしてくれるんだクランキー。
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▽いなこの雰囲気はこんな感じです。
「やわらかい関西弁が聞き心地よい」とのありがたいお声をいただいています(‘∀‘)
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