【ご相談】未だに親に甘えたいと思う私は変?―いいえ、思いきって甘えてください―
‘それなりに’うまくいっている→を→‘おもいっきり’しあわせに
こんにちは、カウンセラーいなこです。
やけにお腹がすく今日この頃。
冬眠前の季節だからでしょうか。
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妹に親を取られた、負けたように思うのです。 - ココロノマルシェ
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【ご相談】妹に親を取られた、負けたように思うのです。
実家に親と妹がいます。
私が就職する時、まだ学生だった妹が家の中で幅を利かせていて、この頃は暴力もありました。
一緒に住んでいてストレスが溜まるので、私は一人暮らしをして就職することにしました。
それが間違っていたのではないかと思うことがあります。
妹は就職してからも実家に親と住んでいて、親を取られた、負けたように思うのです。
今の私の生活を見れば自立したように見えると思います。しかし、まだ親に甘えたいとも思います。
物やお金を欲しがれば、値段にもよるでしょうが買ってくれると思います。でもそれではないのです。
逆に、プレゼントしたり旅行に誘ったりもしましたが、それほど喜ばれていないように思います。
親から何かしてほしいことがあるかと聞かれることもありますが、どうしたら満足するか分からないのです。
親にはこの気持ちを分かってもらいたいとも思いますが、それで悲しませるよりは、楽しく生きていると思っていてほしいとも思います。
別々に暮らし、気にしないようにして過ごすことはできると思います。しかし、そうしておいて、いつか後悔するのが怖いです。
親離れしていないだけで、自分の生活に集中すればよいことなのでしょうか。
または、自分の心の問題であり、ワークで癒すことで解決するのでしょうか。
それとも、実際にやり残していること、やるべきことがあるのでしょうか。
山さん
【いなこからの回答】
山さん、はじめまして。
いなこと申します。
山さんは、今に限らず、親に手放しでどっぷり甘えて当然の子どもの頃からそうはできず、甘えたい」という思いをずっと我慢してこられたところはないでしょうか。
その思いが満たされないまま、ずっとがんばってこられたからこその、今の感情なのかなと思いました。
ですが同時に、山さんの文章から、親御さんは、山さんを大事にされてきた、愛してこられたんだなあとも感じたんですね。
山さん自身が、親御さんは、山さんが物やお金を欲しがればくれるだろうと思えていらっしゃるし、何かしてほしいことはあるかと聞いてくれたりもする。
そう思えるのは、少なからず、愛されていると思えるからだと思います。
そして、山さんもすごく親御さんを愛してらっしゃる。
親御さんをプレゼントや旅行で何とかよろこばせようとしたり、もっと甘えたいという気持ちを抱えながらも、自分の思いを伝えることで悲しませるのではないかと、自分より親御さんの気持ちの方を心配して優先しておられる。
山さんもまた、親御さんを愛しておられるのだなあと感じました。
山さんがそんな風に育ったのは、やっぱり親御さんから愛を受けて育ったからですし、山さんの生まれもった気質がやさしいということでもあります。
その生まれもった気質も、親御さんから受け継いだものでもありますね。
ということで、山さんも、親御さんも、やさしい方だし、両思いなんだろうなあと感じました。
そんなふうに親御さんも山さんを愛してらっしゃったけれども、妹さんがいらっしゃって(「幅をきかせていた」、「暴力もあった」ということですが、昔から手のかかる妹さんだったのでしょうか)、年齢の少し大きな山さんよりも手のかかる妹さんのお世話につい手を取られてしまうということが多かったのかもしれません。
山さんは山さんで、幼いながらも、そんな親御さんを見て察し、「私はしっかりしなくちゃ」、「親を助けなきゃ」と、甘えたい気持ちをセーブしてがんばってこられたところはないでしょうか。
子どもって、そんな理屈は意識できていなくても、無意識で自覚なく自然と愛する親のために尽くすものです。
大事に思うからこそ、言えないこと、思いやっているゆえに我慢してしまうことってありますしね。
そして親御さんはそんな頼りがいのある山さんに、感謝したり誇らしく思ったりしながら、頼ってこられたのかもしれません。
もしそんな感じであれば、ずーっとセーブしてきた、手放しで甘えたい気持ちが、積もり積もっているのかもしれませんね。
