弱さには、見ず知らずの人間に迷わず話しかけさせるほどのパワーがある。
'それなりに'うまくいっている→を→'おもいっきり'しあわせに
こんにちは、カウンセラーいなこです。
暖かくなったと思えば黄砂お見舞いの大阪です。
実は昨日、何年かぶりに、
ビッターーーン!
とこけました(笑)。
仕事で、他の施設さんに行っていたのですが、そちらの外玄関で。
一段だけ、10センチにも満たないくらいの段差があったんです。
階段とも言えない程度の、でも、敷居よりは確実に高い、目立ちにくいけど、確実な段差があったんです。
気づきにくい高さで、入っていく時も軽くつまづきました(笑)。
おお、危ない、段差あったのか。
と思ったのですが、
施設の方とお話しして帰る頃には、すっかりそのことを忘れていました。
ご挨拶して、内玄関を出て、いただいた名刺を見ながら外玄関を出ようとしたら、またその段差を見落としていて、踏み外し、バランスを崩し、おっとっと、とつんのめって、
ビィィッターーーン!!!
と見事にこけました(笑)。
痛いやら恥ずかしいやら。
何とか上体は起こしましたが、あちこちが、
ビィ〜〜〜ン
としびれて痛んで、20秒くらい立ち上がれなかったです。
自分が道路にへたりこんでるところを今思い浮かべると、シュールで笑える(笑)。
ビィ〜〜〜ンがおさまって、主に痛いのは、両肘と膝。
厚着していたのが幸いでしたが、袖をまくると、左の肘がすりむけて血が出ていました。
右肘と両手のひらは、血が出ない程度の薄皮だけの擦過傷。
傷口が乾かないうちに急いでドラッグストアでキズパワーパッドを買って、公衆トイレの洗面所で傷口を洗い流して、貼っていました。
アタタタ、しみる〜〜〜……
そこへおばあさんが入ってきて、そんな私を見て、話しかけてきました。
「どうしたん?転んだん?」
そうなんです〜(泣)。
「うわあ、気ぃつけななあ。
私も絶対転んだらあかんて子どもに言われてんねん。
ねえちゃんでそんなこけるんやったら、私らもっと気ぃつけななあ。」
おばあさんがちょぼちょぼ歩きながらトイレへ入っていって、用を足して出てきても、まだ私が処置していたので、
「お互いに気ぃつけよな」
と何度も振り返って私に声をかけながら、去って行きました。
実はこけた後、
あー、しばらく痛いと不便だなあ、
生きてたら、たまにはこういう不慮の事故に遭うことは、どうしても避けられないよなあ、
突然やってくるもんなあ、
痛い思いはイヤだなあ、
死ぬまでにあと何回痛い思いしなあかんねんやろ、
ていうかこのできごとは、私の何かが引き寄せたんだろうか・・・
なんて、少し気が重くなっていました。
今考えれば、この程度のけがで大げさにと、自分でも笑えるのですが、
1つ悪いことがあると、一気にグイーンと考えが悪い方へ引っ張られてしまいます。
そんな気分でいたので、おばあさんの声かけで、何だか現実に引き戻されてほっとしました。
ありがとうございます、おばあさん(キラキラ)。
そして、弱さが人をつなぐって、こういうことだなあと考えていました。
私がトイレを済ませて普通に手を洗っていただけだったら、おばあさんは私に声をかけなかったと思います。
私が傷口を洗っていたから、おばあさんは声をかけて、そこに交流が生まれたわけです。
痛そうだな、大変そうだな、と思ったから、思わず声をかけてくれたのでしょう。
私がティッシュもキズパワーパッドも(笑)持っていて、そこに水道もあったので、おばあさんは声かけのみにとどまりましたが、何かがないとか言えば、何とかしようとしてくれそうな勢いでした。
人って、それをしたって自分には何の利益も生まれなくっても、困っている人を見たら助けたくなるものなんですよね。
いや、「人を助けられた」という喜びが、何よりの利益なのかもしれない。
「困っている」という一種の弱さには、見ず知らずの人間に迷わず話しかけさせるほどのパワーがあるのです。
弱さを見せていく。
そこまでわかっても、まだ怖い気もするのですが、そんなことももっとしていきたいなと思う小正月です。
左肘の処置を終えて、トイレに入ってズボンを下したら、膝のすり傷は、血が出ない程度のものでした。
右膝は打撲という感じで、内出血して熱を持って腫れてきましたが。
外に出るので厚着していて本当によかった。
上:長袖ヒートテック2枚、ポロシャツ1枚、カーディガン2枚
下:ヒートテックレギンス、分厚い極暖的ズボン
どんだけ〜!
夏で半袖だったらと思うとぞっとします。
コンクリートに生腕打ちつけてました!
考えるだけで足元がゾワゾワ(@▽@)
いろいろ不幸中の幸いだった。
そして、仕事があって、仕事ができる体があって、その上カウンセラーになるという夢まである、なんて私は幸せなんだと、あれもこれもないと言っていた自分を少し恥ずかしく思いました。
禍転じて善人と成る。
あと、ながら歩きはダメ、ゼッタイ!
今ここに集中しなきゃ!と再確認(笑)。
人生って、こうして、うぬぼれては落ちて、また浮上してと、結局ただのそういう波の繰り返しにすぎないのかもなあ。
だからこそ、すべての波を楽しむに越したことないってことなんだなあ。
それにしても、ちょぼちょぼ歩きのおばあさんに、「お互いに気をつけよう」とか言われちゃったよ。
いやあ、あの玄関は人間工学的に問題があるね。
子どもさんが通う施設なのに、あれじゃあ絶対ダメだよ。
つまづく人続出だと思うなあ。
早急な改修が必要だ。
老化によって足が上がっていないからこけたわけじゃないですよ?
↑絶対認めない。
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