理不尽な扱いを受けたとき。そこに自分への悪意を探し出して、いちいち傷つかなくていい。
'それなりに'うまくいっている→を→'おもいっきり'しあわせに
こんにちは、カウンセラーいなこです。
今日、17時半を過ぎて、高いところから西の空の奥の方を見たら、明るかったです。
少しずつ少しずつ、春は近づいていますね。
職場でまだ私が新人の頃、ある上司が、私たち部下に言いました。
「自分が管理職になって、部下ができたとして、
『よーし、これからこの部下たちを苦しめてやるぞー!』
とか思うと思うか?
そんなわけないやろ?
自分が管理職になったら、部下にもできるだけ楽しく働いてほしいと思うやろ?」と。
その通りだと思いました。
新人さんとか、上司と関係の遠いスタッフは特に、目上の人に対して脅威を抱きやすい傾向があります。
上司とバカ話したり、上司の愚痴や弱音を聞けるくらいの関係になると、そんなことはないんですけど、とかく上司と遠い人は、
「いつも監視されている」
「何かダメ出しされるんじゃないか」
「評価してくれない」
「搾取されるのではないか」
そんな恐れを抱きがちです。
でも冷静に考えて、自分が管理職の立場になったとしたら、
「ようし、こいつらをいいように使って、厳しくしてつぶしてやるぜー!」
なんてまず思わないですよね。
冒頭の上司が言ったように、できるだけ、部下のことも組織のことも良くしていきたいと思うと思うんです。
だけど、
「いやいや、あの人は悪の組織より来たる使者にしか見えないよ」
という上司も、中にはいるかもしれません(笑)。
そういう人は、何かひどく傷ついたり、余裕がなかったりして、己の身を守るために、そうならざるを得なかったのでしょう。
辛酸舐めすぎた経験から、周りを攻撃することでしか、自分を守れない状態になっている人は、たしかにいると思います。
でもきっとその人も、ニュートラルか、それ以上の状態であれば、そんな嫌な感じにはならなかった。
そこまでその人をひん曲がらせた苦悩を洗い流して癒すことができたらきっと、
「ヒッヒッヒ、こいつらを苦しめてやるぜ〜」
なんて思わない。
みんなの幸せに協力したいと思うと思うんです。
これは上司に限らず、他の人間関係でも同じで。
結婚したら、「この人を幸せにしたい」と思うだろうし、
子どもが生まれたら、「この子を幸せにしたい」と思うと思うんです。
少なくともニュートラルかそれ以上の精神状態であれば。
だから、身近な人を信じましょう。
根っから悪い人はいないはずです。
というのが今日の論点ではなくて。
まあ、それはそうだと思うんですけどね。
でも今日お伝えしたいのは、そのことじゃなくて。
どうしようもなくひん曲がっちゃって、もうそれをほどいてあげたいという気さえ起こらないような人(笑)も、たしかに世の中にはいます。
今日お伝えしたいのは、
そんな人に出会ってしまって、嫌なことをされたとき、理不尽な扱いを受けたとき、
その人の理不尽な言動に、いちいちあなたが傷つかなくていい。
ということです。
人は、ニュートラルかそれ以上の精神状態であれば、人を傷つけたいなんて思わない。
ということは、理不尽なことやひどいことをしてくるということは、
その人の状態は、「ニュートラル未満である」
ということです。
だからそこで、相手の自分に対する悪意を探し出して、あなたが傷つかなくていいんです。
ましてやそこで、
「自分はどうしてこうなんだ。こうなるんだ。私の何が悪かったんだ。」
なんて自分を責めなくていい。
単に、その人の状態が、ニュートラル未満だというだけのことです。
「あー、人間は、ニュートラルな状態なら、むやみに人に悪意を向けたいなんて思わないはずだから、この人は今、ニュートラルな状態じゃないんだな。
この人も苦しいんだな。」
で終わればいいんです。
理不尽な扱いを受けたときって、その扱い自体もさることながら、それ以上に、
「自分に悪意が向けられたように感じること」
が辛かったりするでしょう?
「そこに自分への悪意は存在しない」
と思えるだけで、同じ状況でも、ずいぶん楽になると思います。
そういうことです。
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