【ご相談】自分を大切にするためにイヤなことはイヤと言うことと、自分の気持ちや欲求を押し付けることとの違いがわかりません。
‘それなりに’うまくいっている→を→‘おもいっきり’しあわせに
こんにちは、カウンセラーいなこです。
昨日のブログで、ゆずの「 境界線」 を紹介してから、結局自分が1番再燃しています。
私のよくあるパタン、セルフサブリミナル(笑)。
なんていい歌なんだ!岩沢さん、なんてきれいな声なんだ!
今日も昨日も車で台所でCDエンドレスリピート。
でもご紹介したライブ動画を聞くと、エコーのかかった感じとか、ライブの空気感が伝わって、CDよりいいです。
どこか懐かしさもあり、切なさもあり、だけど何より伸びやかさがある曲。
まだお聞きでない方はぜひ聞いてみてください(^▽^)
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さて、心理学を学んでいると、「自分を大切にするために、イヤなことはイヤとちゃんと伝えましょう」と言われる一方で、「相手に自分の欲求を押し付けてはいけません、コントロールしてはいけません」とも言われたりします。
いや、どうせえっちゅうねん!と思われたことのある方は多いのではないでしょうか。
これらは、似て非なるものなんですよね。
イヤなことはイヤと「伝える」ことに、主眼に置かれているんです。
ということで、本日は オンラインカウンセリング無料相談 | ココロノマルシェにいただいたご相談にお答えします。
元のご相談文は こちら
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どなたでも何度でも匿名でご相談いただけますので、お気軽にご利用ください(^▽^)
【ご相談】自分を大切にするためにイヤなことはイヤと言うことと、自分の気持ちや欲求を押し付けることの違いがわかりません。
「どうせ嫌いになれないんだから素直な自分の気持ちにとことん向き合ってみませんか?」を読み疑問を持ちました。
イヤなことをイヤと言うことと、自分の気持ちや欲求を押し付けることの違いはなんでしょうか?
「自分を大切にするために、イヤなことはイヤと言う」ことが大事と読み、私の課題でした。
しかしそれは「自分の気持ちや欲求を押し付けて、相手を支配し縛りつけること」なのでしょうか?
私はイヤだと言えない代わりに、「こうしてくれると嬉しいな」という言い方をよくしていました。
しかしこれも私自身にそのつもりがなくても、相手には私が気持ちを押し付けていて、相手をコントロールしようとしていたと見えていたのかも…と。
というのは、私の彼は、基本毎日LINEをくれますが、たまに態度がほぼ放置、未読スルー数週間になることもある超自立系男性です。
遠距離でお互い電話が苦手なのもあってLINEが未読スルーになると全く連絡が取れません。
「男の本音は言葉ではなく態度で見ろ」というのもよく聞きますし、彼からも出会った当初に「態度を見て欲しい」と言われていました。
私自身はあまり彼に干渉をしないようにしていたのですが、連絡がなくなる彼の態度が表すのは、私がコントロールするのでそれから逃げている、ということなのだろうか、だったらイヤだということをどう伝えたらいいのだろう…と混乱しています。
Stefanさん
【いなこからの回答】
Stefanさん、はじめまして。
いなこと申します。
このたびは、ココロノマルシェにご相談をお寄せくださり、ありがとうございます。
Stefanと聞くと、ドラマ「フルハウス」を思い出しますね〜好きだったー。 ←世代w
いや、ご存知なかったらごめんなさい、コホ(-_-;)
さて、
>「どうせ嫌いになれないんだから素直な自分の気持ちにとことん向き合ってみませんか?」を読み疑問を持ちました。
というのは、根本師匠のこちらの記事でしょうか?
>イヤなことをイヤと言うことと、自分の気持ちや欲求を押し付けることの違いはなんでしょうか?
というご質問。
ああっ、わかるっっ!
