前の職場の、他部署の女性上司。
アラフォーで独身の方でした。
私の職種と関わりの深い部署だったので、公私に渡ってその上司といろいろ話していたんですけど、ある時、こんなエピソードを聞きました。
他部署の20代女性スタッフが結婚したんですね。
朝礼でそれを発表しました。
それを聞いた女性上司が朝礼後、その結婚した女性スタッフに、
「おめでとうー、よかったねー、どんな人?どこで出会ったん?」
等々話しかけたそうです。
それを見ていた、その女性上司のさらに上役の上司(男性、50歳過ぎ、既婚)が、
あとでその女性上司に、
「辛かったやろう、よく言った、がんばった。」
としみじみいたわるように、その女性上司声をかけてきたそうです。
女性上司は、何をそんなに同情されているのかわからず、いっしゅんポカンとなったそうですが、要は男性上司は、アラフォー独身である女性上司が、自分より若い女性スタッフに先を越されて、辛くて悔しい思いをしているにも関わらず、それをグッとこらえて祝福したことに対しての労いを伝えたかったようだ、ということに気づいて、腹が立つやらおかしいやらだったそうです。
まあね、私だって、そんな状況の場合、先を越されてザワザワする気持ちがまったくない訳ではないと思います。
でも、女性みんなが自分より年下の女性の幸せを、辛く、苦々し思っているかと言ったらそんなことはないですからね!(笑)
女性芸人さんがよく、バラエティ番組なんかで、自分より若い女性を叩いている場面がありますが、あれも「ビジネス叩き」の部分はあると思いますよ(笑)。
実際には後輩をかわいがったりされている人も多いと思います。
私自身、男の人はもちろん好きですけどね。
自分にないものを持っているし、頼りになるところとか、わかりやすくてかわいらしいところとか。友人としても、恋愛対象としても好きです。
でも、女の人、自分より若い人も、また別の感情で好きなんです。
恋愛対象ではないけれど、同性は同性で、共感できることがあったり、自分も辿ってきた道を歩いているのを見たりすると、愛おしくなるというか、応援したくなります。
だけど女性が妙齢で独身だと、
「いつも男を漁っていて、自分より若い女性は敵視して嫉妬してキーキーしている」
というキャラを、世間の期待に応えて(笑)演じなくてはいけない雰囲気は多少あるなあとは感じます。
その人のキャラクターにもよりますが。
でも、どうして自分より若い女性の幸せを嫉妬しなくちゃいけないのか。
他の人の幸せが、自分の幸せに何か悪影響を与えるのでしょうか?
そもそも、世の中の幸せの総量って、限りがあるのでしょうか?
誰かが幸せになったら、他の人の、自分の幸せが減るとか、そんなケチくさいところなのでしょうか、私たちの生きるこの世界は。
人の不幸は蜜の味?
いやいや、そんなセコい世界の住人に甘んじてていいんですか、あなたは!?
幸せに限りはない、幸せは無限に広がっていく、私はそういう世界で生きていたいなあと思っています。
好きな人が他の人と付き合ってしまった、結婚したとか、受験などは確かに、椅子取りゲーム的要素はありますよね。
失恋直後はやっぱり自分の幸せが奪われたようね気になることもあると思います。
凹む、傷つく、めっちゃわかります(笑)。
でもそれも、実は一時的なことで、長い目で見たら、これでよかったなあと思えるようになっていくんじゃないかなと思うんです。
すぐにはわからなくても、いつか。
もっと合う人や学校、会社に出会える、一見、不幸に見えることでも、何か次の展開につながっていくようになっているんじゃないかなあと。
わかりませんけどね(笑)。
でも、私の住んでいる世界は、袋に入った限られた幸せをみんなで奪い合うようなところじゃなくて、幸せが幸せの連鎖を起こし、どんどん潤沢に、みんなで豊かになっていく世界なんだと、「自分が」信じていることが、何より大切な気がします。
そういう世界に自分は生きているんだ、という信念が。
誰かが幸せになったって、自分の幸せは減らない。
それどころか連鎖して無限に増えていく。
仕組みはよくわからないけど、幸せっていうのは、回り回ってすべてにいい影響を与えていくのです。
そう信じられたら、人の幸せに動揺する必要はなくなります。
でもでも、なかなか自分の番が回ってこない間は、不安になるよねー、さみしくなるよねー。
それもわかる(笑)。
そんな時は、励ましあってやりすごしましょ。
このアラフォー独身女性上司は、2年ほど前に、43、4歳で結婚されたんですよ。
すばらしい、希望の星だ(笑)。