好きを仕事にするときに、つまづきがちなこと。肚を括れていますか?したいと思ったワクワクに意識を向け、拡大させていく。
他府県ナンバーの車と、バイクで疾走するお坊さん。
お盆が終わりましたね。
‘それなりに’うまくいっている→を→‘おもいっきり’しあわせに
こんにちは、カウンセラーいなこです。
お得なモニター価格でのカウンセリング、まだまだ募集中です!
モニター価格のうちに受けていただくと、正規価格に戻ったときのご利用時にもリピーター割引が適用させていただきますので、お得でございますヨ。
さて先日、開いたYouTubeのおすすめ動画に挙がってきた養老孟司さんの講演会動画を観ました。
というかとても長いので、家事をしながらラジオのように聞き流していました。
その動画タイトルも忘れてしまって、講演会のメインの話題でもなかったのですが、
学生さん向けの講演会の動画で、ある学生さんの、
「好きなことを仕事にしたい」
という意見に、養老孟司さんが答えてらっしゃったんですね。
養老孟司さんは、専門は、解剖学の医師ですが、
最初は臨床医(患者さんを診る医師)をされていたそうです。
だけど、自分が興味のある疾患の方ばかりを診られるわけじゃない。
中には嘘をつく人、仮病のような人もいる。
↑文字にすると、自分勝手で冷たいように感じるかもしれませんが、動画では、講演会用にユーモアを交え、おもしろおかしく楽しませるように話されているためです。
これは自分には合わないと思って、患者さんを診る医師ではなく、基礎研究の解剖学の方へ転向されたそうです。
解剖は、亡くなった方を解剖して研究するので、ご遺体は嘘をつかないし、と。
しかし、解剖を専門にすると、今度は時間が非常に不規則になったそうです。
生前、献体すると約束してくれた方が亡くなられたら、すぐにご遺体を引き取りにいかなければならない。
いつ亡くなられるかは、予想ができません。
早朝でも夜中でも、盆暮れ正月でも関係ない。
連絡が来たら、いつでも飛んで行かないといけない。
今度はそういう大変さがあったそうです。
つまり、何事も、仕事となると、あらゆることをしなくてはいけない。
好きなことだと思って始めても、そこには、嫌いな要素も必ずと言っていいほど入っているものだということなんですね。
だから、「好きな仕事」というのはそもそも曖昧なものだし、
好きなことを仕事にしているという人は、
好きじゃない要素もあるはずだけど、
「自分はこれが好きだ」
と思いこんでやっているんだと思う。
この思いこみの力はすごい。
というようなことをおっしゃっていました。
これってまさに、
「肚を括る」
ということなんだろうなあと。
好きな仕事だと思って、その仕事に就けたとしても、
ここで一旦つまづく人って多いんじゃないかと思うんです。
ある仕事が好きだ、やってみたい
と思って就いても、やってみて初めてわかることってたくさんあります。
以前に私も、仕事を要素に分けて考えるという記事を書いたのですが、
仕事って、看板となるメインの部分以外に、いろんなことがくっついてくるんですよね。
たとえば私は、動物の飼育員の仕事とか、楽しそうだなあと思うことがあります。
カウンセラーちゃうんかい。
生き物はずっと見ていても飽きないし、自然に近い環境で毎日仕事できたらいいだろうなあっていう想像なんですけどね。
だけど実際に飼育員をやってみたら、
生き物には汚れ仕事がつきものだし、
炎天下の中、または極寒の中、
日に焼けたり、冷えたり、
汗でメイクも髪の毛もぐちゃぐちゃになったりしながら力仕事をしたりとか、
朝が早かったり夜が遅かったり、不規則で生活リズムが乱れるなあとか、
やってみたら「私これ続けていく自信ないわー」となるかもしれません。
これも想像ですけどね。
どの仕事でも同じだと思います。
メインの仕事以外に、
事務的なこと、
経営に関わる数字的なこと、
人間関係、
体力的な問題、
勤務地の利便性や通勤手段、
稼働時間帯や休日などのライフスタイルに関わることなど、
1つの仕事には、たくさんの要素が絡んでいます。
仕事内容はいいけど、数字的なことには興味が持てないとか、
仕事自体は好きだけど、休みの日が家族や友達と合わないとか、
夜型の生活になっちゃうのはいやだなあとか、
たくさんの人と働くのは疲れるとか、
勤務地がへんぴとか、通勤電車が満員過ぎて毎朝毎夕苦痛とか。
で、
「『好きな仕事』というものは、
そういう自分の嫌な要素、苦手な要素が1つもないものだ。
1点の曇りもないものだ。」
と思っていると、
何を仕事にしても、
「これも何だか違うなあ……」
とジプシーになってしまう可能性があるんですよね。
「あれもしんどい」、「これも違う」と、自分が好きな仕事なんて、この世にないように思えてきます。
ここで、養老先生の言う「思いこみの力」っていうのが必要になってくるのかなと。
とはいえ、
「どんな仕事にもしんどいことはあるんだから、
ぜいたく言わず我慢して、好きだと思いこんでやり通しなさい」
というのとは少し違って、
その仕事のある部分が好きだと思うなら、
その好きな部分を大事にして、それをやるために、
覚悟を決めて、
肚を括ってとことん打ちこんでみたらどうか
ということだと思うんです。
そのためには、好きな部分を思いっきり楽しんで享受する。
ますます好きになる、
主体的に楽しむ、
自分にはできると信じる、
ワクワクをちょっとずつ育てていく、
といったことを、養老先生は「思いこみの力」とおっしゃっているんじゃないかなと思いました。
どうしてもやりたいことのためなら、勝手に乗り越えられちゃうこともあったりします。
また、やっていくうちに、苦手な部分はそこそこで手を抜くとか、それが得意な人とシェアしたり任せたり、外注したりすることができて、解決していったりします。
最初は苦手と思ったことほど、実は手ごたえがあって楽しくなってくるということもある。
したいと思ったワクワクを大事に、
好きな部分に注目して、意識を向け、拡大させていく。
それが、好きを仕事にするときに必要な、肚の括り方なんだと思います。
苦手な部分にばかり気を取られて注目して、怖れて自信を失くして、
自分が好きな部分に思う存分打ち込めず、
浅瀬で「なんか違う」と引き返してしまうと、
好きな仕事というのは、どこにもない幻になっちゃうかもしれません。
とまあここ数日、カウンセラーとして肚を括ることについて、ふたたび、いや、みたび、よたび、ウグッとなっていたいなこがお送りしました。
笑。
もし、
「そう言われたら、私、いくら好きな仕事のためでも、そんな必死で頑張りたくない。
今の仕事は、そんなに好きではないし、好きを仕事にしたいけど、肚を括ってとことんやるとか言われたらしんどいなあ」
と思った場合はどうするか、というお話をまたそのうち書きますね。
動画探せました!
3:45頃に、好きを仕事に……のお話があります。
よければどうぞ。
最近養老先生とジャルジャル動画が好きです。
(どういうラインナップだ)
▽お問い合わせ、ご意見ご感想はコチラ