そしてそうこうしているうちに、山さんは、親御さんに限らず、大事な人のために、自分の気持ちは二の次にセーブするくせがついてしまったのかもしれません。
だから、「何かしてほしいことがあるか」と聞かれても、どうしたら自分が満たされるのかわからなくなってしまったのかもしれない。
ということで、まずお伝えしたいのは、そんな状況でこられたなら、大人になった今でも、親に甘えたいと思うのは当然だということです。
そこで、
「私こんな年になって親に甘えたいだなんておかしいのかしら。
変態なのかしら。(←言ってない)」
なんて思わなくていいということです。
「おかしくないんだ、むしろ私よくがんばってきたのね。」ってわかっただけで、少し安心していただけるかと思います。
さて、山さんの親御さんに甘えたい気持ちが当然であるとわかったところで、お勧めしたいのは、その気持ちを親御さんに伝えてみることです。
言ってもわかってもらえないかもしれないし、拒絶されるかもしれないし、何より照れくさいかもしれません。
ですが、こんなふうに感じているんだということを親御さんご本人に伝えられるだけで、今までの積もり積もった気持ちはかなり満たされると思います。
悲しませるかもしれない(と自分が思っている)ことを伝えること自体、相手を信頼し、甘えることでもあります。
なので、相手がどんな反応であろうと、「自分の本当の気持ちを伝えられた」ということだけで、かなり満たされるはずです。
で、ここで1つ考えてみてほしいのですが、親御さんはそれを聞いて、本当に悲しまれるでしょうか?
私は親になったことがないので、親の気持ちを語るには説得力に欠けるのですが、医療の仕事をしており、いろいろな年代の「親」の方とお話しする機会があります。
現役で子育てされている方はもちろん、60年以上前に子どもを産んで、今はひ孫までいる方まで。
現役の方は、日々模索しながら子育てされているし、90歳の方でも、自分の子育てについて、「厳しくしすぎたかもしれない」、「もっとああしてあげればよかった」と、とっくに巣立ったお子さんについての子育てについて、今でも思いを巡らせておられたりします。
子育て真っ最中は必死で日々模索しているし、できる限りのことをしてあげたいというのが親の気持ちなのかなと感じます。
また、自分が年をとっていろんな経験をし、子どもが巣立って時間的にも精神的にも余裕ができたときに振り返ると、「もっとよくしてあげられたんじゃないか」なんて思われるものなんですね。
だとしたら、山さんの、本当はもっと甘えたかった思いを親御さんに伝えた方が、親御さんはよろこばれるのではないでしょうか。
山さんがそれをずーっと我慢して、伝えることなくモヤモヤを抱えたまま、ついには親御さんとお別れすることになって後悔しながら生きることの方が、親御さんからしたらとても悲しいのではないでしょうか。
親に気を遣って子どもが胸を痛めていたなんて、心残りになる気がします。
山さんが抱いている「甘えたい」という気持ちを伝えることは、親御さんの、「できる限りのことをしてあげたい」という切なる願いを叶えてあげることになるのです。
ということで、親孝行のつもりで、その思いを率直に伝えてみではどうでしょう。
そしてもう1点お勧めしたいことは、山さんが自分の気持ちのセーブをちょっとずつでも外していって、楽しく生きること。
自分自身の幸せをとことん追求すること。
親御さんにプレゼントをしてもあまりよろこんでいなさそうとのことですが、そんなことはないと思います(^^)
ただ、それ以上に親御さんがよろこばれるのは、
「山さんが幸せに生きていること」
ではないでしょうか。
だって、自分がこの世界に産み出した存在ですもの。
「この世界最高〜♪
生きてるのが楽しくてしかたないぜ〜げへへ♪♪」
ってその生を楽しんでいたら、産み出したものとしては、これ以上にうれしく、ホッとすることってありません。
それが山さん自身の幸せになるし、自動的に親御さんの幸せにもなるんです。
一石百鳥くらいのやり方です。
親御さんに何かをしてあげなくても、山さんが山さんとして生まれたことをよろこべるくらい、生を楽しんでいれば、それで十分なんですよ。
何も気にせず、ただ自分のためだけに幸せになってください。
どんなことでもいいから、今この瞬間から、山さん自身がちょっとでも楽しくなることを選んでみてください。
最初はそれもピンとこないかもしれませんが、自分のために、これは楽しいかな?好きかな?と楽しみながら試行錯誤してくださいね。
ずっと応援しています(^▽^)
ご相談ありがとうございました!
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