私は転職の決断に失敗しました。でもね。
‘それなりに’うまくいっている→を→‘おもいっきり’しあわせに
こんにちは、カウンセラーいなこです。
昨日、大きな決断をするときのチェックポイントをお伝えしました。
そこで、私の転職の決断がよくない決め方だったことを改めて書きますと言ったので、今日はそれを書きますね。
まず簡単に転職の経緯を説明します。
4年ほど前、私は転職しました。
職業コメディカルです。
大きな不満もなく、激務でもなく、条件的にも、人間関係的にも、いい職場でした。
管理職にもなっていたし。
しかし、四十路となって、「これが本当に私のしたいことかな?」と迷いが出てきたんです。
今の仕事に情熱が持てなくなっていました。
仕事は、時間的にも人生キャリアとしても、人生の大半を占めるのに、そんな情熱を持てないことに、人生の時間を、あと20年も費やしていいのか?
もっと情熱の持てるフィールドに行けさえすれば、私はもっとやれるのに。
40歳。
動くなら、今が最後のチャンスかもしれない。
そう迷い始めたんですね。
でも、転職を決めた理由は、それがすべてではありませんでした。
もちろん数年前から、そんな気持ちがベースにはあったんです。
それでも、本当に辞めて、何か新しいことをするほどには、思いつめていませんでした。
しかし、職場内で失恋したんですね。
ごく簡単に言うと、私といい感じだった人が、職場の他の人とくっついてしまいました。
これが最後のダメ押しとなりました。
仕事にも情熱を持てないし、職場は針の筵。
そして、そのカップルは、私よりもずいぶん年下の部下たち。
とても惨めな気持ちでした。
こんなおばさんが、若い子を本気で好きになって、結局は、若い2人がくっついて、自分は1人になった。
誰もそんなことは言いませんが、私はそんな気持ちで、いたたまれませんでした。
このままここにいたら、その2人の結婚を祝わなければいけなくなるかもしれない。
それだけは惨めすぎて耐えられない。
そんなことになる前に、早くここから逃げ出したい。
今思えば、そんな気持ちが、退職を強烈に後押ししたと思います。
ああ、本当に辛かったなあ、あの頃(:_;)
昨日の記事で、人の行動の動機は、突き詰めるとすべて、愛からか、怖れからかに大別されると書きました。
それでいくと、この時の私の、転職の動機は、本当に怖れが多かったんですね。
その時はわからなかったけど。
辛い状況から身を守るために、逃げるという決断も必要ですから、そういう意味では、自分を守れたのかもしれないとも思う点もあります。
しかし、純粋にそれだけではなく、この失恋に関して、
「こいつの前からいなくなって後悔させてやりたい」とか、
「罪悪感を抱かせてやりたい」といった気持も大きかったんです。
お察しの通り、そういう恨みに基づいた行動は、絶対いい結果を生まないんですね。笑
それは、「道徳的にダメだから」という意味ではありません。
「私は傷つけられた!」と被害者になって、何らかの形でやり返すと、それがうまくいったとしても、今度は自分が加害者になります。
そして罪悪感に苦しむことになるんです。
そして、「今度は自分がやり返されるんじゃないか」という怖れにさいなまれることになります。
被害者/加害者の無限ループで、一向に平穏は訪れません。
恨みに基づいた行動とは、もちろん怖れの動機です。
怖れからの行動は、怖れに帰結します。
愛からの行動は、愛に帰結します。
また、私は独身です。
自分の家庭も持てていないのに、その上、仕事も情熱を持てないなら、私には何もないじゃないか。
そんな無価値感もありました。
「せめて、仕事では大成功しないと。」
このままの私では、価値がない。
だから、成果を上げなくてはならない。
これも、立派な怖れの動機です。
そんな怖れからの動機が大半で、転職を決めてしまったんですね。
ちなみに転職といっても、情熱を持てる仕事を新たに見つけて、そこに転職したのではありません。
前の職場は副業禁止だったので、とりあえず、同じコメディカルで、副業のできるところに転職して生活費は確保しつつ、副業を大きくしていこうと思ったんです。
これ自体がもう、地に足が着いていない夢想状態なんですよね。笑
何をどう具体的にやるといったイメージもなく、イラストが好きだから、とにかく副業できるところに行って、イラストを必死にがんばれば道は拓ける、くらいの計画と言えない計画でした。
もちろん必死でがんばる覚悟なんかできていなかった。笑
こういう決断をするときって、あれこれ考えるより、直感が大事だと言います。
思考よりも、直感は正直で、大きなエネルギーを持つからです。
今思えば、直感が、めちゃくちゃこの転職を止めようとしていました。笑
ここからは、つっこみどころ満載な、直感が止めとけ言うてるエピソード集をお届けします。
前の職場を辞めると決めたのに、気が重く、なかなか上司に言い出せない。
←まったくワクワクのかけらもないやん
やっとの思いで話せたのに、「辞めます」というワードを言うだけでも辛すぎて苦しすぎて怖すぎて悲しすぎて、直属の上司にも、お世話になった他の上司や同僚たちにも、ちゃんと理由やこれまでのお礼さえ言うことができない。
←辛すぎてそのワードさえ言えないとかもう重症ですやん
正式な退職届を書いて出さないといけないのに、気が重くてなかなか書けない。
書いてもなかなか出せなくて、ロッカーに入れたまま何週も経つ。
←うんうん、正式に決まったら困るもんね
次の職場の面接で提出する履歴書を書かないといけないのに、ぜんぜんやる気になれなくて気が重くて、面接当日の朝ギリギリに急いで書く。
←めちゃめちゃ抵抗出てますやん
内心ぐちゃぐちゃだが面接はウソ笑顔の仮面でそつなくこなしたものの違和感マックスで、帰り道、同期の親友に、「私ほんとにあそこ辞めるんや・・・嫌や、辞めたくない・・・」と泣きながら電話する。
←いやもうはっきり「辞めたくない」てゆうてもうてますやん
旅行中に新しい職場から採用通知メールが届き、テンションダダ下がりして、同行していた後輩に必死でなだめられる。
←普通そこ喜ぶとこですよね?てかとりあえずせっかくの旅行中に後輩を困らせるのだけはやめてあげてもらっていいかな?
