'それなりに'うまくいっている→を→'おもいっきり'しあわせに

「それなりに恵まれている方だと思うし、それなりにうまくやってきた。・・・あれ、’それなり’って何だろう?」悪くない人生のはずなのに、心から幸せと言いきれない、このままで終わりたくないと思ってしまう。そんなあなたに’おもいっきり’のしあわせを。 @カウンセラーいなこ

かわいい子どもを育てるように、自分を育てる。

かわいい子どもを育てるように、自分を育てる。

 

 

'それなりに'うまくいっている→を→'おもいっきり'しあわせに

こんにちは、カウンセラーいなこです。

 

梅がみごとに咲いているのを見て、ブログ用に写真を撮ろうと思ったけれど結局忘れました。

色は桜が好きだけど、形は、梅の花のコロンとした感じがかわいくて好きです。

 

 

 

医療の仕事をしているのですが、今月から、私史上最年少、0歳児のお子さんを担当しています。

 

医療なので、何らかの疾患や障害があって、発達に遅れのあるお子さんです。

 

その0歳のお子さんは、「離乳食が進まない」ということで関わらせていただくことになりました。

 

元々ミルクも、口からすべて飲むのがしんどいので、口からと、鼻からチューブでの注入とを併用しています。

 

もうすぐ1歳ということで、以前より少しずつ離乳食を始めたそうですが、口に入れても、出してしまったり、えずいてしまったりと、なかなか進まない。

 

 

たしかに、月齢で言ったら、離乳食に移行する頃。

 

 

お母さんは、

まだミルクから離乳食へ移行できないことを心配されている。

 もう1歳になるのに、と。

 

 

でも、その他の身体など、全体的な発達段階で言ったら、

まだ完全離乳には早いかな、という感じです。

 

このお子さんの段階で言ったら、まだ離乳食を食べられないのは、妥当なんじゃないかな、という感覚を持ちました。

 

何かが異常というよりは、発達のスピードがゆっくりなだけじゃないだろうか。

 

 

そのお子さんと同じ障害を持つ赤ちゃんの離乳食の進め方をいろいろ調べてみても、

 

「月齢より、その子の発達段階に合わせましょう。」

 

「焦って無理に食べさせようとすると、

食べることにイヤなイメージがついてしまいます。」

 

「無理に離乳食を進めるより、まずは、『食べることは楽しいことだ』と感じられることを重視しましょう。」

 

 

そうだよな、やっぱりそうだよな。

 

疾患の有無に限らず、本当に子どもの発達なんて、教科書通りにいかないし。

これは大人の病気でもそうです。たとえば病巣の範囲が画像上は同じくらいなのに、症状の出方は人によってぜんぜん違うとかいうことはよくあります。

 

ミルクは口から飲む分と、鼻からチューブで入れる分で、

身長体重は標準の範囲。

今のところは、栄養面では問題なさそうだし。

 

一般の発達段階と比べて心配するよりも、この子が少しずつ育っているところを見てあげてほしい。

 

 

一緒に担当している他職種のスタッフに相談しても、同じ意見。

 

 

「いきなり口から栄養を取れるように、ミルクを断てるように、ということを目標にするんじゃなくて、全体の発達に合わせて、食べ物が口に入ってくることに慣れるくらいの目標から、ゆっくりやっていきましょう。」

と、お母さんに伝えたい。

 

 

でも、お母さんは必死です。

 

何とか現状を打破したい、と焦り、苦慮しているときに、そんなことばは、

ともすればのんきに聞こえ、結局何もしてくれない、どこに行ってもどうにもならない、という絶望感につながりかねません。

 

もうすぐ1歳になるのに、ミルクだけで大丈夫なのか。

SNSなどでも、同じようなお子さんのことをたくさん調べておられます。

 

焦らずに、と言われても、いつできるようになるのかも、わからない。

いつかはできるという保証もない。

このまま、見守るだけでいいのか。

 

親としては、できることがあるなら何でもしてあげたいし、とおっしゃっていました。

 

医療に来られるということは、何か不具合があって来られるわけです。

焦らずに、と言われても、解決してほしくて医療に来られているわけです。

 

何かしなくては、このままではいけない、と思ってしまうのは、当然の思いだと思います。

 

 

だから、お母さんが、何とかしようと奮闘する気持ちは当然だと思うとお伝えしたうえで、

ゆっくり、お子さんが楽しい範囲内で、食事に慣れていきましょう。

ということをお伝えしました。

 

 

それでその日は、飲みこませ食べさせるために離乳食を口に入れるのをやめて、味見程度に、スプーンに離乳食を少しつけてなめてもらう、くらいにしたら、ごきげんで、えずきもなくできました。

 

 

よかった。

やっぱり、まだ話せないような小ちゃな子どもでも、何か雰囲気は理解するんですよね。

こちらが何か意図をもって無理にさせようとする(=コントロール)と、子どもは絶対にしてくれなかったりする。

それよりも、本人のフィーリングに合わせて、一緒に楽しむ、くらいのスタンスでやった方が、結局は、「急がば回れ」のようにうまくいったりするんです。

 

よかったなあ、かわいかったなあ、お母さんも喜んでおられたし。

 

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と、そんなことを考えながら帰っていたのですが、あ、これ、自分にそのまんま言えること……と気づきました。

 

 

「月齢より、その子の発達段階に合わせましょう。」

⇒私、いい年してこんなことでは、とか、世間一般の普通と自分を比べて、焦ったり自分を責めたりしてた。

年がどうとか普通がどうとかより、私の段階、私のペースがあるはず。

一般のモデルケースに当てはめて焦るより、自分の段階が今どこかを大事に、自分が育ってるところをもっと見てあげてもいいよなあ。

 

「焦って無理に食べさせようとすると、

食べることにイヤなイメージがついてしまいます。」

「無理に離乳食を進めるより、まずは、『食べることは楽しいことだ』と感じられることを重視しましょう。」

⇒焦って「何かをしなければ」とやっても、結局しんどいだけで身につかない。

「できるようになる」ということをいきなり目標にするんじゃなくて、まずは何事も楽しむくらいの方が、結局は「急がば回れ」的にうまくいったりするのかもしれない。

 

 

……見事にまさしく。

 

本当に、人には言っていても、自分が渦中にいるときは、本当にわからなかったりするんですよね。

それだけ必死で生きているとも言えると、私は思うのですが。

 

 

カワイコチャンを育てるように、自分も育てたらいいんですよね。

 

 

 

 

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