「オペラ座の怪人」がよりおもしろくなる?原作のおはなし⑩―積極的には殺めていない怪人―
’それなりに’うまくいっている→を→’おもいっきり’しあわせに
自分の書きたい思いだけで書いてきた、オペラ座の怪人シリーズですが、ついに最終回。
きっちり⑩で終わりそう。
ちょっとこの後は燃え尽きるかもしれません。笑笑
ということで、原作小説から、私の大好きな四季版「オペラ座の怪人」の、より理解が深まったなと感じるところを書いていくシリーズ。
最終回の今日は、「積極的には殺めていない怪人」です。
「オペラ座の怪人」の原作小説と、ミュージカルの関係はこちら↓に書いているのでご参照くださいねー。
アンドリューロイドウェバー版や四季版の「オペラ座の怪人」が好きで、原作を知るとそのイメージが壊れそうでいやという方は、読まないでくださいねっ!
【四季版「オペラ座の怪人」の理解がちょっと深まる原作シリーズ】
⑧怪人はどうして実物大クリスティーヌそっくり人形を作ったのか
▽たくさん読んでいただいているこちらもぜひどうぞ。
【オペラ座の怪人をちょこっと心理学的に考察シリーズ】
ここからネタバレしますよーーー!
積極的には殺めていない怪人
怪人は、四季版の劇中では、少なくとも2人、人を殺めています。
「最初はブケー、次はピアンジ」ってやつです。涙
怪人よ、人を殺めさえしなければ、せめてワンチャンあったのでは。涙
と怪人贔屓の私は思ってしまうのですが、原作では、積極的には殺していない模様でした。
自分の手を使ってわざわざ縄をかけにいったのではなく、
自分の棲家に人が近づかないよう、随所に罠を仕掛けてあって、それに掛かってしまった人の遺体を処分するという感じ。
いやまあ、罠を仕込んでいるんだから、間接的には殺しているのですが。
怪人も遺体の処理のような面倒なことはできればしたくない風でした。
ただ、オペラ座に来る前は、いろんなことをしてきたと思われます。
特に、ペルシャの王様に仕えていたときは、王様のわがまま放題の暇な寵姫を楽しませる係もしていました。
最初は手品などで楽しませていたのが、もう楽しい系は飽きたので、今度はゾッとするようなものが見たいという寵姫のリクエストで、拷問部屋を作り、そこで人が衰弱していくところを見せたりしていたようです。
ちなみに怪人は、その拷問部屋を作った技術で、オペラ座の地下にも拷問部屋を作り、クリスティーヌを助けに来たラウルとダロガがそこに掛かります。
と話がそれましたが、迫害され続けてきた怪人なので、生きるためには何でもやったんだろうと思います。
辛いことが多すぎて、感情が麻痺しちゃってたのもあるでしょう。
悲しいね、、、
「彼は、世にも希な醜さゆえに忌み嫌われ、人間の世界から阻害されてしまった。そのために彼は往々にして、そういう扱いを受けた以上、自分は人類に対してなんの義務も負っていないと考えているような行動をとることがあった。」
という記述があるのですが、そうなるよね、そう思ってしまうのもわからなくはないよねと思います。
今で言う、「無敵の人」と通じるところがあるかもしれません。
四季版でも、「情けなど知らない」という怪人のセリフがありますが、ほんとに知らないんですよね。涙
自分が1度も情けをかけてもらったことなんてない、愛されたことない(と感じている)のだから、それがどういうものかわからない、できないんですよね。
ということで、怪人は、オペラ座では積極的には人を殺めてはいないけれど、これまでにかなりダーティーなことをやってきてはいると思われます。
そんな怪人が、クリスティーヌへの恋を通して、愛を知る。
のかどうなのか。
笑
結末はぜひ原作をお読みください。
はい!
大変長くなりましたが、以上で原作編を終わります。
ふー。
ほんとに長くなった。笑
カウンセラーブログにもかかわらず、原作編ではほぼ心理学関係なく、好きに書かせていただきました。
自分の財産として、大事にしたいと思います。笑
お読みくださった方、ほんとにほんとにありがとうございましたーーー!!!
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