'それなりに'うまくいっている→を→'おもいっきり'しあわせに

「それなりに恵まれている方だと思うし、それなりにうまくやってきた。・・・あれ、’それなり’って何だろう?」悪くない人生のはずなのに、心から幸せと言いきれない、このままで終わりたくないと思ってしまう。そんなあなたに’おもいっきり’のしあわせを。 @カウンセラーいなこ

お局さまの涙

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こんにちは、カウンセラーいなこです。

 

じわじわと食欲の秋を感じています。

甘いものがあまり好きじゃなくて、子どもの頃から、おやつにケーキを買ってもらうより、ポテトとか、チキンマックナゲットとか、たこ焼きを買ってもらう方がうれしかったのですが、食後になにかもう1つ、甘いものを欲している今日この頃です。

 

 

 

いきなりですが、私、「お局さま」ということばがなんだか苦手で。

 

自分のことを言われてるんじゃないかって思うから、というのも大いにあるんです。

 

結婚せずに、職場にいつまでも居座り続ける主のような、ベテラン女性社員。

 

まさしく、私のような人のことを指しているんだろうなあと、チックリきてしまうんです。

 

 

だけどそれだけじゃなくて、もともとあんまりそういうラベリングはしたくないと思う方なんです。

 

よく知る前から、外的な条件ですべてを一緒くたにして、「どうせ○○は」って言われるのが悲しい、悔しいって思う気持ちがわかるから。

 

 

「お局さま」以外にも、「今どきの若い子」とか、「ゆとり世代」とか、ちょっとネガティブなニュアンスで、ひとまとめにすることばってありますよね。

 

そういうのも、できるだけ言いたくないんです。

シャレで、冗談でわざということはありますが。

「大阪のおっちゃん」とかね(笑)。

大阪にも、上品な紳士淑女、無口な人、謙虚な人、シャイな人はいるんですよ!!!

 

 

 

お局さまの話に戻ると、お局も、そのラベルを外して1人の女性として見ると、そうなるに至った背景はあると思うんです。

 

 

日々外的な刺激を受けて、肥厚して固くなっていく足の裏のように(私の足裏はつるつるのふわふわです!(何の見栄・笑))、傷つくことやがんばらなきゃいけないことがたくさんあって、その過程で強く、ふてぶてしくなっていってしまった。

職場を立ち行かせることに必死で、自分の生活を守るのに必死で働いていたら、いつの間にか主のようになっていた。

 いつの間にか、煙たがられる側に。


外側は固くてガサガサでも、それを削って磨いていけば、中にはつるつるのふわふわが入っている。

見るからにつるつるのふわふわの女の子と同じように、みんな中身はそうなんだということを私は信じているのだと思います。

 

 

 

「お局」という発想がないのは、私のいる医療業界が、女性の多い職場だからというのもあるかもしれない。

医療というのは、看護職や介護職など、普通の企業に比べて女性の多い職場です。

だから男性の方が優位とか出世するという意識は薄い。

職場に年配女性がいることもまったくめずらしくないので、私に限らず、あまり「お局」という発想を、自分の業界で聞いたことがないです。

女性の先輩、上司にもかわいがってもらってきましたし。

 

 

いや、でも、いましたね、きっつい人も(笑)。

 

だけど、そんな人でも、硬い皮を削るなり磨くなりしていけば、つるつるのふわふわが出てくるということはわかるんです。

怖いけれど、本当はこの人が1番おびえているんだろうなあ、傷ついてきたんだろうなあというのは見えるんです。

 

でも嫌いですけどね(笑)。

私はお人よしではないので、本当はつるつるのふわふわと分かっていても、理不尽に攻撃してくる人は嫌いです。

必要であれば、仕事上はうまく付き合いますが、それ以上近づきはしません。

そういうマメさはないから。

その硬い皮をわざわざ削ろう磨こうとは思わない。

 

助けを求めていない人を助けることはできない。

 

でも「削って!」って本人が助けを求めてきたら、あるいは、なにかのきっかけで私がその人に興味を持って「あなたのその皮削りたい!」と思う瞬間がやってきたら、全力で削ります。

 

 

 

話がそれましたが、とにかく、「どんなにイヤなやつも、中身は同じようなもん」というのが、私の信条だと思います。

だから、年が上でも下でも、経歴があってもなくても、ヤンキーでもエリートでも、いやなやつでもいい人でも、私の基本スタンスは変わらない。

その人自身を見ています。

私のカウンセラーとしてのウリは、その信条かもしれない。

って言うとかっこつけすぎ大きく出すぎな気がしてしまう小心者です(笑)。

 

 

 

きっつい他部署の女性上司が、あるとき保育園帰りの子どもさんを連れてきているのを見て、「ああ、そうだよな、この人も、家では、妻でありお母さんなんだよな」と思いました。

 

職場のきつい人も、家に帰れば、誰かの娘であったり、恋人であったり、妻であったり、母であったりするんですよね。

 

どこかで傷ついて、がんばりすぎちゃった、強くなりすぎちゃった。

 

そうなったストーリーがあるんです。

硬い皮の奥に入っているのは、自分と同じ、つるつるのふわふわの、傷つきやすい人なんです。

 

 

 

でも、「お局」というワードを使う人は、きっとひどいことされたり傷つけられたりしたことがあるんだろうなー。

相―当―イヤなやつなんでしょうね、そいつ(笑)。

うん、わかるよわかる。

それもわかる。

そんなときは、仲間と安全地帯で思いっきり文句を言うんだ!

思いっきり口汚く文句を言ってちょっとスッキリすれば、そいつの奥にあるものに目を向けられるときが来る。

かも(笑)。

 

 

お局さまにも、あなたと同じように、人知れず涙する日はきっとあります、あると思います。