'それなりに'うまくいっている→を→'おもいっきり'しあわせに

「それなりに恵まれている方だと思うし、それなりにうまくやってきた。・・・あれ、’それなり’って何だろう?」  そんなあなたに’おもいっきり’のしあわせを。 @カウンセラーいなこ

「私、この仕事向いてないんで辞めます。」のその前に。

 

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 こんにちは、カウンセラーいなこです。

 

梨のシャリシャリがおいしい季節になりました。

まだ暑さも残っているので、潤いも歯ごたえもある梨が私の体にちょうどいい感じです。

 

 

 

さて、私にできそう、向いてそう、それどころかしたい!と思って始めた仕事でさえ、「私、この仕事、向いてないかも……辞めようかな。」と思うときが来たりします。

 

私にも来ました。

それで本当に辞めちゃったんですけどね(笑)。

 

 

でも、今まさにそんな風に迷っているという方は、ちょっと待って。

そんな人に一度、この記事を読んでみていただきたくて書いています。

 

 

「この仕事、向いてない。」と言いますが、仕事ってちゃんと詳しく見ると、実はいろんな要素から成り立っています。

 

たとえば、私は、本業は医療職なのですが、医療職というと、「治療的な行為」をする仕事だと思いますよね。

 

もちろん「治療的な行為」がメインなのですが、実際に働きだすと、さまざまな周辺業務があります。

 

◎治療的行為(メイン。狭義の治療的行為)

・患者さんや家族さんとのやりとり(広義の意味では治療的行為の1つかも)

・他部署とのやりとり

・カンファレンス(治療方針を決める会議)に出席する

・カルテを書く

・報告書や紹介状などを書く

・一般の方への啓もう活動(病気や治療のことについて知ってもらう)

・後進育成、教育

・研究、学会発表など

・経営(収入増のための取り組みなど)のことを考える

・医療制度の把握(保険診療なので、医療保険の法改定に左右される)

・「治療的行為」に使用する備品の管理・メンテナンス

など。

ざっとおおざっぱに挙げただけでも、これだけあります。

 

 

私は、今の本業は、自分のしたいことではないのではないかと思って転職しました。

今も同じ職種は続けています。話がややこしい(笑)。他の可能性を探るべく、同じ仕事だけど副業可なところに移りました。

 

学校を卒業して、仕事を始めて7,8年くらいは、メインとなる「治療的行為」の勉強もたくさんしていました。

しかし徐々に、それそのものに対する興味が薄れてきてしまったんですよね。

 

メインの内容に興味が持てずに、この仕事を続けていくなんて無理がある。

そう思って、自分を責めるようになっていました。

ましてや、管理職についているのに、メインの治療的行為でみんなを引っぱっていけないなんて、許されないと。

 

そして、管理職になると、経営的な視点や医療制度の把握も、たくさん求められるようになってきます。

私は、お金の計算とか法律の解釈とか、そういうのも興味が持てなかったんです。

「お金なんて、いいことしてたら勝手についてくるやろ」っていうどんぶり勘定(笑)。

法律も、人の感情があまり絡まない、無機質に見えるものには、なかなか興味が持てなかったんです。

 

そんな思いで、この仕事は違うんじゃないか、もっと他に、自分がいきいき活躍できるフィールドがあるんじゃないかって思い始めたんですよね。

 

 

でも、管理職にもついて、条件にも不満はないし、人間関係もいい。職場に愛着もある。

それを捨ててしまうなんて怖すぎて、でも、このままこの仕事を続けていると、自分が活かされないまま人生を終えてしまうんじゃないかと思って、それがどうしてもいやで、思いきって退職を決意し、別の道を探り始めたんです。

 

でも、それだけ悪くない職場でしたから、辞めることを決めた後も、まだまだ、いや、決めてからの方がより本格的に悩みました。

それはもう、ついこの間まで(笑)。

 

 

そして、悩みながら、前の職場と離れて振り返ると、この仕事の中に、好きな要素もたしかにあったんですよね。

 

患者さんや家族さん、他部署とのやりとりなどのやりとり系(どんな系統だ・笑)は好きでした。

患者さんや家族さんと他愛ない話をして笑いあうとか、上司と部下の橋渡しをするとか、クセのある看護師さんとも仲良くするとか(笑)。

後輩の相談に乗ったり、管理職として、部下の面談もしていました。

 

一般の方への啓もう活動として、病気のことについてのセミナー講師をしたり、新人研修をしたり、スーパーバイザーとして1対1で指導したり。

後進育成も好きでした。

どうやったらわかりやすいか、興味を持ってもらえるか、時間が経つのがあっという間だったと言わせる勉強会にしてやろうとアイデアをしぼって楽しんでやっていました。

そのための資料作りも好きでした。

 

カルテや報告書などを書くのも、仕事の文章の内容自体は別におもしろくはないのですが(笑)、書くこと自体は苦ではないので、ちゃちゃっと要点をまとめて書いていました。

 

 

それで、辞めてよかったのかなと悩んでいたとき、思ったんです。

この仕事の中に、好きな要素もあるし、それをもっとふくらませたらよかったのかもしれない。

「治療的行為」がそこそこでも、お金の計算や法律に興味が持てなくても、「患者さんと接するのが好きだから」という理由だけで、堂々と「この仕事は私に向いている」、と思ってもよかったのかもしれない。

 

 

「この仕事が向いていない」と言うときって、自分ができていないことに目が向いています。

それは、人によって、その仕事のメインの業務内容かもしれないし、その周辺業務である、会社の人とのコミュニケーションかもしれないし、事務的な作業かもしれないし、きっちり締め切りを守って仕事をすることかもしれない。