この疑問は、私のようにとてもやさしくて自分より相手を優先して主張が苦手で言いたいことの1/100も言えずに生きてきた人が、「自分を大事にしよう!」、「イヤなことはイヤと伝えよう!」という教えを初めて聞き、実践しようとしたときに、最初にぶつかる壁ですよね。
イヤなことはイヤと言わなきゃいけないけど、
でも自分の気持ちや欲求を押し付けてはいけないって、
どない両立せえっちゅうねん!(怒怒怒)
ですよね。
私も最初、混乱しました。
ということで、この問題に関しては、Stefanさんよりちょぴっとだけ先を行くいなこがはりきってお答えさせていただきますね!
「自分を大切にするために、イヤなことはイヤと言う」
と書いていらっしゃいます。
そう、自分を大切にするために、イヤなことはイヤと「言う」ことが大切なんです。
言うこと。
伝えること、意思表示をすることが大事なんですね。
「自分の気持ちや欲求を押し付けて、相手を支配し縛りつけること」
との違いにお気づきでしょうか?
「言うこと」と、「押し付けること/支配し縛りつけること」。
イヤなことはイヤと言うことは、あくまでも「言う」ことに主眼が置かれていて、
それを聞いた相手がどうするか、どうさせるかには触れていないんです。
そこはまったくの別問題。
Stefanさんは、
「イヤなことはイヤと言うこと」の中に、
「それを聞いた相手は、私のイヤなことはしないようにする」ことも含まれていると感じていらっしゃるんですよね、きっと。
だけどそれらは、別物です。
別の動作です。
さらに、動作主も違います。
eg.)Stefanさん「これはイヤなの。」
彼「そうか。」(→それをする/しない)
イヤなことはイヤと言ったら、それで終わりなんです。
言ったら終わり。
投げたら終わり。
相手に投げて、
自分の手元を離れ、
相手が受け取ったものを相手がどうするかは、
もう相手に任せるしかないんです。
その後、相手がそれを聞いて、
「そっか、じゃあ君のイヤなことは止めるよ。」となるか、
「気持ちはわかった、でもごめん、それは叶えられない。」となるか、
「(拒否・黙秘・無反応)」となるか、
それは相手にお任せするんです。
あくまでも、「言う」ことに主眼が置かれているので。
それを聞いてその人がどうするかは、その人に決定権がある。
対する、「押し付けること/支配し縛りつけること」とは、
言った後の相手の行動を、自分の思い通りのものにしようとする、そうすべきだと求める、ということです。
「ねえ、私言ったよね?私イヤって言ったよね?まさかとは思うけどしないよね?わかってるよね!?言ったんだから、絶対しないでよね!!!」
と、投げた後の相手の動作を決めつけることなんですね。
この違い、ピンときましたでしょうか?
だから、言い方が、
「私ほんっまにそれイヤやねん!大っっ嫌いやねん!!!」
と少々きつめだったとしても、
その後、「だからお前やるなよ?」というプレッシャーオーラ(言動)を発していなければ、相手も空気の軽さを感じるでしょうし、コントロールにはなりません。
まあ言い方が怖すぎたらそれがプレッシャーになることもありますが(笑)、その後引きずらずスッキリしてそうだったら、相手も一緒にいるのがずいぶん楽だと思います。
逆に、
「実はぁ、勇気出してあなたにだけは言っちゃうね。いなちゃんそれ苦手なんだぁ。でも気にしないでね、てへぺろ。」
とこの上なくかわいく言ったとしても、「ね、だからしないよね?しないよね?言ったよね?私のこと好きなら聞いてくれるよね?」と期待をゴリゴリ押し付けるオーラ(言動)を放っていたら、コントロールとなります。
>私自身はあまり彼に干渉をしないようにしていたのですが、連絡がなくなる彼の態度が表すのは、私がコントロールするのでそれから逃げている、ということなのだろうか、だったらイヤだということをどう伝えたらいいのだろう…と混乱しています。
とのことですが、いただいたご相談からは、本当にそうなのかは何とも言えません。
もしかしたら、Stefanさんが気にしすぎているだけかもしれない。
超自立の彼で、彼も「態度を見て欲しい」という前置きをしてくれているなら、本当にお仕事が忙しかったり、考えごとがあったりしてつい間が空いただけかもしれません。
