最近、世界も日本も、コロナ一色になってしまったが、去年の今頃は新元号で日本が沸いていた。
「令和はいい時代になる」と明るいムードだった気がするが、コロナ流行のこの頃では「令和になってからほんといいことない」みたいにツイートしている人もいるようだ。
それでも私は令和という元号が好きで、いい時代になる気がしている。
今回の改元は、近代になって以降、天皇陛下が初めて在位中に退位されるということで、改元が予告され、我々一般の民にも予想する時間が与えられた。
テレビ番組でも、私の周囲でも、前例から、あるいは日本がこうなってほしいという願いから、新元号の予想が楽しく繰り広げられる中、私は特別興味もなかった 。
元号が変わったとて、 やってくる明日が変わるわけでもあるまいし。
ー 時は流れ、新元号発表の日 ー
令和……れいわ…………
いいっ!!!!!
何てきれいな響きなんだ!!!
シンプルで、品があって、うるわしくて、涼しげで……
なんて素敵なんだーーー!!!
加えて漢字もいい!!!
すっきりしていて、洗練されていて、適度にやわらかさも硬さもある!!!
ちなみに、「令和」が、品があってうるわしく、洗練されて聞こえるのには、語音の響きが与える心理的な印象というのもあると思う。
語音には、それぞれ音が与える印象というものがありまして。
たとえば、カ行とかタ行は、硬い印象を与える。「たかこさん」といった名前は、割とかっちりした印象を与える。
一方、マ行やヤ行は、比較的やわらかい印象。たとえば「まゆみさん」という名前は、柔らかくまあるい印象を受ける。
そんな研究があるという話を、学生時代に授業で聞いたことがありまして。
どの音が良い・悪いということではなく、どんな印象を与えたいか、音という観点からも選べるよ、という話です。
何となく覚えている程度の話で、ちゃんと調べなおしていないので、内容に責任は持てません(笑)。
そして「令和」の「レ」。
ラ行は、上品さとか、高級感といった印象を与えるそうだ。
ハイブランドには、ラ行の音が入っていることが多いのだとか。
ルイヴィトンとか、エルメスとか、カルティエとか、アルマーニとか、ハリーウィンストンとか……?
そんな長い名前やったら、ラ行の1つや2つ入ってるやろ!
しかも他の音も入りまくってるし!!
ツッコミどころは満載ですけどね( 笑)。
まあもうとにかく、そんな理屈は抜きにしても、私は、
「レイワ」
という響きが気に入ったのだ、感覚的に。
とにかくきれい。
こんな素敵な音を、ことばを、これから数十年、日本の元号として、書いて、話して、いけるのかあ……
うれしい。
こうして、改元に興味のなかった私が、
一瞬にして誰より、「令和」に心を掴まれたのであった。
さらに、あとあと出典を聞くと、それまでもが私好みだった。
出典は万葉集から。
他でもない、日本の古典というのがよいではないか。
やまとことばで。
これぞ、地産地消!
いや、ちょっと違うかもしれないけど、とにかく日本のよいものから引用したというのが、誇らしく、うれしいではないか。
すべてにおいて、なんてセンスが良いのだ。
元号について、センスがいいとかわるいとか、そんなことを思うなんて考えてもいなかった。
大げさじゃなく、ほんとにドキドキしました、聞いたとたん。
あれは紛れもなく、ときめきでしたよね。
ステキステキ、ステキすぎる……
そして、そんな元号を作りだした日本を、そのよさに気づける自分を、また1つ好きになったのであった(結局そこ・笑)。
だから、今はそれぞれに大変なこと、辛いこともあるだろうし、価値観とか、働き方とか、いろんなことの転換期だけど、とにかくいい時代になります。
いい時代です。
きっと。絶対。
とにかく私は好きだから。