それで、その一部のできていない嫌いな要素だけを見て、仕事の全体を「私には向いてない」と判断してしまってるんです。

 

でも、もっともっと細かく要素に分けて見たら、その仕事の中に、好きな要素もあると思うんです。

 

事務でも、営業でも、企画でも、工場作業でも、警察官でも、ホステスでも、歌手でも何でも、職業名から連想する、メインの業務内容以外にも、実際にやってみると、仕事というのはいろいろな要素でできています。

メインの業務内容、営業的要素、ビジネス的要素、数字を追いかける仕事、コミュニケーション的要素、アイデアを出すこと、資料作り、機器をメンテナンスして使いこなすこと、後輩を指導すること、人前で話すこと、整理整頓すること……など。

 

 

で、「この仕事向いてない」と思うときは、その中の1つ、あるいはいくつかが嫌いで苦痛で、「向いてない」、「辞めたい」と思っていると思うんです。

 

でも、もっと細かく分けて考えたら、きっとあなたの好きな要素、得意な要素もあるんじゃないですか?っていうことなんです。

 

どんだけ細分化しても、自分の好きな要素が1つもない!っていうなら、辞めてよし!(笑)

でもまあ、そんなことはめったにないと思う。

 

 

もし、たとえメインの業務ではなくても、好きな要素や得意な要素があるなら、そこを膨らませていったらどうですか、と私は提案したい。(誰・笑)

 

今の仕事を、苦手で苦痛な要素と、好きな要素・得意な要素に分けて、苦痛な要素は最低限のことだけしといて、好きな要素を最大限に大きくするんです。

 

もしもコミュニケーションは苦手だけれど、数字を追いかけることが好きなら、コミュニケーションが必要な業務は最低限のことやっといて、数字を追いかける必要のある仕事に率先して立候補したり、リーダーになったり、そういう仕事をしている人のサポートをしたり、上司にそういう仕事がしたい、振ってほしいとアピールしたり。

 

そうやって、自分の好きなことを率先してアピールして積極的にやっていたら、「あの人は○○が得意な人」というイメージがついて、自然と好きな仕事が集まってくるようになります。

 

好きなことをしているから、苦にもならないし、いい質のものができて、成果も上がりやすいし、仕事が楽しくなります。

 

成果が上がるから、また依頼されて好きな仕事が回ってきて楽しくなって……といい循環になってきます。

 

 

文章を書くのが好きだけど、小説家・ライターにならない限りその能力は活かせないというわけではないのです。

今やっている仕事でも、文章を書く能力が必要とされる局面があると思うのです。

なければ作ってみればいい。

小説家にならなくても、仕事として文章を書いて活躍することは、今の職場で案外できるかもしれないのです。

 

どんな仕事もいろんな要素から成り立っているので、今やっている仕事の中に、自分の好き・得意を発揮できる側面がないかを探してみる。

 

私も、前の職場では「イラストを描く人」というイメージになっていたので、ポスターのデザインや、何かしらの挿絵の仕事はよく振られたり立候補していました。

研修講師も好きだったので、外部からの依頼もよく受けていました。

 

 

 

転職って、なかなかにエネルギーがいります。

それは、いい方向に変わるにしてもそう。

人間って、ベクトルの「良い/悪い」に関わらず、「変わる」ということ自体にストレスを感じるんです。

不満も含めて、今の環境に慣れちゃってるものだから。

 

ましてや、転職なんて大きなこと、迷いながら決めたらかなり消耗します(私私!)

 

だから、そんな大勝負にいきなり出ずに、今いるところで、自分を活かす余地は本当にないのか、自分が楽しむ余地は本当にないのかを、考えてみてください。

 

仕事を要素に分けて。

整理整頓が得意とか、明るいあいさつで場を和ますことができるとか、そういうはっきり数字にならない仕事でも、たしかに職場の役に立っていたりするんです。

自分が好きなこと、得意でよくできていることを、ちゃんと自分が自覚して、意識的にやると、もっと大きな効果が出ます。

それを意識的に使えば、転職なんてリスクを冒さなくても、今の職場でローリスクでやりがいを持ちながら楽しくやっていけるかもしれません。

 

 

ちなみに私は、転職したことをそんなこんなでずいぶん悩んで不安にもなっていたのですが、人との関わりや、研修講師など、自分が好きな要素って、今やろうとしているカウンセラー業務のメインじゃないか!と気づいて、今の本業も苦ではないけれど、好きな要素をメインに持ってこられるカウンセラーという仕事に巡り合えたのだし、結局転職してよかったのかもしれないと、今は喜びかけています(←まだ言い切れない。用心深い。笑)。

そういう場合もあります。かなーり時間かかったけど(笑)。

 

そういえば、「そういう要素がメインの仕事に就けたらいいのに。でもそんな仕事ないよなあ、もう今さら無理やんなあ。」とはうっすら思っていました。

 

だから、もう辞めてしまった後で、後悔してるという方は、きっと辞めたことが正解です。

もうただちにこのブログを閉じて眠るんだ!(笑)むだに不安になっちゃいけないよ(笑)。

 

 

 

「この仕事向いてない」

それは、どの要素が向いていないと思ってる?

どの要素がなければ楽しい?

楽しい要素はまったくない?

 

自分の仕事を要素に分けて、好きな部分を膨らませてみる。

それをやってみてから、転職を考えてもいいんじゃないのかなあというお話でした。