彼の事情は、いくら推測したところで、確実にはわからないんですよね、聞いてみないと。
そこで、「イヤなことはイヤと言う」を実行するんです。
「連絡ないと、私から逃げたいのかなって思ってしまう。」
「連絡がなくなると心配になるからやめてほしい。」
「スタンプだけでもいいから次の日くらいに返してくれたら許す!」
といった風に、伝えてみる。
あくまでも、自分一個人の考えとして。
これが一般的な常識で、そうでないあなたが悪い、おかしい、といったスタンスではなく。
(この、常識・普通で相手を批判するのもあるあるなコントロールです。)
その後彼がどうするかは、彼が決めること。
自分が望んでいた結果になるかはわかりません。
でも、その彼の決めたことを踏まえて、さらに自分がどうするかは、今度は自分が決める。
そうやってお互いに、自分が決められることを決めてラリーをして、すり合わせていくんですね。
「言う」、「伝える」ということに主眼を置くということは、
自分軸であることとも言えます。
相手の反応をうかがわずに、自分の思いを伝える。
その後の相手の決定を尊重する。
いやいや、せっかく勇気出して言いにくいこと言ったのに、却下されるなら意味ないじゃん!
私の勇気返して!!!
と思われるかもしれません。
でも、言うことが大事なんです。
言ってみれば世界が拡がる。
言ったらめでたく望んでいた結果になるかもしれないし、
望み通りにはならなかったとしても、
あれこれこねくり回して考えていた誤解が解けるかもしれないし、
折衷案がみつかるかもしれないし。
何より、「言えた」ということで、たとえ望み通りにならなかったとしても、安心してスッキリするものです。
自分の思いを、一方的に我慢して、なかったことにするのではなく、
ちゃんと伝えられたから。
自分を大事に、尊重できたのだから。
言えた時点で、自分にできることはちゃんとできています。
それを受けてどうするかは、相手が決めることだから、
伝えられた時点で、自分にできるベストは尽くせているんです。
その満足感は、ぜひやってみて味わってくださいね。
「投げたら終わり」が肚に落ちたら、
たとえ相手に断られても、
自分がみじめに感じられたり、恥ずかしく思えたりしなくなります。
最後にもう1つ、Stefanさんにお伝えしておきたいことがあります。
ここまで読んで、
「あら、私ったら、言ったからには聞いてくれるものと思ってたかも。
コミコミプランで考えていたかも。
コントロール女だったかも!」
と思われたでしょうか?
もしもそう思われたなら、Stefanさんは逆に普段から、
人に「これがイヤだ」と言われたら、
当然それを叶えてあげようとされている人なのだと思います。
すなわち、それだけStefanさんは、
叶えてあげたい人、
与えてあげたい人、
愛の大きな人なのです。
このことは、Stefanさんの大きな魅力ですので、よく自覚なさって、覚えておいてくださいね。
そんなふうに自分の愛が大きいからこそ、
「私が主張したら、相手も自分と同じように、それを叶えないといけないと思うのではないか。重荷になってしまうのではないか。」
と考え、主張できないのかもしれません。
でも今日の話で言えば、Stefanさんも、誰かに何かをお願いされても、
「あなたの気持ちはわかったけれど、でも私は私の事情でできないの。ごめんね。」
とお断りする自由もあるんです。
あ、結局、「イヤなことはイヤと言う」の話に戻ってきましたね(笑)。
だから、
お願いするもされるも、聞くも聞かぬも、あなたも私もみんな自由!すべて自由!
ということなんです。
そう思っておかれると、軽やかにコミュニケーションしやすくなり、さらに生きやすくなるんじゃないかなあと思いました。
何事も練習練習。
仕事のできそうな忙しい超自立の素敵な彼は、恰好の練習相手になってくれそうです(笑)。
ぜひ自分にとっての良い加減の主張の仕方を練習してくださいね(^^)
ずっと応援しています(^▽^)
ご相談ありがとうございました!
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