'それなりに'うまくいっている→を→'おもいっきり'しあわせに

「それなりに恵まれている方だと思うし、それなりにうまくやってきた。・・・あれ、’それなり’って何だろう?」悪くない人生のはずなのに、心から幸せと言いきれない、このままで終わりたくないと思ってしまう。そんなあなたに’おもいっきり’のしあわせを。 @カウンセラーいなこ

弱さには、見ず知らずの人間に迷わず話しかけさせるほどのパワーがある。

弱さには、見ず知らずの人間に迷わず話しかけさせるほどのパワーがある。

 

 

'それなりに'うまくいっている→を→'おもいっきり'しあわせに

こんにちは、カウンセラーいなこです。 

暖かくなったと思えば黄砂お見舞いの大阪です。

 

 

実は昨日、何年かぶりに、

ビッターーーン!

とこけました(笑)。

 

仕事で、他の施設さんに行っていたのですが、そちらの外玄関で。

 

一段だけ、10センチにも満たないくらいの段差があったんです。

階段とも言えない程度の、でも、敷居よりは確実に高い、目立ちにくいけど、確実な段差があったんです。

 

気づきにくい高さで、入っていく時も軽くつまづきました(笑)。

おお、危ない、段差あったのか。

と思ったのですが、

施設の方とお話しして帰る頃には、すっかりそのことを忘れていました。

 

ご挨拶して、内玄関を出て、いただいた名刺を見ながら外玄関を出ようとしたら、またその段差を見落としていて、踏み外し、バランスを崩し、おっとっと、とつんのめって、

ビィィッターーーン!!!

と見事にこけました(笑)。

 

痛いやら恥ずかしいやら。

何とか上体は起こしましたが、あちこちが、

ビィ〜〜〜ン

としびれて痛んで、20秒くらい立ち上がれなかったです。

自分が道路にへたりこんでるところを今思い浮かべると、シュールで笑える(笑)。

 

ビィ〜〜〜ンがおさまって、主に痛いのは、両肘と膝。

厚着していたのが幸いでしたが、袖をまくると、左の肘がすりむけて血が出ていました。

右肘と両手のひらは、血が出ない程度の薄皮だけの擦過傷。
 f:id:inainaco:20210111221341j:plain

 

 

傷口が乾かないうちに急いでドラッグストアでキズパワーパッドを買って、公衆トイレの洗面所で傷口を洗い流して、貼っていました。

 

アタタタ、しみる〜〜〜……

 

そこへおばあさんが入ってきて、そんな私を見て、話しかけてきました。

 

「どうしたん?転んだん?」

 

そうなんです〜(泣)。

 

「うわあ、気ぃつけななあ。

私も絶対転んだらあかんて子どもに言われてんねん。

ねえちゃんでそんなこけるんやったら、私らもっと気ぃつけななあ。」

 

おばあさんがちょぼちょぼ歩きながらトイレへ入っていって、用を足して出てきても、まだ私が処置していたので、

「お互いに気ぃつけよな」

と何度も振り返って私に声をかけながら、去って行きました。

 

 

実はこけた後、

あー、しばらく痛いと不便だなあ、

生きてたら、たまにはこういう不慮の事故に遭うことは、どうしても避けられないよなあ、

突然やってくるもんなあ、

痛い思いはイヤだなあ、

死ぬまでにあと何回痛い思いしなあかんねんやろ、

ていうかこのできごとは、私の何かが引き寄せたんだろうか・・・

なんて、少し気が重くなっていました。

 

今考えれば、この程度のけがで大げさにと、自分でも笑えるのですが、

1つ悪いことがあると、一気にグイーンと考えが悪い方へ引っ張られてしまいます。

 

 

そんな気分でいたので、おばあさんの声かけで、何だか現実に引き戻されてほっとしました。

ありがとうございます、おばあさん(キラキラ)。

 

 

そして、弱さが人をつなぐって、こういうことだなあと考えていました。

 

私がトイレを済ませて普通に手を洗っていただけだったら、おばあさんは私に声をかけなかったと思います。

 

私が傷口を洗っていたから、おばあさんは声をかけて、そこに交流が生まれたわけです。

 

痛そうだな、大変そうだな、と思ったから、思わず声をかけてくれたのでしょう。

 

私がティッシュキズパワーパッドも(笑)持っていて、そこに水道もあったので、おばあさんは声かけのみにとどまりましたが、何かがないとか言えば、何とかしようとしてくれそうな勢いでした。

 

人って、それをしたって自分には何の利益も生まれなくっても、困っている人を見たら助けたくなるものなんですよね。

いや、「人を助けられた」という喜びが、何よりの利益なのかもしれない。

 

 

「困っている」という一種の弱さには、見ず知らずの人間に迷わず話しかけさせるほどのパワーがあるのです。

 

 

弱さを見せていく。

そこまでわかっても、まだ怖い気もするのですが、そんなことももっとしていきたいなと思う小正月です。

 

 

左肘の処置を終えて、トイレに入ってズボンを下したら、膝のすり傷は、血が出ない程度のものでした。

右膝は打撲という感じで、内出血して熱を持って腫れてきましたが。

外に出るので厚着していて本当によかった。

上:長袖ヒートテック2枚、ポロシャツ1枚、カーディガン2枚

下:ヒートテックレギンス、分厚い極暖的ズボン

どんだけ〜!

夏で半袖だったらと思うとぞっとします。

コンクリートに生腕打ちつけてました!

考えるだけで足元がゾワゾワ(@▽@)

 

いろいろ不幸中の幸いだった。

 

そして、仕事があって、仕事ができる体があって、その上カウンセラーになるという夢まである、なんて私は幸せなんだと、あれもこれもないと言っていた自分を少し恥ずかしく思いました。

禍転じて善人と成る。

あと、ながら歩きはダメ、ゼッタイ!

今ここに集中しなきゃ!と再確認(笑)。

 

 

人生って、こうして、うぬぼれては落ちて、また浮上してと、結局ただのそういう波の繰り返しにすぎないのかもなあ。

だからこそ、すべての波を楽しむに越したことないってことなんだなあ。

 

 

それにしても、ちょぼちょぼ歩きのおばあさんに、「お互いに気をつけよう」とか言われちゃったよ。

いやあ、あの玄関は人間工学的に問題があるね。

子どもさんが通う施設なのに、あれじゃあ絶対ダメだよ。

つまづく人続出だと思うなあ。

早急な改修が必要だ。

老化によって足が上がっていないからこけたわけじゃないですよ?

↑絶対認めない。

 

 

  

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