おはようございます、カウンセラーいなこです。
昨日のつづきです。
その人を理解するために、世代や育った地域を知ることは大事という話のつづき。
というかごめんなさい、もはやつづきではないです、ただの個人の先祖の振り返りです(笑)。
私の身近な人の育ちといえば、私の父は7歳で父親、私からしたら祖父を亡くしています。
「それはそれで、俺の人生やから。」 これでいい、これがいい。 - カウンセラー いなこ
父は、今でこそすっかり大阪のおっちやんですが、3歳までは鳥取で育ちました。
兵庫との県境に近い鳥取のお寺の子でした。
父の父、私からみた祖父は、お寺の跡取りだったのですが、跡を継がずに父が3歳の頃、家族を連れて大阪に出てきてしまいます。
その後、お寺は人手に渡ったようですが、父方の先祖のお墓は、今もその鳥取のお寺にあり、昔はよく旅行がてら親戚でバスを借りて、鳥取で法事をしていました。
祖父は外では「仏のいな造(仮名)」と言われるほどいい人だったそうですが、家にはちゃんと給料を持って帰らず、女遊びもし、酔うと祖母を殴ったりしていたそうです。
飲み過ぎがたたって、37歳の若さで肝硬変で亡くなってしまうのですが、祖父が悪行(笑)をはたらく人間になった原因について父は、
「『材木問屋をしてお金持ちだったが子どものなかった祖父の叔母』が祖父を甘やかしたらしい」
みたいなことを言っていましたが、叔母が甥を「甘やかした」だけで、そんなことになるのか、私は少し疑問でした。
叔母と甥というと、関係的に少し遠いですし、甘やかしたとしてもそこまで大いに影響が出るだろうか。
そして最近、祖父の数々の悪行は、もしかしたら根本師匠言うところの「アンダーグラウンド」だったのかもしれないという仮説を立てるに至りました。
アンダーグラウンドとは、地下活動(アイドルではないです・笑)、ごくごく平たく言うと、あまりに表でいい人をやりすぎて、その反動で悪いことを陰でやってしまうという現象。
自分が自分に期待する~アンダーグラウンドの誕生とそれを手放す方法~ | 心理カウンセラー根本裕幸
表では完璧な良妻賢母をしているけれど、実は不倫しまくっているとか、何かに依存するとか。
いいとこ悪いとこ両方あるのが自然な人の姿なのに、無理に完璧ないい人をしすぎると、押し込められた悪い人がどこかから漏れ出して、暴れ出してしまうのです。
人間何ごともほどほどがよろし。
バランスー バランスー バランスが大切〜
祖父はお寺の跡取りとして厳しく、清く正しく育てられたけれど、その重圧に耐えられず跡を継げなかったんじゃないか。
反抗?
そして外では、「仏のいな造(仮名)」と呼ばれるほどいい人になったが、その反動で家では暴れてしまったんじゃないか、
そしてそんな自分を不甲斐なく思い、ますますお酒にはまっていったんじゃないか……
情報もほとんどない中の、一考察、どころか単なる私の想像で、今となっては確かめようもないことですが。
私は祖父に会ったこともないし、名前も覚えていないくらいですが、そんな祖父が父に影響を与え、その父に私も影響を受けています。
そして、祖父だって、曽祖父母の影響を受けているのです。
またまた続きます。