【番外編】
高野山に行っておみくじを引いて、「転職」の欄を見たら、「早まるな 視点を変えよ」と書かれていて震えあがる。
←空海にも止められてますね( ◠‿◠ )
ざっと思いついただけでも、これだけわかりやすく、直感による「やめとけ」のサインが出ています。笑
ちなみに、こんなに不安すぎたので、「転職␣不安」など検索しているときに師匠のブログにたどり着き、カウンセラーの世界に足を踏み入れることになります。
今の私が、この時の私に声をかけるなら、
とりあえず、やめとけ。
って言いますね。笑
ただ当時の私は、失恋で傷ついて、自己肯定感も地の底まで下がってむちゃくちゃにボロボロだったので、そんな数あるサイン達にも気づけなくなっていたんです。
いや、薄々気づいていたかもしれないけれど、もう転職という選択肢しかないと、追い詰められて、その選択肢にすがっていたんですね。
でも。
今日お伝えしたいのは、いかに私の決断の仕方がヤバかったか、ということではないんです。笑
その、もう一歩先。
そんなにまちがった決め方をしても、大丈夫だった
ということなんです。
決め方が不器用すぎて、自分の本心と向き合うことなく、状態の悪いときに焦って無理矢理決めたから、たしかに痛みはとても大きかったです。
失ったものもあります。
でも、いつも言うように、
それでもプロセスは、完璧なんです。
起こることは全て正しいんです。
いろいろと心理学を知った今、「あーやっぱりあの決め方は、心理学的に見ても失敗だったなあ」とウッとなることもあります。
でも、それでも私には、この経験が必要だった。
この経験を通して、学べたことも、出会えた人も、癒された自分の根本的な無価値感や罪悪感も、いっぱいある。
選ばなかった世界線の方が正解だったかなんて、わかりようがないし。
結果的にはよかったんだろうなあ。
この経験を通して私は、人間的に豊かになれた気はしてる。
今、ここにある幸せに、たくさん気づけるようにもなった。
本当に私、よくがんばったよなあ。
そう、肚から思えるところまで、たどり着きました。
3年かかったけどね〜。笑
できればそんな長い時間、痛い思いをしてほしくないから、このブログでは、「こうした方がいいですよ」とか「これはしない方がいいですよ」といった方法を、お伝えしています。
でも、私が1番お伝えしたいことは、そういう方法論ではないのかもしれない。
私が本当にお伝えしたいのは、「大丈夫」なんです。
もしも、まちがったやり方をしたとしても、それでも、大丈夫。
ダメだと思っている今は、人生の最終回じゃない。
いち、プロセスに過ぎないんです。
どんなにまちがおうが、取り返しがつかないことなんてない。
そこからまた1つ、自分を知ることができる。
豊かになれる。
どうなっても、大丈夫。
それが私の、1番お伝えしたいことです。
だからね、この記事を見たあなたが今、決断を下す前なら、参考にして、できるだけ自分らしい決断をしてほしい。
そして、その決断がどんな結果になろうと大丈夫なんだと、安心してほしい。
でももしも、この記事を見たあなたが今、まちがった決断をしたと後悔しているなら、それでも大丈夫だということを知ってほしい。
どのタイミングでこの記事に出会っても、大丈夫なんですよ。
あなたのプロセスは、いつも完璧です(^^)
昨日は妹と待ち合わせてモーニングに行きました。
寒すぎるので、大阪城公園での朝ご飯は、しばらくお休み。
いやあ、暖冬と言ってもやっぱり冬は普通に寒いですよね。
あったかいところでゆっくりできるって幸せだ。
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「やわらかい関西弁が聞き心地よい」とのありがたいお声をいただいています(‘∀‘)
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